【マイルCS】安田記念との違いを見極める
京都11R マイルCS(GⅠ)
◎⑪オフトレイル
途中改修工事を挟んで過去5回、ハービンジャー産駒がペルシアンナイト、ナミュールと2勝しているマイルCS。安田記念は米国的な高速耐性が求められることが多く、マイルCSは欧州的な底力が求められやすい。イメージとしてはこんな感じでしょうか。
意外に両レースを制した馬が少ないのも、求められる適性が異なることに起因すると考えられます。
昨年、4人気で勝ったソウルラッシュは、凱旋門賞馬トニービンを内包したルーラーシップ産駒。7人気2着エルトンバローズは、ディープブリランテ産駒。このディープブリランテは、母父がルウソヴァージュ、現役時代にフランスのGⅠイスパーン賞を制した馬です。
冒頭に述べたハービンジャーはキングジョージの勝ち馬。23年の7人気3着ジャスティンカフェの母父ワークフォースは、凱旋門賞勝ち馬です。
欧州血統保持馬に狙いを定め、今年の候補馬は以下の通り。
⑦チェルヴィニア(父ハービンジャー)
⑨エルトンバローズ(父母父ルウソヴァージュ)
⑩ラヴァンダ(母父ベーカバド)
⑪オフトレイル(父ファー)
⑯ドックランズ(父マサート)
⑰ソウルラッシュ(父母父トニービン)
⑪オフトレイルは、現役時代に英国GⅠを2勝しているファーの産駒。
この馬自体、典型的な平坦巧者で、坂の緩い福島も含めて平坦性の強い競馬場では一度も3着以内を外したことがありません。ベストは1400mでしょうが、【3-3-1-0】と滅法得意としている京都コースならマイルでも侮れない存在になるでしょう。
ラジオ日本メイン解説
成駿
境和樹
血統
穴党
東京スポーツで予想コラム執筆、『ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継』にてメイン解説を担当。立教大学法学部卒、合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳を駆使し穴馬を仕留め続ける。得意の血統分析はもちろん、馬場、展開、舞台適性など、あらゆる角度から期待値の高い本命馬を導き出す。


