【サウジアラビアRC】非凡なセンスと決め手を武器にエフフォーリア産駒が重賞初制覇!
FILE:10/10(土) 東京11R
サウジアラビアRC(GⅢ)
番手の内からそのまま最内を突いたサトノハクマイが先頭に立っていくが、外からフィリオソラーレ、更にはアゴルディーノもグイグイと脚を伸ばし、最後は一番外のアゴルディーノがサトノハクマイをクビ差捉えた所がゴール。②着にサトノハクマイが粘り切り、最後に伸び負けたフィリオソラーレが③着に入った。
レース上がりが34秒3と速く、逃げたグルーヴェンスも0.3秒差の④着に踏ん張っているように少頭数の2歳戦らしいヨーイドンの瞬発力勝負。距離延長で臨んだ注目のフライトライン産駒デミアンはこの流れが不向きだったか、後方位置から思ったほど弾けず⑨着の入線となった。
勝ったアゴルディーノはスタートは少し遅めだったが、流れが落ち着いたこともあり挽回はスムーズ。馬込みの中でしっかり脚を溜めると、直線残り400mから外へ持ち出し手応え通りに弾けてみせた。
まともに追ったのは進路が開けた後半400mからだったが、小柄でピッチの利いたフットワークで加速が非常に速い。函館1200mのデビューから、2戦目が札幌の1800m。そして今回が東京の1600mと全く違う条件の中でもしっかり結果を出してくる辺りのセンスは大したもので、使い出しから10キロ以上馬体も増えての現在だけに、まだまだ良くなっていきそうな好素材とも言えるだろう。
一旦は完全に抜け出したサトノハクマイだったが、今回に関しては相手の決め手を褒めるべきか。直線で内を抜けてくる際に逃げていたグルーヴェンスと2度3度と馬体をぶつける場面があり、目に見えてバランスを崩したことを思うと、まともなら勝っていたとの解釈も否定できないが、ペースと通った進路を思うと、やはり内容的には勝ち馬に軍配が上がる印象。
とはいえ、センスの高さと能力の高さは十分に示したのも間違いはなく、今後の重賞戦線でも崩れず頑張ってくれそうだ。
③着フィリオソラーレは前半は少し力み気味の追走だったが、直線では外から一応の反応を見せた。もう一段ギアが上がり切らなかったのは、4か月振りの実戦で前半力んだ分とプラス12キロの馬体重の影響もあったかもしれない。
メンバー中で最重量の馬体からすると今回は完成度の差と言えなくもなく、伸びしろを加味すると勝負付けが済んだとするにはまだ早いだろう。
─次はココに注目!─
2人気5着
ベルウッドディープ
トップスタートを控えて好位馬群からの追走。折り合いもスムーズで脚も十分に溜まっていたが、直線に向いた際には前にも内にも外にも進路が無い隊列。そのまま馬群がバラけず、残り200m地点で後方3番手まで下げさせられてから外に出しての追撃ではさすがに届くわけがなかった。
0.4秒の着差と直線で満足に走れなかった点を照合すれば、まともであれば恐らくは勝利まで見えたはずの競馬。今回はノーカウントで上位入線馬とも同等以上の評価をキープしておきたい。
(執筆:久光匡治)
二天一流ホースマン
久光匡治
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従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想スタイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、平岩、堀内、室井、和田郎)


