騎手×厩舎の相性も見抜く最新AIで、秋華賞の有力馬をチェック!
先々週、先週と、新しくなった優馬WEB新聞、その中でも私が担当しております新機能、AIアナライズの解説をしてきました。既に使いこなしている方もいらっしゃるでしょうか。
お見逃しの方はぜひ以下をご覧ください。
①レース適合度の解説はこちら
②要素別評価・重馬場評価の解説はこちら
さて、本日は東京11R、富士Sのアナライズを振り返り。注目したいのは1着ガイアフォースに対するAIの評価です。
騎手×厩舎の好相性を見逃さず!
⑪ガイアフォース(1着)
横山武史騎手は当該コースでの妙味があまり高くなく、直近5年で【21-22-23-137/203】の単勝回収率70%、複勝回収率63%と、馬券的には狙えない条件でした。
一方で、杉山晴厩舎とのコンビでの総合成績は、直近5年で【3-3-1-14/21】の単勝回収率204%、複勝回収率121%と、少ない騎乗機会で人気薄でも結果を残してきたことが分かります。
目立たないながらも実は妙味バッチリのコンビをしっかり捉えつつ、サンプル数の少なさも考慮して騎手×厩舎はギリギリB評価、それ以外の項目も加味して適合度はA評価(レース内3番手)というのがAIのジャッジでした。
AIはこの結果も学習して次のレース予測に反映するので、次に横山武騎手×杉山晴厩舎の組み合わせが出現した際には、更に評価が上がっている可能性も大いにあります。この組み合わせを見かけた際は、ぜひAIアナライズをチェックしてみてください。
さて、そんなAIアナライズを使って、気になる明日の重賞レースの有力馬に関する評価を見てみましょう。
秋華賞(GⅠ)
記事執筆次点で1人気、⑰カムニャックの評価はこちら。
川田騎手がS評価を獲得!それもそのはず。川田騎手は直近5年の当該コースで【19-10-6-11/46】の勝率41.3%、複勝率76.1%と堅実。それでいて、単勝回収率114%、複勝回収率112%と妙味もバッチリ。これを狙わない手はないでしょう。
一方で友道厩舎×川田騎手がC評価?という疑問を抱いた方もいらっしゃるかもしれませんが、AIは妙味や他の騎手×厩舎の組み合わせとの比較も影響しており、データ上の成績が良くてもこのような出力になることがあります。このコンビ単体で見れば相性抜群ということは皆さんご存知の通りで、特に悲観する必要はないでしょう。
そんな⑰カムニャックと桜花賞馬⑪エンブロイダリーの2強ムードと思いきや、意外にもAIのジャッジは異なるようで......。気になる方はぜひAIアナライズをチェックしてみてください!
黒野レイジ
早稲田大学を特例により、わずか3年で卒業。そのまま大学院に進学し修士号を取得。博士課程ではAI研究に没頭する一方で、突如として競馬という“迷宮”に足を踏み入れる。AI理論を武器に馬券攻略の地平を切り拓く中、黒野はある“壁”に直面する――。それは、数字では決して語りきれない「競馬の本質」。数式の世界から、馬と人のドラマが交錯する競馬の深層へ。最新AI技術が、新たな勝負の地平を拓く。


