【ステイヤーズS】ココはベテラン牡馬の腕の見せ所!
12/6(土)中山11R
ステイヤーズS(GⅡ)
─本日のスーパーSH◎OT─
クロミナンス
(尾関知人 厩舎/C.ルメール 騎手)
平地最長距離の重賞であり、暮れの風物詩といってもいいレース。ここを勝つための要件には、やはり独特のものがあると思います。
当然の事ながら、ラップ構成としては、いわゆる上がりの競馬となるのが常で、まるまるスタミナ勝負のサバイバルの様相を呈する事は稀です。
それでも、助走として走る部分があまりに多いため、終いの瞬発力で一刀両断という決着とはなかなかなりません。差し、追い込みの決まり手だとしても、効力となっているのは粘り強くスピードを持続する脚とそれを支えるメンタルです。
今回のホーエリートにはけっこう適性の高さを感じますが、基本的には牝馬には不得手な領域。ベテラン牡馬には腕の見せ所と言えそうです。
クロミナンスは、前走のオールカマーで約10か月半ぶりに戦線復帰。休養してる間に8歳になりました。
もちろん万全の状態とはとても言い難く、道中では他馬と接触してしまうようなストレスのかかる競馬になり、力は出し切れませんでした。
ただ、10着だったとはいえ致命的な大敗ではなく、勝ったレガレイラからは0.9秒差のゴール。
十分次につながる内容だったと思いますし、少なくとも年齢による衰えはないと見ます。
マイネルカンパーナ
ハンデ戦ではありましたが、3勝クラスを卒業する際には、サンライズアースに競り勝っています。サンライズアースは次走に阪神大賞典を快勝して続く天皇賞(春)でも4着と好走しました。
マイネルカンパーナ自身もオープン入り後、体調維持に苦心しながらもしぶといレースを続けていて、前走のアルゼンチン共和国杯ではホーエリートとタイム差なしでのゴール。
420キロ台までの馬体増が望ましいですが、今回のメンバーならば、能力的にはかなり魅力のある馬だと言えます。
ケイユウ本紙担当
ケイユウ本紙担当
渡辺芳徳
美浦
調教
穴党
優馬の姉妹紙「競友」の本紙欄を担当。70年代から馬を観察し培った相馬眼は業界随一で、勝つ馬が纏うという独特の空気を看破するまでに。デキの差が如実に現れやすいビッグレースや新馬戦を主戦場とし、執拗に"勝ちどき"を追う。推し馬サロンでは「優馬マスターズ」に所属する。


