持ち乗り助手の醍醐味を実感する夏、冠レース決定に胸躍る秋!
まず先週、今年の秋の競馬番組が発表されたが、5回東京の11月23日(月)の10Rに、顕彰者選定記念・レジェンドトレーナーCに自分の名前が冠されるレースができた。非常に光栄なことだね。
当日はプレゼンターとして表彰式に出るという予定だが、そこでもし自分が担当している馬が出走して、勝ったりするとどうなんだろうね(笑)。
まぁ、3勝クラスのダート2100m戦なので、今の担当馬ではなかなか厳しい条件だとは思うけど、例えば以前に国枝厩舎に所属していた馬が出るとか、縁のある馬が出走するといいよねぇ。
定年引退直前のラストウィークにも出走(6着)
馬と心を通わせる日々
「持ち乗り助手」として掴む手応え
今、担当しているラペーシュ2024は、ジャストピーチーと馬名登録された。ジャストピーチーには水曜の本追い切り以外に、週末に時計になる追い切りにも跨らせてもらっていて、完全に「持ち乗り助手」になっている。
(※担当馬の調教をつけ、手入れや世話もするのが通称「持ち乗り助手(調教厩務員ともいう)」と呼ばれ、調教に跨るのを専門に行うのが「攻め専(単に助手とも)」、調教には跨らず手入れや世話だけするのを「厩務員」と呼ばれている)
いや~、持ち乗り助手は楽しいね。調教師時代は、調教の動きを見て、乗った本人に感触や話を聞いた後にああしよう、次はこうしてみようとやっていたが、今は自分で跨って感触を掴めるし、それを元にして次に乗るときにフィードバックできる。
馬と直接、コンタクトを取れるのがいいんだよ。
終いもフラつかずシッカリ動けていたし、ゴール板を過ぎたあとの勢いもいいんだよね。 全体的に力強くなっているのが自分で分かるし、暑くて調教を進めても450キロくらいで馬体減りもしていない。
牝馬だけどカリカリもしてきていないので、この分ならあとは一度ジョッキーを跨らせてみて感触をつかんでもらい、問題なければ2~3週後にはデビューできると思うよ。このまま順調に進めていきたい。
早朝ゴルフでリフレッシュ!
アクティブに乗り切る夏のオフ
あと、Instagramのほうに投稿したけど、27日(月)には約1か月ぶりにゴルフ場でプレーしてきたよ。久々に回ったけど、この日はかなり涼しくて5時前にスタートした段階で23℃くらいで、終わった9時でも26℃くらいだったかな。
仕事でもゴルフでも体は動けているし、何とか暑い夏を乗り切りたいと思う。
ファンの方からの質問にお答えします!
未来のホースマンへ送るメッセージ
Q.先週は地元の好きなところを教えてもらいましたが、茨城県のお気に入りスポットはありますか?
なので、オススメしたいのは筑波山かな。以前、行ったときに登りはロープウェイにしたんだけど、下りが物凄く混んでいて1時間待ちだというから、自分の足で下りたんだ。そうしたら、下りなのに結構アップダウンがあって、大変だったんだよね。
1時間くらいかけて下りたけど、軽装じゃキツいと思ったよ。でも、頂上から見た景色は、関東平野が一望できて凄く良かったんだ。ぜひ、天気のいい日に行ってもらいたいね。(編集部注・筑波山の標高は877mで、最も標高の低い日本百名山として有名とのこと)
Q.自分は馬が好きなんですが、厩務員って馬が好きなだけでできる仕事ですか?
手入れをして喜んでいるのが分かると本当にかわいいものだし、応えてくれるからね。自分は調教師を引退したあとに厩務員になったくらいだし(笑)、ドンドンこちらの世界に入ってきて欲しいよ。
馬を好きなだけならいいと思うけど、むしろ馬を怖がったり、厩舎作業の大変さだけをフィーチャーするような人のほうが、競馬界ではちょっと厳しいかもしれないね。
Q.今、自分は学生ですが、卒業後に厩務員になろうと考えています。心構えや、これをやっておいたほうが良いという事を教えてください!
横の繋がりというのかな、あのジョッキーが乗っていたなとか、厩舎がどこだったとか頭に入れておけば、長くやっていくとどこかで「あ、あの馬の仔だったんだ」とか「あの父だけど共通点はあるのかな」とか、色々と気付きが増えると思うんだ。
そうすると、もし厩務員になったときに、見てきて学んだことが実際に手入れをする馬とのキッカケになるかもしれないし、好きな馬を手掛けていた調教師や助手とも会って話せたりできれば、楽しみは広がるでしょう。
なので、たくさんレースを見て、細かなことでも調べていくとあとで役に立つと思う。さっきも言ったけど、サラブレットは奥深くて楽しいよ。
(執筆:守屋貴光)
守屋貴光
「視点を替えれば真実へ近づく。競馬も芸能界も同じです」──かつて某・有名芸能誌で毎週のようにスクープをスッパ抜いていた根っからの情報屋。競馬界に転身した今となっても"ウラ"を読むクセが抜けず、真の情報を求めて現場を奔走する。現在は厩務員として過ごす元調教師・国枝栄をはじめ、GⅠ常連陣営の取材担当も歴任している。 (担当厩舎:蛯名利、大竹、栗田徹、黒岩、鹿戸雄、高柳瑞、畠山吉、松尾)
★国枝厩務員の公式Instagramでは、今後ストーリーズで皆さまからの質問を募集する予定です。コラム内で回答していきますので、ぜひ【国枝栄 official】をフォローのうえお待ちください!
※次回は8月7日(金)更新を予定しています。


