【マイラーズC】京都マイルで未だ底見せぬ大器/更に洗練された身のこなし!【フローラC】
4/26(日)京都11R マイラーズC(GⅡ)
京都の開幕週なのと共に、安田記念に直結するとして良いのが日曜メインのマイラーズCで、まずポイントになるのがアドマイヤズームの復活があるやなしや。
天を衝くような勢いだった2歳時と異なり、昨季の3戦は案外だったアドマイヤズーム。
対して、今回はコース主体だった上に、負荷をUPさせた2週前からの6F追いではラストを11.2秒台前半でのフィニッシュと一昨年を彷彿させてきた。となれば、GⅠ勝ちのある舞台に替ることを根拠にできる。唯、早稲の可能性を捨て切れぬし、前走のような速い時計の決着にマッチするかには疑いを挟む。
では、昨年の覇者ロングランか?
サンプルとすべきは、やはり昨秋・マイルCSではないか。そこでの最先着ウォーターリヒトには敬意を払うべき。
ジャンタルマンタルは別にして2着ガイアフォースとの際どい差は勲章とさえ。直近で届かなかったのは坂下で勝ち馬に弾き出される不利が応えただけだし、2度走って常に上位争いの京都マイルに関しては底を見せていない。それも強調材料になる。
オフトレイルの巻き返しがあって良い。
対して、帰厩後の追い日1本目からして坂路52.9秒台突入があった上に、コースに移った1週前もやはり最後に気合いをつける長目追いと今回は強度が違う。無論、切れに切れるのが1400mで、当距離では矯めを利かせないと脆いだけに、展開次第といった見立てになる反面、高速決着には滅法強い点で弱点は最小化される。
直近では1番人気に反する13着だったのがエルトンバローズ。
年明けからの連勝で波に乗っているベラジオボンドの下馬評が高い。
が、OP初戦は池添の誘導がピカイチだったことで直線半ばまでは楽に抜け出せそうな雰囲気だったのとは裏腹に、意外なまでの抵抗に遭って結局は0.1秒差。GⅡとなれば少々家賃が高い。
木曜追いになったシックスペンスの評価が微妙になった。
そのわりに、昨年の安田記念で振るわなかったのは、中間にトーンダウンした過程に問題があったとすべきで、マイル適性もある。一方、テンションを抑えつつといったメニューで輪郭が朧気な印象だし、肩の出が悪いのも相変わらず。つまり、転厩初戦でまだ手探りといった段階にあるのでは。関西遠征がありながら、最終調整が水曜でなかったことを含め、ポテンシャル全開とまでには至らぬ。
4/26(日)東京11R フローラS(GⅡ)
府中・日曜のフローラSは同じコースということもあってオークスを占う意味で興味深い1戦に。
注目を集める関東馬としてまず挙げたいのがファムクラジューズ。
勿論、冬場からのリフレッシュ効果は覿面で漆を滴らせたような毛ヅヤを誇っている上に、伸縮自在といった身のこなしで更に洗練された。追走した追い切りの併せ馬では道中で鞍上が抑えるのに苦労したが、それは前回時同様で実戦に行けば容易く収まること請け合い。2勝目マークが7頭立てで低調な相手だった点には目を瞑れる。
バネの利いた小気味良い走りでここまで積み上げたキャリアにも頷けるのがラフターラインズ。
しかし、今回は初の2000m。超スローだったとはいえ、マイルだった暮れでさえ、折り合いに苦心したのだ。オークスを見据えてのこととはいえ、今回の距離でスムーズに運べるか?
下馬評の低いグループから是非ピックUPしたいのがサムシングスイート。
また、初勝利を挙げてリセットできた分、フレッシュな体に様変わりしたのが分かるし、実にダイナミックな動きで、軽目で終えても納得できるほどだった最終追いに至っても併せ馬敢行。そこでは、意図的にスパートを遅らせたゆえ、半馬身届かなかったが、最後までソラを使わせぬといったテーマに沿ったメニューで、より集中が高まること必至。心身共に充実がダイレクトに伝わってきた。
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


