【日曜 京都11R きさらぎ賞】
(芝1800m 15:35発走)
<注目馬>
5.バンドワゴン
4.サトノルパン
9.ブラックカイト
個人的にはバンドワゴンがかなり強いと思います。この後に指摘する血統テーマも満たしていますし、まあ崩れないとは思います。強いて不安点を挙げれば揉まれる競馬を経験していないことだと思いますが、この頭数ですからね。普通にハナ切って押し切るんじゃないでしょうか。見ているとクロフネを思い出す馬ですね。フットワークが大きくてスピード感がないくせに、終わってみると他がついてこれない、こういう馬は個人的に結構好きだったりします。
対抗馬として挙げられているトーセンスターダムも、内有利前残り馬場だった昨秋の京都で外を回って差し切るわけですから、メンバーレベルはとりあえずとして、力はあるんでしょう。このレースと相性の良いディープインパクト産駒ですし、前に1頭目標を置いて競馬ができる点も有利ですね。バンドワゴンを捕まえられるかは何とも言えませんが、まあ、そこら辺にはいるでしょう。
と、少頭数であることも含めてあまり馬券妙味のないレースですが、一応、血統ポイントを紹介しておきたいと思います。
このレースは、『リファール系』の重要性が高いレースです。
【過去10年に出走したリファール系保持馬の成績】
13年2着マズルファイヤー
(父ホワイトマズル)
11年2着リキサンマックス
(父キングヘイロー)
10年4着インペリアルマーチ
(母父ダンシングブレーヴ)
07年1着アサクサキングス
(父ホワイトマズル)
06年2着メイショウサムソン
(母父ダンシングブレーヴ)
05年8着レジェンダロッサ
(母父リファール)
04年2着ブラックタイド
(母父アルザオ)
以上です。過去10年のきさらぎ賞には、父か母父にリファール系を持つ馬は上記7頭しか出走していません。そのうち、5頭が連対しているという超ハイアベレージなんですね。昨年、本命にしたマズルファイヤー(5人気)、2011年に逃げ粘ったリキサンマックス(8人気)など、穴馬の好走例もあるだけに信頼性の高い血統傾向と言っていいでしょう。
ちなみに、父母父、母母父に持っている内包馬にまで手を広げてしまうとディープ産駒がゴッソリ入ってきてしまうので微妙な感じですが(ディープ産駒をリファール内包と定義するのはちょっと違うでしょうね)、これも実は結構なもので
【過去10年に出走したリファール系内包馬:ディープ産駒除く】
10年3着ステージプレゼンス
(母母父ダンシングブレーヴ)
08年13着アグネススターチ
(父母父リファール)
04年3着ハーツクライ
(母母父リファール)
と、やはりこれしかいない中で2頭が馬券に絡んでいます。きさらぎ賞とリファール系の結びつきの強さは推して知るべし、というわけですね。
というわけで、今年のきさらぎ賞もリファール系を探します。冒頭にお話しした通り、バンドワゴンは父ホワイトマズルでこの要素をクリア、その意味でも注目度は高いですね。
一方、ディープインパクト産駒が何頭もいますが、これも先ほどチラッと指摘した通り、さすがにリファール内包馬に数えるのは無理がありますので、これは除外します。
そうすると、浮かび上がるのは
5.バンドワゴン(父ホワイトマズル)
4.サトノルパン(母父ダンシングブレーヴ)
9.ブラックカイト(父母父ブラックタイド)
の3頭になります。ブラックタイドはディープインパクトの全兄ですが、ディープそのものではないのでセーフにしておきましょう。
ただ、今年に関してはここまでです。
バンドワゴンはこの先のことも含めてレース振りに注目していますが、今回は配当的に買う価値がないでしょう。サトノルパンもどっちつかずの人気になることは明白。配当妙味的にはブラックカイトということになるのでしょうが、父ブラックタイドが2004年のこのレースで断然人気を背負って2着に敗れていること、内包馬で唯一大敗しているのが父系に内包しているバブルガムフェロー産駒だったことを考えると、若干イヤな予感はします。これで複勝7~8倍つきますというなら考える余地はありますが、1、2着を断然人気馬同士で占めた場合、おそらくそこまでの配当期待値は望めないでしょう。
というわけで、穴馬単複という視点からこのレースで買う馬券はありません。連系の馬券を購入される方は少し参考にしてみてください。そして、来年以降のきさらぎ賞でこのポイントをどうぞお忘れなく。
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プロフィール
境和樹
立教大学部法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。