前走3着!トゥザファイナルほか担当馬の近況と、日曜福島で激突するアーモンドアイ&アパパネの仔へ送るエール

07/17 (金) 厩務員・国枝栄の調教日誌

まず、先週10日(金)にゲート試験を受けた2歳馬(ラペーシュの2024)は無事に一発で合格できた。練習のときと同じように、ゲートへの寄り付きや入りが良く、ゲート内での駐立も大人しかった。他厩舎と3頭併せの真ん中になる形だったけど、出るのもスムーズで何の問題もなかったね。

最初に跨ってゲート練習をしたのが8日(水)だったが、このときから「あぁ、これなら大丈夫そうだな」と手応えを感じていた。馬自身に余裕もあったし、牧場でもゲート練習は十分積んでいてくれたみたいなんだ。その成果が出たし、うまくいって良かったよ。

▲無事ゲート試験に合格し、調整を進める
2歳馬&国枝厩務員

もうすぐ馬名登録されるようだが、母ラペーシュ、父ストラクターという血統の牝馬で、このまま脚元などに何もなくデビューまで行けるなら、牧場には戻さずこちらで調教を積むことになりそうだよ。

15日(水)には自分が跨って坂路で59秒7-45秒3-15秒9と15-15を乗ったが、そのあとカイバ食いが落ちることもなかったし、これから調教の強度を徐々に強めていければいいね。

今までと違う点でいえば、この仔は現状で450キロくらいなので、550キロもあったトゥザファイナルや480キロほどのトクシーカイザー、トーアエレクトラムとは体高が全然違う。

トゥザファイナルは「ジャンボ」と名付けたくらいだが、跨るにしてもまずは頭を下げさせて落ち着かせて…とやらないといけなかったが、その必要がないからね。鞍を置いたり、手入れするのも本当にラクだし、作業自体がやりやすいよ。元々、素直で大人しい仔でもあるしね。

▲今朝(17日)、坂路で元気一杯にサラッと登坂!

父ストラクターはアメリカのマイルGⅠ馬で、父の父パレスマリスはジャンタルマンタルを輩出しているから、この馬も短めの距離が良さそうなタイプだね。ゲートセンスがあってスピード色が強いので、あとは体力がついていけばデビューを迎えられると思う。

レース前に感じた馬の変化
さらに今週は自身ゆかりの2頭が出走!

そして先週、福島に使いにいったグランプラネッタは8着だった。自身、初めてのひと桁着順だったし、馬主に交付される出走奨励金(9着以内)ももらえたんだから、頑張ってくれたと思うよ。未勝利馬とはいえ1分59秒7で走っていたからね。

10日(金)に馬運車で積んだとき、ヤル気十分で勢いよく馬運車に向かっていったので「あれ、これトクシーカイザーが2着したとき(6月13日・夏至S)と同じ感じだ」と思ったんだよ。

そうしたら結果は、出走馬中で4番目に速い上がり(35秒1)を使っていたでしょう。それまでとの違い、変化を間近で見られた上での善戦だったから「やはり馬を扱うのは面白いなぁ」と思ったよ。

▲本追い切り後のグランプラネッタ
レースにでは過去最高の8着に

あと、今週の競馬でいえば、19日(日)の福島10R・猪苗代特別にアロンズロッドとバードウォッチャーが出走するね。ともに自分が調教師時代に手掛けていた馬だが、3冠牝馬の仔同士の対決だし、どちらも良い競馬ができればいいね。

アロンズロッドも、母のアーモンドアイも福島では走ったことがなかったし、ルメさん(ルメール騎手)が休養中でケイタ(戸崎圭太騎手)が乗るっていうのも何かの縁。ルメさん以外、競馬で唯一アーモンドアイに乗ったことがあるのがケイタだからね。

バードウォッチャーは1勝クラスを福島で勝ったときは強い勝ち方だったし、福島最終週を盛り上げてもらえればと思う。

トゥザファイナルは北へ!
滞在競馬の楽しみはもちろん…ゴルフ!?

今、デビュー戦で3着したトゥザファイナルが函館に入厩していて、来週からの札幌競馬に備えて調整を始めている。自分が函館に行く可能性も小島茂之師から言われているんだが、人員と馬房の都合でまだ流動的ではある。

▲3着だった2歳新馬戦のパドック
初舞台でも落ち着き十分の周回!
でも、もし行って滞在できるなら、それはそれで楽しみだよね。何せ、函館にはたくさんゴルフ場がある(笑)。以前、馬主協会のゴルフコンペで1度だけ函館でプレーしたことはあるが、せっかくなら色々なコースでやってみたいしね。

旧知の厩務員から「自分は既に函館に居るので、来たらやりましょう!」なんてお誘いも早くもあって(笑)。ありがたいよね。


もちろん、競馬でもウラ函(札幌開催中、函館で調整して出走するときに移動)に滞在しての調整に興味があるし、そこでまたひょんな出会いなどもあるかもしれない。行くこと自体、楽しみではあるので、また決まったらお伝えしたい。

(執筆:守屋貴光)


ランキング上位者
守屋貴光
情報トランスポーター

守屋貴光

情報 取材 美浦
先週日曜2戦2連対!

「視点を替えれば真実へ近づく。競馬も芸能界も同じです」──かつて某・有名芸能誌で毎週のようにスクープをスッパ抜いていた根っからの情報屋。競馬界に転身した今となっても"ウラ"を読むクセが抜けず、真の情報を求めて現場を奔走する。現在は厩務員として過ごす元調教師・国枝栄をはじめ、GⅠ常連陣営の取材担当も歴任している。 (担当厩舎:蛯名利、大竹、栗田徹、黒岩、鹿戸雄、高柳瑞、畠山吉、松尾)



★国枝厩務員の公式Instagramでは、今後ストーリーズで皆さまからの質問を募集する予定です。コラム内で回答していきますので、ぜひ【国枝栄 official】をフォローのうえお待ちください!


※次回は7月24日(金)更新を予定しています。