【有馬記念】デキは昨年以上で主役は譲れず!/無傷で重賞制覇の2頭が信頼度◎【ホープフルS】
12/28(日)中山11R 有馬記念(GⅠ)
少々トリッキーなコースで、紛れが多いのは確かな有馬記念。それでも底力の裏付けがなければ、俎上に載せられないのがGⅠたる所以。
その中、やはり注目を集めるのは連覇を視野に入れているレガレイラ。
けれども、直後からの骨折によるブランクゆえ、使えるレースが限られた今季は消耗が少ないし、秋からは矯めを利かせた道中から目論見通りに弾けた結果と、より洗練された馬体に裏打ちされたハイパーフォーマンスで完成域に。
しかも、昨年とほぼ同じ過程を踏めた上に、最終追いにも関わらず、緩める気配なしのまま昨年を大きく上回る5F66.3秒で締められたことでも主役の座は譲れず。
ライバルはダノンデサイル。
しかも、本格的な上昇カーブを描いたのは4歳を迎えてからで、ドバイでの強さが本物になった証し。
無論、欧州遠征を経たJCこそ上位と離されたが、栗東入りして追い日2本目の坂路にして50秒台だったことを含め、馬を追い込み過ぎた影響が表れたと同時に、叩き台としては格好になったとして良い。
実際、スムーズな立ち上げからの1週前がリズム重視だった結果の1F11.3秒で鋭さが増した。巻き返し必至。
JCで驚かされたのはアドマイヤテラ。
それ以前から体幹がシッカリしたことによって、ポジション取りが容易くなって持ち前の持久力を前面に出せるようになったから。唯、直近はあくまでも裸馬だったし、コーナーを多く切る設定ではストレスが溜まり易い傾向に。押さえの評価が妥当か。
3歳ミュージアムマイルが覇権争いに加わるのは間違いない。
対照的に秋からは日進月歩で、勝ち馬に対する位置取りでビハインドがあった天皇賞秋などはその分の差といった際どさ。JCで日本馬最先着だったマスカレードボールとの格差がなきに等しいのなら、世代レベルと共に、自身の能力も評価の対象にしなければならぬ。
加えて、春同様の3戦目でも体質強化が目に見ているのが今回で、今回のCWでは自己ベストを更新した6F78.5秒さえあるように、とどまるところを知らぬ。
秋・天皇賞ではペースを落とす逃げが裏目に出たメイショウタバル。
無論、今回は同型の存在が鍵になるが、直近で見せた姿を思えば、向正からのスパートで脚を使い切るパターンもイメージできる。少なくとも、瞬発力勝負だった前走より状況は良くなる筈。
逆に、タスティエーラには食指が動かぬ。
とはいえ、当初のプランは秋2戦だったし、3歳時の当レースでは包まれたとはいえ、そこをクリアーできたとして上位を脅かすまでになったか? 中山のコーナー6回も足枷になりそう。
12/28(日)中山11R ホープフルS(GⅠ)
昨年までと異なり、GPの前日に前倒しになったホープフルSは、相変わらず能力比較が困難で、イメージを働かせることが重要に。その中、ここまで無傷、2戦目が重賞制覇といった2頭にまずは触れておきたい。
前目で流れに乗ったわりに、意外にも際どかった10月のデビュー戦と異なり、京都2歳Sは徐々に位置を下げる苦しい形だったにも関わらず、差し切ったジャスティンビスタ。
不器用さは打ち消し切れぬが、リカバリーが容易い、再びの2000といった点でも信頼度◎。
先行態勢から後続に水を開けた初戦とは、180度違った競馬だった札幌2歳Sの変り身が鮮やかだったショウナンガルフも同様。
問題は夏以来とここ2戦からの1F延長になろうが、追い日が本馬場オンリーだった前回時よりmCW主体と成長に見合ったメニューに様変わりしたのに加え、胴長の体型。連勝を伸ばすシーンあり。
6月こそ取りこぼしたが、8月からの連勝で勢いを得たアンドゥーリルも争覇圏。
けれども、離し逃げを打つ馬がいて難しいレース運びになりがちな10月には、持ったままで先頭に並びかけた印象そのままの弾け方で着差以上の強さ。
こちらにとても及ばなかった2着馬には、東スポ杯を勝ち上がる馬を下してのステップUPがあった事実も価値を上げている。切れ味を生かす形に持ち込めば2000でも。
同じように、リステッドRで2勝目をマークしてここに駒を進めてきたのがバドリナート。
けれども、自身の前半3Fが全て36秒を超える楽なラップを刻めたのが大きかった部分も。また、輸送を控えた締めの坂路が54.9秒と平凡だったのはともかく、CW追いでは一杯でも5F67秒台と少々トーンダウン。 そこでプレッシャーが強まるGⅠを迎える巡り合わせが少々気懸かり。
栗東勢に馬場だけを貸すような様相で分の悪い美浦組で、唯一希望が持てるのはフォルテアンジェロ。
加えて、追えずじまいに終わりそうだった9月が、一瞬だけスペースを見出すや否や、目の覚めるような脚での差し切り。中山替わりで信頼度が増すわけ。
また、胸前が充実した中間からは、これまでの切れにパワフルなかき込みがそなわった結果、ラスト2週の伸びには凄味さえ。上昇度◎。
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


