【京王杯スプリングC】自分の型に持ち込み、鮮やかな重賞初制覇!
FILE:5/2(土)東京11R
京王杯スプリングC(GⅡ)
結果、気分よく逃げていたワールズエンドがそのまま後続を振り切ってしまった。アタマ差の②着に中団から直線一気に弾けたセフィロが突っ込み、しぶとく差を詰めたマイネルチケットが③着に流れ込んだ。
自分の競馬に徹したワールズエンドは終始リズム良く運べていたのが最大の勝因。ハナを争うような同型の存在もなく外枠もマイナスに働かなかった。単騎の形を保ちながら600m~800mのラップを落とせたように息もしっかり入れられており、結果、上がりを33秒4でまとめて後続に付け入る隙を与えなかった。
これまで大きく崩れたのがレコード決着の立役者になってしまったスワンSのみ。脚質的にメンバー構成は重要になってくるだろうが、速い馬場は得意のタイプであり、自分のリズムで運べる競馬なら今後も重賞戦線でうるさい存在になりそうだ。
32秒6の上りでアタマ差までワールズエンドを追い詰めたセフィロはこれで2戦続けて重賞で好走と力を付けている。ブリンカー着用時に①③②着と安定しているのは分かりやすい戦歴で、条件的にも1400mが心身のバランスが最も取れる距離に感じる。今日に関しては、勝ち馬がより上手く乗れた競馬に感じられた。
阪急杯は奮わなかったマイネルチケットが巻き返しての③着。近走は少し出して行って甘くなる印象があっただけに、強かった3走前と同じく控えた位置から終いを伸ばす形の方が現状は確実性が高いのかもしれない。馬体が当時と同じ474キロに締まっていたのも最後まで頑張れた一因。まだ4歳馬で強くなる余地は十分に残されているだけに、今日の2馬身差をどう詰めてくるのか楽しみにしたい。
取ったポジションとペースを思うとファンダムの失速には物足りなさを覚える。鞍上から最後はガス欠というニュアンスのコメントが出ており、要所で溜めが利いていないのかもしれない。秘めるポテンシャルは確かだけに、何とももどかしい馬だ。
─次はココに注目!─
2人気9着
ダノンセンチュリー
セフィロの真後ろから運んで伸び切れなかった二番人気ダノンセンチュリーは今回が初めての1400m戦。1800mでデビューしてマイルの3連勝もスローの上がり勝負であり、1400mとしては落ち着いた流れだったとはいえ、34秒1の600m通過は自身がこれまで経験したことがない通過ラップ(最速が新潟1800mの34秒9)だった。
当然ながら距離短縮の流れに戸惑った面はあっただろうし、今回の敗戦に関してはキャリアの差と割り切って考えても良さそう。続戦であれば慣れが見込めるし、勿論、実績あるマイルなどへの距離延長であればアッサリ巻き返す場面は想定しておきたい。
(執筆:久光匡治)
二天一流ホースマン
久光匡治
GⅠ・重賞◎
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従来、専門家がその道一本で務めあげる取材と調教。その双方を股にかけ、場所を選ばず活躍する二天一流ホースマンとは彼のこと。馬・人の両側面からあらゆる可能性を探り、時には上位人気馬を印から切り捨てることも辞さない予想ス タイルはまさに天衣無縫。優馬の産んだサムライが、今日も未踏の道を征く。 (担当厩舎:青木、奥村武、粕谷、加藤士、萱野、根本、堀内、和田郎)


