【チャンピオンズC】ナルカミが世代交代を告げる!
12/7(日)中京11R チャンピオンズC(GⅠ)
東京大賞典との兼ね合いがある為、GⅠとしての立ち位置が微妙になるチャンピオンズC。
まず触れなければならないのがウィルソンテソーロ。
また、JBCからここといったローテーションが3年連続と、ここを見据えての仕上げに関するノウハウも我が物にしている。現に、間隔が詰まって微調整程度だった直近と異なり、2本の併せ馬がいずれも追走態勢で、よりスムーズに体を運べているように、確実に上向いた。中央での初GⅠゲットに向けて寸分の狂いなし。
しかし、世代交代があって良い状況に。それを担うのがナルカミ。
加えて、1戦ごとにバランスの良い走りになっていて、その進化の過程にあるのは今回も同様。実際、道中でセーブを利かすことがより容易くなったが為、ラストの豪快さに拍車がかかっているし、それが数字(1F11秒2)にも表れた直前が。
確かに、唯一敗れたのが年明けの中京。とはいえ、前後半差3秒以上を自らが造り出した当時は、体力が気持ちについて行かなかった。逆に、少なくとも先週までを含め、左回りのDWで危うい面を見せていないといった経緯も。コース替わりを理由に評価を下げてはいけない。
衝撃的なまでの強さだったのが、武蔵野Sのルクソールカフェ。
つまり、世代レベルの証明にひと役を買ったわけ。直前が3角手前からコースに出すしまい重点だった当時からの攻め強化は、行き出し6Fの併せ馬だった追い切りが示す通りだし、遅れはあくまでも追走の分。が、2000だったとはいえ、ジャパンDCでは離された3着で上がりタイムでもナルカミに大きく劣った。国内で3戦3勝の左回りに望みを繋げるしかないか。
ダブルハートボンドのみやこSには舌を巻いた。
みやこSが人気を下回る結果だったとしてもそれのみでは見限れないのがアウトレンジ。
ラムジェットが面白い。
そして、坂路では動かぬタイプだった以前と違い、ビッシリ追った締めが52.6秒と秋3走目での強度UPが実を結びそうな気配が漂っている。3歳の暮れ、ウィルソンテソーロとのタイム差なしがあるのなら能力にも信頼を置ける。
ダートに転じた初戦の盛岡で2着と目途を立てたのがシックスペンス。
それゆえ、中京への輸送を控えた直前でさえ、手を緩めることなしの坂路52.1秒と、渾身の仕上げになった一方、南部杯は完敗だったウィルソンテソーロが目の上のタンコブに。
ダート2戦目での上積みとレコード勝ちのある1800mがプラスに働いたとしても押さえのポジションに収まらざるを得ない。
12/6(土)中京9R こうやまき賞(1勝クラス)
GⅠが組まれている開幕週の中京に遠征する馬の中で、とりわけ調教で目立った2歳を是非挙げておきたい。
それが、土曜・こうやまき賞に臨むラフターラインズ。
唯、坂下で外が壁になって追い出しを待たされたし、結局はステッキ1発で抜け出した結果の1.46.0秒はやはり優秀で昇級は形だけ。しかも、追い日の併せ馬2本といった過程は前回時同様だけに、ストレスを溜めないままレースを迎えるパターンを確立させている上に、ラスト1Fを切って先行馬を置き去りにした直前には圧倒された。
元々、少しでも油断すると持って行かれそうな道中の素振りからして落ち着き易いこれまで距離よりマイルでの嵌りが良さそうなイメージがあった。シャープさが増したと確信できる追い切り共々、通過点とできるレベルに。
12/7(日)中山10R 市川S(3勝クラス)
中山では、日曜10Rの3勝クラスを取り上げる。
基本線は現級入りしてから3→2着と軌道に載ったクラウンシエンタ。
勝ち馬は、OP入りして即2着といったレベルだけに信頼度は高い。また、中間には併せ馬での遅れがあったが、元々が稽古駆けせず、前回時の追い切りでもラスト12秒を切れなかったのだから、良い意味での平行線。
けれども、敢えてウィステリアリヴァ。
しかも、+10キロが示す通り、先着しての1F11秒台だった直前でも重苦しかった。対して、体つきは同様ながら贅肉と筋肉が入れ替わった感じ。
その分、豪快な動きに様変わりしたのと同時に、追い切りのパートナーに選んだのはOPで、それとの追い比べを制した結果の5F65秒台。急かされる距離からの1F延長と当クラスで迎える初めてのハンデ戦。劇的に変わる要素が揃った。
清水成駿の直弟子
柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。


