【東京新聞杯】やはり、マイルCS組を重視すべし!/+20キロの前走は度外視で良し!【きさらぎ賞】

【東京新聞杯】やはり、マイルCS組を重視すべし!/+20キロの前走は度外視で良し!【きさらぎ賞】

02/05 (木) 美浦追い切りレポート

2/8(日)東京11R 東京新聞杯(GⅢ)

冬場のGⅢで、春の大一番に直結するとは言えぬ立ち位置だが、ここからの伸びしろ次第では当カテゴリーの頂点に近づく可能性を秘める馬もいる分、興味深い東京新聞杯に。
柴田卓哉
柴田卓哉

その中、連覇を狙うウォーターリヒトには敬意を表すべき。

確かに、昨冬からであれば1キロ増。しかし、既に当舞台で3勝を挙げている上に、直近のマイルCSでは3着。それが実績に乏しい京都だったのに加え、それまでより前目で進めたにも関わらず、末脚は鈍ることなし。

安田記念→富士Sでの不振は、久々だった以上に転厩直後で仕上げのノウハウを陣営が掴み切れていなかったからでは。更に、今回は1週前に負荷かけて直前の坂路がその11月以上のタイム。58キロでも。
柴田卓哉
柴田卓哉

逆に、2年前の覇者サクラトゥジュールには食指が動かない。

気性を考慮しての単走オンリーが仕上げパターンで今回もそれを踏襲。けれども、追い切りが気合いをつけても即反応といった感じではなく、1F11.9秒といった数字ほどではなかったし、何かの拍子に折り合いを欠くのは去勢してからも同様。

騙馬とはいえ、年齢を感じさせる体つきにも不満が残る。 やはり、マイルCS組を重視するのが手順としては正しい。
柴田卓哉
柴田卓哉

1400mだったスワンSレコード勝ち直後のGⅠで4着と大健闘だったオフトレイルは力をつけている。

抑えを利かすのに苦労する反面、脚を温存する形を完全にマスターした成果が表れているということ。が、府中は【0-0-0-2/2】で、成長途上だったとはいえ、4歳時の当レースがインパクトなしの8着。直線で長く坂が続く設定に関しては未知数とせざるを得ない。
柴田卓哉
柴田卓哉

ブリンカーを外して臨んだ有馬記念の二桁着順は仕方ないエルトンバローズ

マイルのGⅠで2着があるし、3歳時には府中での毎日王冠制覇があるから、それらを掛け合わせれば自然とランクは上がる。確かに、2走前はスローに乗じての粘り込みで展開利はあった。けれども、骨折からの復帰3戦目でまだ手探りだったのに対し、ビッシリ追った中間には自己ベストマークの坂路51.0秒さえ。復活に向けて余念なし。
柴田卓哉
柴田卓哉

そのGⅠで力を出し切れなかったのがラヴァンダで今回は一発があって良い。

何故なら、気に逸る素振りが前半から見られたように、矯めを利かせられなかったのが全てだからだ。何せ、意外にも坂の上り下りがある京都外回りはキャリア初だっただけに、ビハインドは大きかったわけ。対して、明らかに距離の長かったオークス以外、当コースでは瑕疵なし。

しかも、昨季は夏前のハンデ戦で惜しくも及ばなかったのに対して、その2戦後には抜群の切れを発揮して別定戦でのGⅡ勝ちと、長足の進歩を遂げていた。府中ならマイルでもその脚が鈍ることもなかろう。
柴田卓哉
柴田卓哉

マジックサンズを見限ってはいけない。

確かに、不甲斐なかった秋2戦がある。しかし、いずれも本数を重ねていたわりに、本格始動に入るまでに時間を要した過程。対照的に、入厩して早い段階での坂路53秒台がある上に、コースでの併せ馬の中には馬なりでも速い1Fの時計があるのだ。

全く違うパターンでの臨戦と決めつけられるとなれば、初マイルでいきなり1.31.7秒を叩き出してのGⅠ惜敗をクローズUPすべき。それは、速い時計で決着した皐月賞でさえ0.6秒差にまで詰めた底力に由来している。直近で待機策に徹したのが伏線になるのでは。
柴田卓哉
柴田卓哉

関東馬ではトロヴァトーレ

ダートに転じた2戦目のマイルで3着に食い込めたように、やはり当距離のスペシャリスト。前半の進みが今ひとつだった年明けは初京都と共に58.5キロのハンデが足枷に。従って、芝に戻しての2戦目が別定戦となれば視界は良好に。

また、変則日程で結果的にはメリハリを利かせられなかった前回時と違い、1週前の負荷UPを境に活気を呈してきた。何より、一昨年の11月・キャピタルSでは、ウォーターリヒトに対してハナ差の惜敗。ルメールでなかった昨春・安田記念での大敗は塗り潰して考えるべき。
柴田卓哉
柴田卓哉

秋からの快進撃でここに挑戦するエンペラーズソードが充実しているのは間違いない。

特に、前走は2F目に10秒台を刻んで以降、ペースを落とさないままの完勝で1.31.9秒も立派。しかし、逃げて新境地に達した一方、目標にされ易い戦法での昇級戦。

3歳時、春から使い込んでピークに達したのが11月といった経緯も。間隔が開いて前回時より幾分遅いラスト1Fだった最終追いも気懸かりに。

2/8(日)京都11R きさらぎ賞(GⅢ)

京都メインは、少頭数ながらメンバーの質には折り紙がついているきさらぎ賞。中でも関東勢にはこの世代を引っ張る存在になり得る馬が。
柴田卓哉
柴田卓哉

まずはゴーイントゥスカイ

デビューを飾った10月を経て勇躍西下、京都2歳Sでは惜しい3着と能力は確か。何故なら、出遅れたゆえ、外々を追い上げるロスを強いられた中だったから。加えて、早目の栗東入りで1週前には一杯追い敢行と、馬なりオンリーだった前回時からの上積みは明らか。
柴田卓哉
柴田卓哉

ゾロアストロの迫力には目を瞠る。

こちらは最後まで美浦での調整。実質の追い切りが、5Fまでコントロールを利かせてのペースUPから小気味良いラップを刻んだ結果の5F64秒台だったし、控え目だった直前の併せ馬にしても先行した古馬が苦しくなるのを尻目に真一文字の伸びで豪快そのもの。

昨秋、マイルで取りこぼした直後の1800mが出世レースの東スポ杯で、最後は出し抜けを食った感の2着。当時より集中して稽古を進められたのなら、初の右回りでも。
柴田卓哉
柴田卓哉

関西馬で面白いのはショウナンガルフ

ホープフルSは前半から一向にペースが上がらない中、出遅れが致命的だった上に、鞍上に反抗する素振りが道中で続いた。要は、+20キロの重目が精神面にも影響を及ぼしたということで度外視できるわけ。それを使って以降、強度を落とさない過程を踏めたこと自体、反動どころか、一叩きで心身ともに充実してきた証し。

あくまでもローカルだったが、連勝を果たした距離に戻るのもプラスだし、札幌2歳Sでの大味な競馬が示す通り、小回りよりワンターンがマッチするイメージがある。そして、そのGⅢ勝ちは開催が進んで力の要る馬場だった。今の京都も合う筈。

2/8(日)京都11R 春菜賞(GⅢ)

府中に戻って取り上げるのは、3歳牝馬による土曜・春菜賞。
柴田卓哉
柴田卓哉

ここではトワニが巻き返す。

年明けのGⅢでは最後までジリジリとした脚しか使えずに上位に絡むシーンなし。が、1000m通過58.0秒とタイトな中、余裕のない追走だった分、結果としてなし崩しに。とはいえ、同じ中山マイルで淡泊だった9月を思えば、ゴールまでレースを投げなかったことを含め、格段の進歩と捉えるべきだし、現時点では急坂が足枷になりそうな体型。

従って、ユッタリと構えられる府中でこそ。実際、当舞台でのGⅡだった京王杯2歳Sでは賞金加算まであと一歩に迫る競馬。勝ち馬の強さだけが目立ったレースではあっても1.21.4秒で駆けた事実は重い。

しかも、丸味帯びた馬体で柔軟性が増した挙句、その11月より併せ馬の質UPがあった追い切りのラストは11.5秒と、やはり2走前を上回った。デキ自体も上向き。

柴田卓哉
清水成駿の直弟子

柴田卓哉

調教 新馬

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。