【大阪杯】最強馬がついに適距離で本領発揮へ!/進化を遂げた実力馬が反撃狙う【ダービー卿CT】
4/5(日)阪神11R 大阪杯(GⅠ)
先週の高松宮記念同様、ドバイに見切りをつけたダノンデサイルがエントリーした結果、世代の異なるダービー馬対決が実現した大阪杯。
その中、4歳のクロワデュノールをより上位に取り上げる。
実際、本気になったつもりの1週前には最内の2歳にさえ遅れを取ったほど。にも関わらず、直線半ばでは先頭に躍り出たのだ。1200m通過1.09.2秒で前が引っ張った中だったから、甘くなったとはいえ、むしろ能力を再認識させた形。
対して、充電完了の今回は水曜日がオール3頭併せと、その強度に耐え得る態勢だし、締めの2本はいずれも1F11.1秒と切れを伴うまでに。元々、4走前のゴール前を含め、2400mは気持ち長い。当距離でこそマックスに。
ライバルは、当然ながらダノンデサイル。
逆に、直後のGPではエンジンのかかりが遅く、内に凭れたロスも手伝って2着馬さえ捕えられなかったのは、JCを経てのセーブ気味だった過程が応えたとして良い。また、昨春のドバイで快勝した当時より、栗東入りしての始動が1週早いように、鍛錬の質UPが叶う状況で調整を進められたし、実質の追い切りだった先週のCWでは目論見通りに弾けた。
けれども、1000m通過62.2秒と極端なスローの中、内々で脚を温存できたアドバンテージが如何にも大きかったのが一昨年のダービー。それらの質を比べた場合、クロワデュノールに軍配を上げざるを得ぬ。
メイショウタバルの巻き返しがあって良い。
対照的に、【3-0-0-0/3】と底知れないのが阪神で、昨6月などは直線で交わしに来たベラジオオペラを最後には再び突き放したのだから掛け値なし。これは、セーブしつつが可能になっての大健闘だったドバイでの成果。
無謀な逃げが2戦連続だったセイウンハーデスが三たびその戦法を選ぶとも思えぬから、自分のリズムで運べそうなのが何よりで、状況は好転している。けれども、コントロールが利くようになったからこそ、速い時計を連発できた中間があった反面、そのパターンに変わったのが昨秋からで、そこからの実戦ではいずれもパンチ不足。それを踏襲している分、半信半疑。
ショウヘイが急浮上。
しかも、CWでの長目追いでは自己ベスト更新があった上に、感触を確かめる程度の最終追いでも前回時を2秒近く上回ったのだ。大勢逆転まである。
栗東での調整が進むレーベンスティールは木曜追い。
唯、それを含め、オール単走。この過程を充実の証しとするか、無理に追い込んだと判断するのは微妙なところ。
確かに、内から一気に抜けて後続に水を開けた前走がインパクト◎だったことから、本質はコーナー4回で引き絞られた弓の如く弾けさせるパターンがベストに思える。
唯、GⅠでは淡泊な印象を残しているし、中山記念をレコードで制して臨んだのが昨年のシックスペンス。前哨戦が鮮やか過ぎて、そこで出し切った姿とどうしてもダブる。
前走でレーベンスティールに負かされたのがエコロヴァルツ。
また、昨年の4着は落鉄があった中。当時以上のメンバー充実といった点があっても侮り難い。
最後にもう1頭、ファウストラーゼンに触れておきたい。
とはいえ、ダイヤモンドSでは勝ち馬のタイトなマークに遭って、交わされてからは鞍上も追わなかった反面、復活の兆しが見えた道中があった。
そして、今回はホープフルS3着があって、皐月賞TR勝ちのある2000mに替わる。コントロールに難があることからの脱却が成ったとは言えぬが、調教では2週連続で岩田康が跨って手の内に入れつつある。クロワデュノールに◎を打つ場合、相手の一角に加えなれば間尺に合わぬということ。
4/4(土)中山11R ダービー卿CT(GⅢ)
中山に目を移して取り上げるのは、土曜・メインのイミグラントソング。
現に、帰厩直後の馬体には劇的なまでの成長が伝わってきた上に、バランスに秀でたままだったから単純に良質な筋肉を纏っただけのことに。それゆえ、気持ちにゆとりが生まれた模様で、鞍上が手の内に入れ易い道中に様変わりした結果、より大きく体を使ってのラストは迫力満点。
そもそも、3歳春のGⅡ制覇があって、その1.32.4秒が1週前のダービー卿CTと同タイム。57キロを背負っての鬼脚だったから、少々見込まれたように思える今回のハンデが足枷になろう筈なし。
清水成駿の直弟子
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


