【マイルCS】レーベンスティールが大向こうを唸らせる!

【マイルCS】レーベンスティールが大向こうを唸らせる!

11/20 (木) 美浦追い切りレポート

11/22(土)福島11R マイルCS(GⅠ)

マイルCSのベースはこのカテゴリーで積み重ねた実績と共に、前哨戦の富士Sから如何に変わるかがポイント。
柴田卓哉
柴田卓哉

となると、既にGⅠ3勝のジャンタルマンタルを主役とするのが近道に。

確かに、秋初戦は取りこぼしたが、ハナを切った馬に上がり33.3秒でまとめられた上に、2キロのビハインドがあったのなら、むしろ上々の滑り出し。

しかも、そこに至る過程がオール馬なりだったのに対し、中間には一杯追いでの坂路53.2秒があるのならスイッチが入ったとして良い。

どこからでも動ける自在味があって、2戦2勝の京都。未だ底知れず。
柴田卓哉
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対して、ガイアフォースの立ち位置は相手の一角。

それは、横山武のペース配分が絶好だった富士Sが57キロだったのと同時に、ブリンカーの後押しがあった今春の安田記念にしても上手く誘導された結果で、そこでの勝ち馬とでは格差を感じざるを得なかった。
柴田卓哉
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むしろソウルラッシュ

前走は展開面でのビハインドというか、骨折明けで無理をしない感じで運んだ分、前との差が詰まらなかっただけ。ここに向けてであればプラン通りと断言できる。

急激な上昇カーブを描き始めた昨秋の京都ではワンサイド。つまり、富士Sからのコース替わりを強力な武器として捉えられる分、上積みは計り知れぬわけ。
柴田卓哉
柴田卓哉

もう1頭、マイルの絶対王者を脅かすのがアスコリピチェーノ

馬場と噛み合わぬ展開に泣かされたフランス遠征は結果的に失敗で、そこからの立て直しが鍵になる。けれども、早目の栗東入りで、直前を含め、7F追い3本と高いハードルを課せられながらひと追いごとに1Fの時計を詰めているのなら、海外経由にも不安を覚えぬ。

3歳秋、京成杯AHで大幅に持ち時計を詰めたかと思えば、直線に賭けざるを得ない位置からだったヴィクトリアマイルで大外から前を呑み込んだように、国内での底力はピカイチ。

3歳春のNHKマイルCでジャンタルマンタルの後塵を拝したのは、ルメールの判断が遅く、大きな不利を蒙ったが為でそこでの着差を能力としていけない。関西に腰を据えての調整で臨んだ過去2戦が1、2着だった点もつけ加えておく。
柴田卓哉
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同じく牝馬、ラヴァンダには注意を払うべき。

直線に賭ける形が嵌ったとはいえ、阪神牝馬Sでの僅差3着時点では格上挑戦。

要するに、成長度がスローなままだった今春の時点でさえ元値の高さが窺えるのに加え、ハンデ差を生かした6月のGⅢ3着から、同じ舞台だった直近の別定戦では勝ち切れたように天井知らず。

しかも、ラスト2Fがいずれも11.1秒を刻む中、外からの差し切りだったから掛け値なし。矯める形をマスターしていなかった昨秋の秋華賞でさえ4着と潜在的には京都巧者といった面が見えかけている点も強調しておく。
柴田卓哉
柴田卓哉

同じ4歳牝馬チェルヴィニアがそれ以上なのは、3歳時が示す通り。

しかし、今季に入っての最高が桜花賞以来のマイルに転じた6月と停滞しているのは間違いない。

それが露わになったのが先月の毎日王冠。無論、+16キロと絞り切れないまま臨んだことがエクスキューズになる反面、その直前の1Fより劣る11.8秒だったのが今回。パートナーの質もUPできていない。
柴田卓哉
柴田卓哉

しらさぎSをサンプルにすれば、レーベンスティールの評価はチェルヴィニアに倣えといったことに。

けれども、その2走前は1月以来で慣れぬ関西での調整でトップフォームは望めぬ状況。にも関わらず、道中で力みつつの追走とマイルの流れに先々にはマッチしそうな予感があったし、1F切って躓くシーンと度外視できる。

現に、前を窺いながら図ったような抜け出しだった毎日王冠には貫禄すらそなわってきた感じで、1600m通過が1.32.6秒だった地点でも余力残し。

何より、直線半ばまで反抗する素振りだった1週前、結局は気持ちを入れ直して豪快に伸びた結果、目を剥くような好時計。単走ながら力を漲らせた直前共々、正にピークで大向こうを唸らせる。

11/22(土)福島11R 福島記念(GⅢ)

最終週を迎える福島・メインは、掴み処のないことで知られる福島記念で、今回もその例に漏れず。
柴田卓哉
柴田卓哉

その中、まず取り上げなければならぬのがアラタ

昨年にはロングスパートを決めた挙句の差し切りがあったから。4、5歳時の3着が56キロで、それより重い57.5キロでの芸当だったから、脱帽するしかなかったし、今季を迎えての夏場などはGⅡでの3着さえ。つまり、典型的な晩成型と捉えるべき。

実際、8歳を迎えても活気があって如何にも若い上に、先週までの併せ馬の成果を実感させたのが、最終追いでの力強い伸び。単走で締めたのが昨年同様なだけにトップハンデだけを理由に軽く扱うのは無謀に。
柴田卓哉
柴田卓哉

同じ58.5キロのエコロヴァルツは、それに見合った実力の持ち主。

今季に入って着実に力をつけたのに比例して距離への融通性が出てきた。それは、レコードで決した中山記念と直後の大阪杯4着が明らかにしていると同時に、持ちタイムは1.56.5秒。

唯、長い直線での決め手比べで大いに分が悪くなるとはいえ、入念に乗り込んだ天皇賞が如何にも淡泊。そこからピッチを上げる調教がこなせていない点、4走前が示す通り、2000mでは決め打ちでこそ、といった戦法がベストになるゆえ、展開頼みになりそうなのが気懸かり。
柴田卓哉
柴田卓哉

逆に、ハンデを追い風に首位戦線に加わりそうなのがニシノティアモ

勿論、OP入り初戦なら妥当な斤量になるわけだが、目下3連勝と凄い勢いで、特に直近などは外枠からの正攻法で早目先頭から押し切る強さ。

確かに、2000mは【0-1-0-1/2】と今ひとつだが、あくまでもノド手術前だけに決めつけは避けるべきだし、福島は1戦1勝で大箱の府中以上に合いそう。

加えて、実質の追い切りだった1週前が2歳に対する2馬身遅れだったとはいえ、前回時のそのケースに0.5秒劣った程度なら強度を保っていることに。それは漆を滴らせたような毛ヅヤ、ハリを伴っての動きだったことに表れている。
柴田卓哉
柴田卓哉

軌道に載ったイングランドアイズも。

夏・小倉を境に完全に変わった。内々を巧みに立ち回って51キロを最大限生かした小倉記念をフロック視できぬのは、3キロ増を課せられたチャレンジCでも0.3秒差だったから。

しかも、終始包まれ気味だった分、4角で待たされたのが痛かったことでも相応の価値が生まれた。遡れば、キャリア3戦目だった当距離のGⅡで4着に食い込んだほどで元値は確か。

無論、夏場に比べれば寒い時期は振るわぬ傾向にあるが、ダノンデサイルの胸を借りた中間には、6Fから14秒台を刻んだ上での自己ベスト更新が。もう本物。
柴田卓哉
柴田卓哉

クリスマスパレードに復活があって良い。

3歳秋のレコード勝ちが示す通り、北海道の洋芝で持ち味を出せるイメージが浮かばなかったのが直近で大目に見るべき。

そこからのリセットが功を奏したと思えるほど立ち上げがスムーズだったのに加え、以前の大きなアクションを彷彿させながらの上がり36.1秒で追い比べを制した1週前があったし、追い切り坂路といった点にだけ絞れば今回の52.5秒が最高と鍛錬の成果が目に見えている。

ローカル2000mにフィットしそうな根拠として昨秋・秋華賞での1.57.6秒も挙げておきたい。
柴田卓哉
柴田卓哉

穴ならリカンカブール

9月・中山ではスローで出入りが激しくなる中、完全に踏み遅れたにも関わらず、最後には盛り返したように集中力が途切れなかった。

要するに、去勢して存分に攻められるようになった効果大で、それが直前での一杯追い54秒台に繋がった。

当距離でのGⅢ勝ちを忘れてはならないし、小回りといったことなら出世のきっかけになった3歳夏の1分57秒台も。以上を掛け合わせれば大勢逆転のシーンまで目に浮かぶ。

柴田卓哉
清水成駿の直弟子

柴田卓哉

調教 新馬

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙「1馬」在籍時には、「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。長年に渡ってトレセンに通い、今でも美浦スタンドで眼を光らせている。仕上がりを的確にジャッジする腕に、亡き清水成駿も厚い信頼を寄せていた調教の鬼。データが最も少なく難解な新馬戦を己の庭としており、世間が驚く穴の激走を仕留める。