【菊花賞】長丁場へ向けて、三者三様の旅支度!

【菊花賞】長丁場へ向けて、三者三様の旅支度!

10/19 (日) 重賞トレンドジャッジ #菊花賞

ポイント①有力馬の臨戦過程に注目!

ブライアン
ブライアン梶田

クラシック戦線も、いよいよ最終章。今回取り上げるレースは、菊花賞だ。

古くから「最も強い馬が勝つ」と言われてきたこの一戦。実際ここを制した馬は、その後も息長く活躍することが多いから要注目だ。

境和樹
境和樹

今年は、皐月賞馬もダービー馬も不在。どの馬が勝っても初戴冠で、3つ目の椅子を懸けた争いは混戦模様になりそうだね。

ブライアン
ブライアン梶田

ああ。その中でまず取り上げたいのが、前哨戦を制したエリキングだな。

陣営曰く、神戸新聞杯の時は8割仕上げだったそうだが、それでも危なげなく勝利。レース後には、川田も「現状の仕上がりでも、ここまで動けるのか」と驚いていたみたいだ。

境和樹
境和樹

お釣りを残した状態で、本番に臨めるのはすごく心強いね。

だけど、今年の神戸新聞杯はレース上がり33.1秒っていう異質な競馬だったからね。菊花賞での再現性は微妙な感じもあるよね。

ブライアン
ブライアン梶田

続いては、こちらも人気が想定されるエネルジコだ。

新潟記念では、初の前日輸送が影響したのか、だいぶイレ込んでいた本馬。ただ、この反省を生かして陣営も策を講じたようでな。

今回は、早めに栗東入りして滞在調整しているから、その部分は緩和されるんじゃないかな。

境和樹
境和樹

長丁場になるだけに、前走時よりもリラックスした状態で臨めそうなのは何よりだね。

このレースを連覇中のルメール騎手が鞍上というのも、頼もしいね。

ただ、初の右回りがどうかな~。珍しいバランスで走る馬だから、周りの左右差やアップダウンは結構堪える気がするんだよな~

ブライアン
ブライアン梶田

あと、もう1頭気になる存在がレッドバンデ

セントライト記念では、返し馬中にアクシデントが起き、あわや放馬という危機に。だが、大輔が必死に手綱を握りしめ、何とか出走にこぎ着けた。

境和樹
境和樹

その結果、3着で権利取りだからね。まさに、佐々木騎手の意地と執念が掴んだ切符だよね。

ブライアン
ブライアン梶田

青葉賞では4着に敗れ、ダービー出走を逃してしまった。その責任感もあったのかもしれないな。

思えばその青葉賞では、熱が入りすぎたあまり、鞭の使用回数で過怠金を受けていた大輔。レッドバンデに懸ける思いの強さが、そこからも伝わってくるな。

境和樹
境和樹

まだまだ伸び盛りの若武者が、初めての菊舞台でどんな騎乗をするのか、要注目だね。

それでは、私からは近年の菊花賞で見られるあるトレンドについての解説を。

ポイント②2200m適性が問われる一戦

境和樹
境和樹

菊花賞は、すべての馬にとって初めての3000m戦。未知の距離に挑む上で、どこに長距離適性を見出すか。これは多くのファンが頭を悩ませるポイントだと思う。

そんな中、近年トレンドになりつつあるのが

「2200m適性」

だよ。以下が、前走2200mを使って菊花賞で好走した馬たち。

【菊花賞・前走2200mの好走馬】(抜粋)

24年:1着アーバンシック
(セントライト記念1着)
24年:2着ヘデントール
(日本海S1着)
24年:3着アドマイヤテラ
(茶臼山高原特別1着)
23年:1着ドゥレッツァ
(日本海S1着)
23年:3着ソールオリエンス
(セントライト記念2着)
22年:1着アスクビクターモア
(セントライト記念2着)
22年:2着ボルドグフーシュ
(神戸新聞杯3着)
22年:3着ジャスティンパレス
(神戸新聞杯1着)

(22年神戸新聞杯は、中京芝2200m)

ブライアン
ブライアン梶田

昨年は、前走2200mを使っていた馬のワンツースリーだったんだな。

日本海Sなど、条件戦のレースを使っていた馬の活躍も、最近は目立っているな。

境和樹
境和樹

その背景には、レースの質が大きく関係しているよ。

2200m戦は、ラスト4〜5Fのロングスパート勝負になることが多くてね。 特に、昨年ヘデントールが勝った日本海Sなんかは、ラスト5ハロンすべてが11秒台という、超ロングスパート戦だったんだよね。

こうした展開で勝ち切れる馬は、スタミナに富んでいることが多く、距離が伸びても問題ないんだ。

ブライアン
ブライアン梶田

なるほど、それは興味深いな。たとえ距離が800m短いレースでも、長距離向きの資質が見えてくることがあるんだな。

境和樹
境和樹

あと、3000mという特殊条件だからこそ、やはり「血統」の話も欠かせないよね。

中距離では取りこぼしていた馬が、長距離で一気に覚醒するケースは往々にしてあってね。

中には、2500m以上での産駒成績が際立って良い種牡馬もいる。今年の菊花賞には、まさにその産駒が出走するんだけど、詳しくは週末までのお楽しみということで。

ブライアン
ブライアン梶田

続きが気になるところだが、ここは週末までじっくり待つとしよう。

今回は、三者三様の臨戦過程と、近年の菊花賞で問われる意外な適性について解説したぞ。

しっかり復習して、難解な長距離GⅠもズバリ的中させような!それではまた、来週!



ブライアン梶田
漢の馬券伝道師 成駿

ブライアン梶田

展開
情報通

チーム成駿の初期メンバー。「勝ちたければ使う側の視点に立て」という清水成駿の教えを自信の背骨とし、”陣営の思惑”を馬券に落とし込む。東西問わず、あらゆる業界人と関係を築き上げており、闇に埋もれる情報を掬い上げる。長年培った勝負勘から厳選指名する金脈馬は必見。



境和樹
ラジオ日本メイン解説 成駿

境和樹

血統
穴党

東京スポーツで予想コラム執筆、『ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継』にてメイン解説を担当。立教大学法学部卒、合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳を駆使し穴馬を仕留め続ける。得意の血統分析はもちろん、馬場、展開、舞台適性など、あらゆる角度から期待値の高い本命馬を導き出す。