【共同通信杯】府中なら破壊力増しましだ!/今回は躍動感満点の追切!【クイーンC】

【共同通信杯】府中なら破壊力増しましだ!/今回は躍動感満点の追切!【クイーンC】

02/12 (木) 美浦追い切りレポート #共同通信杯

2/15(日)東京11R 共同通信杯(GⅢ)

水曜の想定段階で9頭と頭数こそ揃わなかったが、世代を牽引するだろう、ポテンシャルの持ち主による覇権争いといった見立てが妥当に。
柴田卓哉
柴田卓哉

その中、キャリア2戦目でのGⅠゲットがあったロブチェンをまずは取り上げなければならぬ。

しかも、中間のコース追いでは、前回時より楽なままでの1F11.1秒があるくらいだから、進化が止まらないとして良い。

しかし、いずれもコーナー4回の2000mだった上に、暮れを見る限り、矯めに矯めてひと脚使うのが身上で、そこにはセンスが溢れていると同時に、大箱の府中がネックになる恐れも。その直近は、2.01.0秒と同日の未勝利とでも1秒と違わない時計だっただけに、絶対視はできない。
柴田卓哉
柴田卓哉

リアライズシリウスの巻き返しは必至。

朝日杯FSは離された5着とトーンダウン。けれども、出負けして位置を取るまでに脚を使ったし、4角手前からの手応えが悪かった。夏以来での+12キロが応えたということ。

そこに至る過程では、最終追いまではマズマズだったが、追い切りの坂路がデビューからの2戦より遅い坂路54.1秒と低調だったように、負荷に耐えられるまでの仕上げになかったと総括して良い。

対照的に、段階を追って強度を上げられた結果、直前には単走にも関わらず、自らハミを取る意欲が伝わってのラストは持ったままの11.2秒。無傷の左回りならスムーズさも増す筈で、上積みしかない。
柴田卓哉
柴田卓哉

当然ながら、サノノグレーターも首位争いに絡んでくる。

確かに、新潟2歳Sではリアライズシリウスの後塵を拝した。唯、当時は直前輸送を避けての現地調整で、ダートでのしまい重点とイレギュラーなパターンが応えたし、極端なスローに翻弄されたシーンも。

現に、そこでのリセットから調教の質をUPさせられた暮れには、外々を回ってのスパートと少々乱暴なレース運びでも結局は力で捻じ伏せてのレコード勝ちだったからもう本物。

また、凭れる仕草もあったのだから、一気に突き抜けてデビューを飾った府中での破壊力増しが見えている。実質の追い切りだった1週前も前回時同様の坂路51秒台で本数では上回っているのなら更に。
柴田卓哉
柴田卓哉

ディバインウインドの能力には太鼓判を捺せる。

6月には、今週の火曜日にきさらぎ賞を制したゾロアストロを寄せつけなかったぐらいだから。無論、その2着馬にはレースに入り切れなかった側面があったから、もう一度対戦すれば同じように楽に勝てるとは限らない一方、その事実は尊重しなければならぬ。が、軽度とはいえ骨折明けで長いブランクを経ての臨戦。確かに、5F63.8秒の最終追いを始め、ビシビシ追われた結果の好時計連発と鍛錬に余念なし。唯、直線半ばまで推進力とは裏腹に、ゴールまでその勢いをキープできない憾みが。腹目に余裕があるゆえ、息が保つとまでは保証できない分、抑えの評価にならざるを得ない。
柴田卓哉
柴田卓哉

同様に、ガリレアも連下に過ぎぬ立ち位置。

無論、10月のGⅢ2着には相応の評価が不可欠。それも、直線では追い出しを待たされる場面さえ。とはいえ、前後半差が1.4秒といったスローの中、内々の道中と理想的なまでに脚を温存できたのが大きかった。それは、少々きつい流れに晒された直後の京都でアッサリ退いたことに表れているし、1F延長もネックに。ポリ主体のメニューは相変わらずなのと共に、その一連の中には自己ベスト更新の5F63.4秒さえあるように、仕上がりは文句なしだが。
柴田卓哉
柴田卓哉

それならば1戦1勝のサトノヴァンクル

1.36.9秒で漸く前を捕えたといったデビュー戦を見た目通りに捉えてはいけない。何故なら、9月から在厩での長い乗り込みがあった反面、緩さが抜け切れずに重目が残っていたから。しかも、ラスト2Fで10.9秒を刻む、ヨーイドンの競馬になっても追うごとに脚を伸ばした結果の差し切りだったから‘強い’のひと言。

勿論、そこでのレース振りから1F延長は大歓迎だろうし、バランスが格段に整っての帰厩。結果、鍛錬の度合いを大幅に上げられたように、体力UPは歴然で、それが2歳時より完歩が広がったフォームに繋がっている。頭が少々高い点を補って余りあるわけ。

2/14(土)東京11R クイーンC(GⅢ)

土曜メインはクイーンCで、3月からの阪神で行われる桜花賞TRと肩を並べるほど近年には重要度が増したレース。
柴田卓哉
柴田卓哉

となれば、ベースになるのは暮れの阪神JFになるし、そこでの2着ギャラボーグには敬意を払わざるを得ない。

1勝馬同士の抽選をくぐり抜けたように、キャリア不足がネックになる筈だった。実際、それまでの2戦はいずれも遅い時計。とはいえ、9月・阪神でのマッチレースで抑えた馬には、年明けの京成杯で惜敗することになる元値の高さが。

しかも、GⅠ特有の厳しい流れに晒された結果、位置が下がった上に、3角までは周りを固められたように、プレッシャーは並大抵でなかった。にも関わらず、直線で狭い処を割ったのが素晴らしいと同時に、23年のアスコリピチェーノと同じ1.32.6秒で決した中だったから掛け値なし。

直前の坂路が56.0秒と前回時より遅かったが、これは馬場の影響。暮れ同様、実質の追い切りだったCWでの長目追いを1週前に敢行できたのであれば心配無用。



暮れからの巻き返しを図る馬のエントリーはあるがギャラボーグとの逆転は望み薄。
柴田卓哉
柴田卓哉

確かに、ヒズマスターピースの連勝は当舞台だったからコース替わりは大きなプラス。

しかし、1.33.6秒だった11月にしてもペースを落として逃げられたのとは対照的に、タイトなマークに遭って息を入れられなかった直近は直線入り口で既に余力なし。楽にハナを切れないと二束三文に。

加えて、最終追いの3頭併せで楽な手応えのまま1F11秒台で締めたとはいえ、5Fの入りが緩いながらしまいの反応が悪かったそれまでがある。秋に比べると冴えない感じ。
柴田卓哉
柴田卓哉

それよりはミツカネベネラ

直線で前が狭くなるシーンがあった前走は、その時点で抜けられる脚もなかったから、額面通りの12着として良い。が、高くなりがちなテンションを如何に抑えるかといった課題がつきまとうだけに、関西への輸送がマイナスだったのは明らか。

その反省を踏まえた上での追い切りが15~15程度だったのには納得が行くし、一番前の古馬2勝クラスから2秒以上あった差を覆した結果、自己ベスト更新のDW5F65.9秒だった先週などは、ダイナミックさを伴ってと昨秋以上は明らか。GⅢ2着がある府中なら。
柴田卓哉
柴田卓哉

狙って面白いのがドリームコア

デビュー戦以来だった9月は、レースの上がりが34.2秒といったスローにあって出遅れが応えたと共に、残暑厳しい中での難しい調整を経たから塗り潰すべき。逆に、府中は2戦2勝で直近はマイルの持ち時計を大きく短縮する1.33.1秒。ほぼ同じラップバランスだった前日の古馬2勝クラスを凌いだのだ。

そこでは、道中で収まりをつけて進めたし、ラストから2F目が11.2秒を刻む中、一気に先頭に躍り出る瞬発力には目を奪われた。更に、直前は馬なりで感触を確かめる程度だったのが2歳時だったのに対し、今回の追い切りが前2頭の外に進路を取る3頭併せで、最後まで気合いをつけ続けた挙句、それに応える躍動感満点のラストで大きく先着。上昇著しい。

柴田卓哉
清水成駿の直弟子

柴田卓哉

調教 新馬

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。