【阪神大賞典】昨年と比べ、劇的なまでの進境ぶり!/人気薄ながら、それを覆す潜在能力!【愛知杯】
3/22(日)阪神11R 阪神大賞典(GⅡ)
春・天皇賞へのステップとして格好になるのが、阪神・日曜メインの阪神大賞典。コースは違えど、本番と同じようにスタミナを問われる長丁場だからだ。
その中、やはりアドマイヤテラが主役を張ること請け合い。
現に、コースでは強く追わなかったこれまでと異なり、1週前の長目追いでは5F63.8秒と自己ベストを大きく更新した上に、直前がポリと進化が伝わる過程を踏んだ。まだ成長過程にあった3歳時の菊花賞で2着争いを演じた元値の高さを如何なく発揮しそう。
2歳9月に初勝利を挙げて以降、昨4月まで勝ち星に見放されていたアクアヴァーナルは、当カテゴリーに転じて開花。
ダノンシーマには昇り竜の勢いが。
一方、そこでの上がり32.7秒が2000mに対するポテンシャルを証し立てている。ステイヤーの部類に入る体型なのは確かでも、一気の距離延長がどう出るか?
それならばファミリータイム。
実際、自身にとっては忙しい距離だった初OPの中日新聞杯こそ個性を生かせなかった反面、上手く息を入れながらの逃げが功を奏した直近のGⅡでは惜しい2着。勝ったゲルチュタールとの比較であれば、昨6月には5馬身つけられていたのに対し、クビ差といった点に劇的なまでの進境ぶりが表れているではないか。
1週前のコース追いが長目からで締めの坂路がやはり53秒台とルーティーンをこなせたことでも高いレベルで安定している。
あとはレッドバンデ。
しかも、実質の追い切りだった1週前などは、前回時以上に体を使い切れるようになった結果、ラスト11.1秒と鋭さに磨きをかけている。未だ準OPとはいえ、昨秋のセントライト記念では僅差3着とGⅡでも臆するシーンなしで、日経新春杯を制したアドマイヤテラの牙城に迫ること必至。
3/22(日)中京11R 愛知杯(GⅢ)
2週目を迎える中京での注目レースは日曜の愛知杯。
時期を移したのが昨年からとまだ傾向を掴めるには至らぬ中、支持を集めるドロップオブライトの信頼度は高い。
加えて、牡馬に混じった直近は高松宮記念の前哨戦だったにも関わらず、上手く流れに乗った挙句、直線での脚は堅実そのもので、牝馬限定戦での優位は火を見るよりも明らか。GⅢ勝ちのあるのが中京とコース適性にも折り紙がついている。
けれども、上昇気流に乗る4歳勢がそれを脅かす存在に。まずはマピュースで、スローに乗じたとはいえ、昨夏のGⅢ制覇が中京だったことが根拠のひとつに。
実際、秋2戦目の秋華賞では、包まれた以上にハミを噛んだことが流れ込むだけだった要因。しかも、前回時の1週前が集中し切れぬままのフィニッシュだったのに対し、今回は鞍上とのコンタクトが密になった上での反応が鋭くなっている。分の悪い別定56キロでも。
チェルビアットも覇権争いに加わる。
開催が進んで荒れた芝だったことを考えれば立派だし、遡れば昨春のNHKマイルCで際どかったように、底力も文句なし。また、初勝利直後の桜花賞TR2着が当距離での直線一気。多少位置取りが悪くなってもそれを補って余りある決め手が引き出されるということ。
連覇を狙うワイドラトゥールも俎上に載せるべき。
加えて、その一連は馬体細化を避けるテーマを持ちつつの仕上げだった分、間隔を開けて臨むのはプラスに働く筈。現に、4歳時の当鞍に向けての追い切りが芝コースでの軽目(5F73秒を超える時計)だったのとは逆に、坂路での一杯追いさえあった中間を経ての直前がCWでの1F11.0秒。目論見以上と見做せる。
人気薄ながらそれを覆す潜在能力を買ってナムラクララを抜擢したい。
逆に、当距離と中京替りがきっかけになるのは容易にイメージできる。何故なら、【2-1-0-0/3】のコース実績と共に、キャリア4戦目だった昨1月がひと際光っているから。そこでは、位置を取って進んだ結果、長く脚を使っての1.21.1秒。
その時点でさえ、ほぼ同じ前半のラップだった翌週の古馬2勝クラスを0.3秒凌ぐ優秀な時計で、当舞台での高いパフォーマンス自体にスポットを当てれば良いだけ。1度使ったことで立ち上げがスムーズだったし、同じ脚色ながら前回時を上回る坂路での4Fとラストを叩き出せた追い切りも追い風にできる。大勢逆転が見えてきた。
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


