【新たな発見】担当馬トクシーカイザーの近況&2歳馬との出会い

【新たな発見】担当馬トクシーカイザーの近況&2歳馬との出会い

04/17 (金) 厩務員・国枝栄の調教日誌

先週は厩務員として働き始めて、初めての週末。土曜日は5時、日曜は4時に馬場が開場したのでそれに合わせて朝起きた。

調教師時代もそのパターンで調教を見て、それから競馬場に行っていたから「特に早起きした」という感覚もなく、普通に作業はできたよ。

▲取材担当の優馬・守屋記者と
国枝厩務員のツーショット

12日(日)はグリーンチャンネルの番組に出演して桜花賞の回顧など話したが、それに合わせて都内に移動しレースも見ていた。

休日の13日(月)はフジさん(藤沢和元調教師)とゴルフもやり、そのあとはカンテレ支社で麒麟の川島さんが出ている番組の収録。忙しいと思うかもしれないが、特に疲れもないし楽しんで充実して過ごせているよ(笑)

担当馬トクシーカイザー
初陣に向けて調整は順調

厩舎作業のほうは、ようやく少しずつ馴染んできたかなぁ。仕事初めのときから携わっているトクシーカイザーにも、少し余裕を持って接することが出来るようになった。

追い切ったあとはこのくらい筋肉に硬さが出るのか、とかカイバの量はこのくらいかとか、雰囲気がつかめてきた。来週(4月25日の東京10R・鎌倉S)に向けて、順調に調整できてると言えるよ。

やるごとに体に張りが出てきたし、脚元にも不安は出ていないから、今週末と来週の水曜に追い切ってちょうど良くなると思う。実際、レースで走るのを楽しみにしているよ。

▲馬房内のトクシーカイザーと
笑顔でケアする国枝"厩務員"

厩舎スタッフとも、乗り運動しながら話したり、作業の合間に話したりしてコミュニケーションも少しずつ取れてきた。

皆んな協力的で、色々と教えてもらいながら作業しているから、バンテージの巻き方ひとつ取っても出来てくると嬉しいよね。そうすると、こういう巻き方がいいのか、ほかのやり方もあるのか、とか理解が深まってくるし、いい経験を積めているよ。

もう1頭の担当馬
トゥザファイナルはパワーアリ!

あとは、もう放牧に出たけど、先週は2歳馬にも跨らせてもらった。ニースケンスという、ルーラーシップ産駒の牡馬だったんだけど、馬場に入ると物凄い前向きな馬で「半周で」と言われていたのに持ってかれそうになって、1周するくらいの勢いになって(苦笑)

普段は大人しかったのに、手応えが凄かったね。でも、乗り味も良くていい馬だったから、放牧先から帰ってきたときがまた楽しみだよね。

▲トレセンで担当馬に跨り調整を進める

それと入れ替わってきたのも2歳馬で、もう1頭の担当がトゥザファイナルというナダル産駒の馬。こちらは小島茂厩舎ゆかりの血統で、今は560キロもある超大型馬だけど、やはりパワーがあってゴツくて、シッカリしているんだ。

大型馬にはよくあるんだけど、頭や背中の位置がほかの馬より高いから、ああしろこうしろって言うことを聞かそうとすると、頭を上げて嫌がって逃げちゃうことが多いんだよね。

だから、まず頭を下げさせてリラックスさせることを覚えさせるようにした。ニンジンなどのオヤツを下のほうであげたり、優しくコミュニケーションを取って、緊張して体を硬くさせないよう、気分を高ぶらせないようにするよう心がけたね。

すると、段々と言うことも聞いてくれるようになって、運動にも跨れるようになった。16日(木)にはゲート裏まで引っ張っていって、ゲートの入りや出なども出来るようになったから、17日(金)にゲート試験を受けた。

少し慎重な面も見せることはあったが、2~3回出たり入ったりも出来ていたし、飛び跳ねたりゲートを嫌がる馬じゃないから、合格するんじゃないかなと思うけどね。

覚えることが色々あるという点で、トゥザファイナルは入学したばかりの小学1年生みたいなもので、こちらも厩務員を始めたばかりの1年生みたいなもの。だから、ちょうど良かったと思うよ(笑)

試行錯誤の連続
その中にやりがいが

やってみてだけど、やるなら2歳のほうが面白いね。躾の面や厩舎の調教のやり方、カイバや洗い場など身の回りのことを覚えさせて、それをいかに嫌がらせずに進められるかが、ダイレクトに分かるからね。

こうしたら嫌がるならこう変えよう、ほかの手段はないかなど試行錯誤しながら、良い方向に巧く扱えるように持っていけたときが何より楽しい。

▲国枝"厩務員"に拭いてもらい
可愛く舌を出すトクシーカイザー

トクシーカイザーは本当に大人しくて従順だからラクだけど、それをイチから教えられることがいいよね。子育てと似ているところもあるけど、そうして順調に育てていってレースでデビューを迎えさせられるのが、やりがいだと思うんだ。

なので、そうした馬の扱いの事や担当馬についての日誌は、少しずつつけられるようになってきた。これを積み重ねていって、経験値を上げていきたいね。


余談ではあるが、そんなこんなで忙しいから、やれ桜花賞だとか皐月賞とか出走馬を見る時間もないけど…。

旧知の厩務員がリアライズシリウスをやっているから、応援しようかなと。

血統だけ見ると、ウチでやっていたパラレルヴィジョンの弟(パントルナイーフ)がいたり、ゾロアストロの母、アルミレーナもウチでやっていた馬。フォルテアンジェロの兄、レイデアンジェロもやっていたなぁ。サトノレイナスとサトノフラッグの近親がカヴァレリッツォか。

混戦との下馬評らしいけど、今は厩舎作業に集中しているから、レースは終わったあと見るだけかもねぇ(笑)

※次回は4月24日(金)更新を予定しています。