【菊花賞】ココを見据えた競馬をした一頭に注目!
10/26(日)京都11R
菊花賞(GⅠ)
─本日のスーパーSH◎OT─
エネルジコ
(高柳 瑞樹/C.ルメール)
ダービー上位2頭、皐月賞馬が別路線に進み、世代最強決定戦とは言い難い状況に。
となれば、エリキングやショウヘイあたりを本命視するのが無難だが、このメンバーで抜けて強いのかと問われても自信が持てない。
ここは未対戦の別路線組から。
狙いはエネルジコ。
青葉賞の勝ちっぷりは、ダービーでも勝負になるのではと思わせる内容。
体質が弱く使い込めないため回避したが、すぐに目標を菊花賞に切り替え準備をしてきた。前哨戦に選んだのは異例とも言える新潟記念。
回りも距離も全く異なるが、道中早目に動いて行ったりといかにも本番を見据えた乗り方。デビューからの連勝こそ止まったが収穫は大きかった。
試走を終えて短期放牧に出した後は、美浦を経由して早々と栗東入り。
CWコースで計6本の時計をマークし、最終追いの併せ馬では活気のある走りで先着。期待通りの仕上りを見せている。
あとはルメール騎手に託すだけ。菊花賞は過去10年で4勝、2着1回と抜群の成績。
特に昨年のアーバンシック、一昨年のドゥレッツァは、ルメール騎手でなければ勝てていないのではと思えるほどの素晴らしい騎乗だった。
今年もどんな神業を見せてくれるのか楽しみだ。
穴なら、ミラージュナイト。
予想を担当している関西圏のレースでは、ほぼ本命に。
ただ、追い出してからギアが上がらず、良血らしい雰囲気を漂わせながらも、芯が入っていないというのが当初の評価。
それが休養を挟んで連勝。
直近の勝ち方やバランスが良くなった馬体を見ると、完全に一皮むけた印象を受ける。
父バゴはクロノジェネシスやステラヴェローチェなどの道悪巧者を輩出。
そして母ラキシスは、3歳時に滑り込みで出走したエリザベス女王杯で2着、そして翌年にリベンジを果たした、やや晩成タイプ。
もし両親の特長をうまく引き継いでいるとしたら、この大舞台で一発あっても不思議ではない。
須藤大和
2000年、新人時代に訪れた札幌の新馬戦にて8頭立て5番人気ジャングルポケットの素質を見抜く。同馬のダービー制覇後はその相馬眼を買われ栗東坂路の調教評価を務めること約25年、現在は優馬関西版の本紙欄担当にまで登り詰める。数字にはこだわらず、あくまで自らに蓄積した名馬のイメージと重ねることにより勝ち馬を看破する芸術家肌。


