【阪神JF】秋までとは次元が違うアルバンヌ!
12/14(日)阪神11R 阪神JF(GⅠ)
水曜の想定段階で13頭を占める1勝馬の中から抽選で7頭がゲートに辿り着けるといった様相で、GⅠとしては少々物足りない印象は拭い切れぬ。
となれば、無傷でここに駒を進めたアランカールが人気を集めるのはやむを得ないか。
確かに、若さが残ると同時に、如何にも華奢で完成形を迎えるのは遥か先といった面を否定する気には到底なれない。唯、それをカバーして余りある 瞬発力には目を瞠るばかりで、さすがシンハライトの血を引く洗練されたフォームとあれば、現時点でも2歳女王の資格あり。
加えて、これまでは体質や気性と相談しながらの調整だったのに対し、大一番となれば強度も違うわけで、オールCWのメニューにバージョンUPしての併せは計4本に上り、最も速かったのが追い切りの6F81.6秒。持ち前の決め手に磨きがかかること請け合い。
スターアニスのポテンシャルは、レコードで決した8月・中京での惜敗が物語っている。
また、その中京2歳Sが夏場の3戦目だったから、そこからのリフレッシュは理に適っている上に、気の良いタイプだけに最後の1本で前回時同様の坂路53秒台があれば青写真通りと見做せる。一方、その直近には最初の2Fで行きたがる素振りを漸く収めた様子も。全体からすれば首が短いことを含め、マイルでは工夫が必要なイメージがある。
それならばアルバンヌ。
何より、実質の追い切りだった先週の美浦が圧巻で、少しでも手綱を緩めればどこまでも弾けそうなまま外の古馬が苦しくなるのを尻目に躍動感溢れるままのフィニッシュ。5F64.1秒を楽々マークしたことで秋までとは次元が違うとして良い。頭の高いフォームには 目を瞑れるほどの身体能力に賭ける。
関東馬でもう1頭、ミツカネベネラも俎上に載せる。
何故なら、軟弱な馬場がネックになる身のこなしだったにも関わらず、それを撥ね返したからだ。初戦からの1F延長が新たな面を引き出した上に、安定したフォームで長く脚を使えることを証し立てた直後の阪神外回りならイメージ的にもピタリ。
使うごとにバランスが秀でてきたように、経験を着実に糧にしていることにも非凡さが。輸送を控えた直前の15~15に不安を覚える向きもあろうが、鈴木伸厩舎にはしばしば見られるパターンで心配無用といった点もつけ加えておく。
ミツカネベネラをピックUPした時点で自然と浮上させなければならないのが、10月・府中でそれと0.1秒差だったタイセイボーク。
更に、今回での上積みということなら、コーナーワークがよりスムーズになる右回りといった点も挙げられる。デビューを飾ったシーンでそれが明らかになっているから。また、7F追いだった1週前がきついラップを刻んだ挙句の好時計と、前回時からの攻め強化を継続できているのが心強い。
逆に、マーゴットラヴミーには上積みを感じぬ。
現状では気性の勝ったスピードタイプで外回りがネックになって不思議ない上に、調教の過程を見直すと直近で出し切った感あり。中1週での坂路57秒台がそれを物語っているではないか。
12/14(日)中山11R カペラS(GⅢ)
2週目を迎える中山のメインは、ダートのスプリント戦。肉弾戦になりがちなカペラSは成長の真っ只中にある3歳勢が注目を集める。
特に、交流重賞を席巻した夏からがあるヤマニンチェルキが支持を集めている。
ここは、連覇を狙うガビーズシスター。
それを経た今回は、DWであれば余力を残しつつ、力強く伸びての1F11秒台連発があったように、力の入れようが違う。その効果が目に見えたのが、昨年暮れの追い切りを1秒以上凌いで自己ベストを更新した直前の52.7秒。
拙いレース運びで取りこぼしたデビュー戦以外の当舞台は4戦4勝で、経験値で劣ったゆえ、苦しい態勢に一旦は陥りながら混戦を制した昨年の当レースが示す通り、コース適性も確固たる根拠に。
12/13(土)中山10R アクアラインS(3勝クラス)
他では同じダート1200からで土曜・アクアラインSのワンダラーを取り上げる。
押せ押せの中1週だったことを考慮すれば脱帽するしかなかったということ。従って、リフレッシュが大きなプラスに働くのは道理で、実際に追うごとに時計を詰めた結果、直前が最も速い5F65.8秒。
バランス良く筋肉が配置されてよりパワフルになった分、ギアUPの段階からしてスムーズに。昇級戦だけに前走以上に追走に苦労するだろうが、それを補って余りある充実ぶりが あれば難なくリカバリーできそう。
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる 。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。 データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


