【フェアリーS】中山替わりで威力倍加!/一目も二目も置くべきポテンシャル!【シンザン記念】
1/11(日)中山11R フェアリーS(GⅢ)
1勝馬が出走馬の大半を占めるフェアリーSは、その様相が示す通り、体裁だけのGⅢといった位置づけが妥当で、勝ち馬が3歳世代を引っ張るようにはならぬとするのが大前提に。
まずは、2勝目マークが他とは全く違う末脚で着差以上の強さだったサンアントワーヌ。
つまり、現状でのピンポイントは1400mとすべきだし、細身なのは以前と同じといった点でも中山マイルに対する疑念は生まれる。追い切りの3頭併せは、最後尾からの0.1秒遅れ。成長を促した効果が目に見えてきたとしても、主役に抜擢するまでには至らず。
では、函館2歳Sでの賞金加算があった関西馬ブラックチャリスか?
けれども、そこでは前後半差1.3秒差のスローでユッタリを運べたと共に、最内からとコースロスを最小限に抑えてもラストで甘くなった。クビ差先んじた3着馬の直後が1勝クラスで振るわなかった事実も足枷に。
同じ北海道での勝ち上がり組ならビッグカレンルーフの方が面白い。
唯、そのメンバーのその後を鑑みれば意外にも強力だったと捉えるしかない(特に、2着ショウナンカリスは秋のGⅢで連対を確保)し、当時よりひと回り大きくなったと思わせるのが美浦での姿で、外2頭を子供扱いしての追い切りでも進歩を実感させた。
無論、胴が詰まっているのは相変わらずなだけに、距離に限界がありそうだが、矯めに矯めること+前崩れなら台頭するシーンあり。
ピエドゥラパンもまた魅力的。
結果、単走だった最終追いでは鞍上とのコンタクトを密に徐々に加速と常識にかかっている上に、撓むような身のこなしで持ち前のバネがダイレクトに伝わった。
追い出しを待つ余裕があっての1.33.9秒だった前走がマイル適性と能力を物語っているのに加え、母は当舞台のレコードホルダー。中山替わりでの威力倍加がイメージできるわけ。
そのピエドゥラパンを10月に下しているノーザンタイタンも俎上に載せる。
また、デビュー前はテンションを抑えつつといった工夫の結果で造りとすればもっとシッカリして欲しかったのに対し、当時より落ち着きが出たし、その効果で1週前の3頭併せではアクションに力を籠めての先着と馬体に実が入ってきた。先週の京都金杯を制したブエナオンダの下といった点も心強い。
京王杯2歳S3着が示す通り、トワニの末脚は強力。
それならばギリーズボール。
が、それを差し引いても前回時以上に回転の速いフットワークをDWで披露している点は強調しておきたい。少なくとも、1.35.8秒の平凡な勝ち時計を額面通りに受け取ってはいけない。
1/12(日)京都11R シンザン記念(GⅢ)
同じマイルの3歳戦でも月曜・シンザン記念は、当然ながらフェアリーSよりも質の高い面々によって争われる。
中でもモノポリオ。
その反省を踏まえての仕切り直しが今回なのは火を見るよりも明らかで、秋より大幅に早く美浦入りしたのを始め、暮れにはビッシリ追った併せ馬を経てシルエットがより明確になったように、ハリが出た上でのシェイプUPが叶った。現に、直前の坂路は前回時と同様の53秒台ながら馬なり。全体からすれば首が短い印象もある分、現状ではマイルにマッチしそうで、上積みしかない。
覇権争いに加わるライバルでまず挙げたいのがバルセシート。
しかも、大跳びでコーナー4回となればストレスが溜まって当然だったのとは逆に、前半はスイッチが全く入らなかったデビュー戦のマイルでは目の覚めるような切れを発揮しての1.33.6秒。外回りに替わるとはいえ、当距離なら底知れぬポテンシャルの持ち主として良いわけ。
これと共に注目すべきなのはサウンドムーブ。
1/10(土)中山10R 初凪賞
中山の他では、土曜・初凪賞のストレイトトーカーを取り上げる。
全2勝を挙げているのが中山マイルだし、出負けして自分の形に持ち込めなかった昨年4月のGⅡでさえ1秒に満たない差と、当コースであれば下駄を履かせて良いということ。それは、陣営も承知で、直線に入ると自らハミを取って突き進む感じの併せ馬が再三だったのに加え、シャープさが増した直前などは1F11.1秒と、以前には見られなかった反応を見せつけたのだ。2勝クラスの範疇は既に超えた。
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


