
スタミナと底力の要求値が高いフローラS。特注血統は欧州血統とノーザンテースト。

まずは欧州血統。17年に二桁人気馬モズカッチャンとヤマカツグレースの2頭を同時好走させたハービンジャーを筆頭に、欧州GⅠ血統の好走例が多いことが特徴的。昨年の2着馬シャドウディーヴァは、母父がダンシリ。このダンシリはハービンジャーの父にあたります。
また、9人気で3着したジョディーも、モンズン×サドラーズウェルズという重厚配合の母系を持っていた馬。キャラクター的にはマイル近辺でスピードを活かす馬ということで、距離不安が囁かれる中での激走は、この欧州性の強い重たい母系が力を発揮したものでした。

もうひとつ、見逃せないのがノーザンテーストの血。しばらく好走馬に絡んでいませんでしたが、昨年、9人気3着ジョディーがノーザンテースト系サンデーのダイワメジャー産駒ということでテーマ該当。先述した通り、ジョディーに関しては母系の欧州性もありましたが、ダイワメジャー産駒は過去にもブリュネットが人気薄で好走しており、その他ノーザンテースト内包馬の活躍と合わせてみれば、やはり、父系も全く無関係ではなかったと考えることができます。
3歳牝馬にとって、決して楽ではない東京芝2000という舞台で行われる重賞競走。ノーザンテーストの総合力が絶妙なスパイスになると考えられます。
今年も、欧州血統とノーザンテーストの血に着目して候補馬を抽出。
⑤ルトロヴァイユ
(母母父メジロライアン)
⑥ウィスパリンホープ
(母父ケープクロス)
⑧リヴァージュ
(父ノヴェリスト)
⑬シャレード
(父ダイワメジャー)
⑰レッドサーシャ
(母父ガリレオ)
⑬シャレードは、父がノーザンテースト系サンデーであり、過去にもこのレースで2度穴馬を激走させているダイワメジャー。
また、母父アザムールは、このレースと相性の良いハービンジャーと同じキングジョージ勝ち馬。
1400のイメージが強い馬ですが、血統的には中距離でも十分戦える下地があります。経験値を武器に大駆けがあっても驚けません。
【出馬表・オッズはこちら】
「競馬成駿」はコチラ!


境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。