【根岸S】6歳でもまだまだ伸び盛り!/坂路自己ベストで巻き返し必至!【クロッカスS】

【根岸S】6歳でもまだまだ伸び盛り!/坂路自己ベストで巻き返し必至!【クロッカスS】

01/29 (木) 美浦追い切りレポート

2/1(日)東京11R 根岸S(GⅢ)

フェブラリーSに向けての最終関門になる根岸Sは、距離こそ違えど同じ府中といったことで当然ながらそこに直結するとして良い。
柴田卓哉
柴田卓哉

その中、まず取り上げたいのが2年前の覇者エンペラーワケア

明け4歳だった当時はOP初戦で目下と比べると勿論ながら発展途上だったにも関わらず、後続を寄せつけなかったから、ポテンシャルと共に府中適性も既に証し立てていた。しかも、決して向くとは言えないここ2走の小回りでも3、2着だった上に、9月・佐賀などは59キロを背負っての惜敗だったから掛け値なし。

確かに、今回の最終追いは坂路56.0秒と思いの他、軽かったゆえ、本番を見越しての余裕残しが透けて見える。が、+12キロだった4走前のGⅠでさえ5着だったし、それ以上にマッチする1400m。争覇圏にいるのは間違いない。
柴田卓哉
柴田卓哉

2連勝でここに臨むインユアパレスの能力は確か。

特に、相手に恵まれたとはいえ、9月からの斤量2キロ増しで目標にされる運びでも凌ぎ切った直近の価値は◎。けれども、ダートに転じて以来、昨4月まではスプリント戦1本に絞った歩みで、当距離では取りこぼしが多い。現に、川田が最高に乗った東海Sでさえ勝ち馬には全く敵わなかったのだから初重賞ゲットに向けての壁は厚そう。
柴田卓哉
柴田卓哉

関東馬ではウェイワードアクト

というより、圧倒的な西高東低の中、栗東からの向かい風に只1頭立ちはだかっている感じ。勿論、5月からの連勝時に比べると相手の質は格段に上がっているし、単走での5F69.8秒と一見すると物足りぬ時計での締め。

しかし、脚元に由来する休養だけでもトータルで1年半近くなっているように、デビューからの歩みとしては遅い一方、6歳を迎えてもまだキャリア11戦だから未だに伸び盛り。

特に、骨折明けだった直近は圧巻で、2走前から着用したブリンカーも進化を促進させている。しかも、その11月は豊富な本数を重ねても緩さが残っていたのとは逆に、直前が軽目で十分なほど張り詰めた馬体で風格さえ感じさせる段階に。ここでも臆するシーンなし。
柴田卓哉
柴田卓哉

逆に、ロードフォンスには少々の割引が必要か。

無論、守備範囲より1F長かった秋の2戦で伸び切れなかったのには納得が行くし、昨年の2着馬だけに相応に評価が妥当に。そこでは、脚抜きの良い馬場を意識した前目が前半3F33.9秒と速い流れを生んで格好の展開になったと同時に、直線でカラ馬との接触といった致命的な不利が。1400mでの決め手は際立っているということ。

けれども、同じ11月以来でも当時は坂路52秒台を2回叩き出した上での追い切りはCWでラストが11.5秒。対して、今回の1週前がコース追いで1F12秒を切れなかったのに加え、直前に至っては坂路53.6秒。冬場に強いタイプとは思えぬ乏しい攻め内容には感心できぬ。
柴田卓哉
柴田卓哉

同じ安田翔厩舎ならオメガギネスの方に魅力を感じる。

武蔵野Sは馬場が合わなかったとのコメントにある通り、デリケートな面がある一方、当カテゴリーに照準を合わせたのが昨夏からならポカがあっても言い訳にはなるし、60キロを背負いながら一瞬のうちに他を置き去りにした2走前が衝撃的。

つまり、関西への移籍と路線転換できっかけを掴んだことに他ならぬわけで、初の1400mだった7月・東海Sは、試運転といった趣きがあってもビダーヤとであれば0.1秒差。そこからの上積みだけに限れば、その2、3着馬より上。
柴田卓哉
柴田卓哉

4歳の中ではダノンフィーゴ

3歳上半期まではまだ目立つ面はなかった。唯、初勝利後にはソエでのブランクを強いられた影響が残り、半ば騙し騙しだったのは坂路追いの時計が示す通りで、パンとした秋からは長足の進歩。実際、追い出しを待たされてヒヤッとさせられた11月の1.23.4秒が翌週のOPに0.1秒差だったから数字の裏づけはなされている。

加えて、ゴール前で迫られたとはいえ、直近は前半で10秒台を刻むラップがあって、先行勢総崩れの中、外々を楽な手応えで進むと、ワンテンポ早い仕掛けでの抜け出しだったから着差以上と捉えて良い。

1/31(土)東京11R クロッカスS(L)

府中の他では2歳戦に注目してまずは土曜・クロッカスSから。リステッドRだけに、本来なら同じ距離だった京王杯2歳Sをベースにしたいし、実際にその2、3着がエントリーしているのだからそれらに敬意を表すべき。
柴田卓哉
柴田卓哉

特に、そこで連対を果たしたフクチャンショウ

芝1400mが2戦目だった前走と比べても更にハリが増してより力が籠った身のこなしに。 唯、11月のGⅡは勝ち馬以外、ドングリの背比べで、スローでの決め手比べだったことを含め、立ち回り次第でどう転んだか分からないといった総括で良い分、信頼度は今ひとつ。
柴田卓哉
柴田卓哉

ここは、ハッピーエンジェルの巻き返しに期待。

暮れの中京は前がやり合う形で待機策が嵌る中、1F切って失速。しかし、向正面でこちらの鼻先を掠めるように内に切れ込んだ馬のせいで平常心を失った結果、鞍上がバランスを失うほど抑えるのに苦労したように、消耗が大きかったとあれば度外視できる。

しかも、そこからのリセットでリラックスした状態で丸味帯びた馬体を乗り運動では見せている上に、坂路オンリーといったメニューで、これは連勝を決めた夏・新潟と同じ過程。

挙句、追い切りが自己ベスト更新の52.2秒なら調子には太鼓判を捺せるわけ。気持ち長いマイルのGⅢで2着とであれば0.2秒差といった事実からもローカル専科でないのは明らか。

2/1(土)東京9R セントポーリア賞(1勝クラス)

柴田卓哉
柴田卓哉

日曜・セントポーリア賞ではラストスマイルを取り上げる。

初勝利は、1000m通過62.5秒とペースを落とした逃げが叶ったことに拠るとの見方が。けれども、一気の相手強化だった直後の東スポ杯は内々で進められたことを差し引いても胸を張れる5着と見立てるべきで、そこでは芝1800mの持ち時計を2秒以上も短縮と劇的なまでにレベルを上げた。

加えて、今回は帰厩直後の暮れからして広いウッドオンリーと鍛錬の度合いをUPさせた結果、1週前などは速いラップを刻んでの5F65秒台突入さえ。ひと回り大きくなったと思わせる全体像は良質な筋肉が増したゆえ。リフレッシュ効果といった点でもアドバンテージを得ている。

柴田卓哉
清水成駿の直弟子

柴田卓哉

調教 新馬

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。