【桜花賞】同舞台で隙なし!万全態勢で頂点へ挑む/時計が証明する世代屈指の素材がここに!【ニュージーランドT】
4/12(日)阪神11R 桜花賞(GⅠ)
先々週からスタートしたGⅠシリーズの第三弾になる桜花賞は、2歳女王を筆頭に牝馬の一冠目に相応しいメンバーに。
その中、やはり敬意を払うべきはスターアニス。
問題は、それ以来といった点だが、近年はトレンドになりつつあるローテーションだし、栗東入りからの稽古で突出した時計がないのは、外厩を活用するパターンが板についているゆえで、追い日3本といったルーティーン(2走前以来)を消化。そして、直前が坂路52.9秒と前回時を凌いでいるように、むしろ2歳時以上。
手順を踏めば相手本線はギャラボーグになる筈。
けれども、2カ月と間隔を詰めての登場だったクイーンCが良い処なし。更に、暮れのGⅠに臨んだ時と比べ、中間に坂路52秒台がある一方、CWでは緩いラップのみで、直前に至ってもしまい重点の4F追い。イレギュラーなコース追いにも引っ掛かりを覚える。
それならば、阪神JF5着のアランカールか。
しかし、今季初戦に至っても-6キロと成長度がスローなのは否めぬ。そのTRが上がり最速でもエンジン全開までにはタイムラグがあって、それが結局は脚を余した印象になった所以。要はまだ線が細く、坂のある阪神で一気にギアが上がらないのにも頷けるわけ。スターアニスに対しては相手の一角といった位置を脱せず。
ドリームコアを抜擢したい。
直接の栗東入りで1週前には明らかに外に劣る動きで、物足りぬ反応も。けれども、その時点で負荷をかけるのは冬場同様で、当時も追走した分、脚色劣勢。それを境にトップフォームになるのは既に証し立てているわけで、実際に追い切りは手応えに余裕があっての1F11.2秒。その2本、いずれも冬場より外目のコース取りだったから、それに耐えうる体力がそなわったとの見方が妥当に。
また、唯一の右回りが昨9月で軟弱な相手に取りこぼしているのが懸念材料になりそうだが、ラスト2Fが11.2秒~11.1秒で前目に格段に分がある中、出遅れが全てと大目に見て良い。というより、長い直線の府中が2戦とも洗練されたレース運びからの完勝。阪神外回りがマッチしないわけがない。
関東馬ではディアダイヤモンドも俎上に載せる。
しかも、その後はピッチを落とさぬどころか、坂路での3頭併せを経て、最終追いのDWでは、前回時より洗練された馬体を見せつけたのと共に、良質な筋肉を躍動させて素晴らしいアクションに終始。過去10年、上位に絡んだことのないアネモネS組といった点には目を瞑りたくなった。
あとは武幸厩舎の2頭。
まずはリリージョワで、無傷の3連勝で駒を進めてきた。
無論、制御を利かせにくい気性で、マイルが鍵になろうし、稽古の段階でエキサイトさせないようなケアがあって、今回も単走のみ。
唯、1週前の長目追いで態勢を整えて、締めはしまい重点の行き出し4Fといった過程を踏めた分、極端なパフォーマンス落ちは考えられぬ。リラックスして運べるようなら、そのまま押し切って不思議ない。
ブラックチャリスを侮ってはいけない。
しかし、前後半差2秒近い厳しい流れに晒されながら、他とは全く違う手応え通りだったように、マイルならそれまでの2戦で露呈した詰めの甘さが雲散霧消。
新味を出せた上で再びのマイルなら上積みがあると見做すべきだし、4Fからの追い切りにしても年明けを大きく凌ぐ52.2秒で、ラストも11秒台突入。進化と受け取って良い。
4/11(土)中山11R ニュージーランドT(GⅡ)
中山での注目は、何と言っても土曜メインのニュージーランドT。NHKマイルCのTRである以上に、今後の当路線を引っ張って行くであろう逸材2頭のエントリーがあるから。
その一角を担うのがロデオドライブで、先月が持ち時計を3秒も詰めての1.32.1秒。
確かに今回は間隔が詰まる分、鍛えるというより、荒削りな面が出ないように、といった抑え気味のメニュー。唯、やはり豪快なアクションで先行した古馬を測ったように捕らえるフィニッシュと高いレベルを保っているのなら、直近を尊重するしかない。
ライバルはゴーラッキー。
さらに、坂下では追い出しを待たされそうな態勢だったにも関わらず、操縦性が高いゆえ、徐々に外に持ち出してのスパート。残り1Fを切ってからは余裕綽々と、そのスケールは計り知れぬ。
また、冬場以上にハリのある馬体になった結果、1週前の強度UPからの最終追いでは古馬OPに内から楽々と並びかけると、それを圧する迫力を伴ってどちらが歴戦の強者か分からぬほどの迫力。初の中山でも。
以上の2頭を脅かす馬を見つけるのには困難が伴うといった様相の中、敢えて取り上げたいのが牝馬のスマイルカーブ。
更に、ガレ気味になっての帰厩だった前回時と異なり、造りが洗練された結果、最終追いに至っての攻め強化が可能に。それが、パートナーが伸びるだけ伸びての1F11.2秒に繋がったわけ。当然ながら、当舞台2度目といった点でも上積みが見込める。
清水成駿の直弟子
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


