【日東8R】格上相手にがっぷり四つ!/穴党の矜持として【日東11R】
追い切り1等星・美浦
10/5(日)東京8R
ベストシーン
(手塚 貴久)
エンジンのかかりが遅いだけに調教の動きは基本的に目立つことのないベストシーン。それだけに今回の最終追い切りの内容というのは非常に濃かったのではないか。
時計としてはDWコースで
⑤F67秒4-④F52秒1-③F37秒5-①F11秒4
というもの。外目を回ったとはいえ、今週の馬場コンディションが水準よりも走りやすいものであったことを思えば、総体的に判断すると取り立てて評価すべき数字とはならないかもしれない。
しかし、同馬は冒頭で触れた通り調教は平凡なタイプ。これでも自身のベストに近い時計で動けているのだ。
それでいて肝心の動きも、同期のOP馬ブラウンラチェットが迫ってくると悪癖である右にモタれる素振りを見せることもなく、負けん気を見せてガッツリ喰らいついての併入に持ち込んだとなれば、まず臨戦態勢は整っていよう。
少なくとも詰まったレース間の中で暑さまで考慮して仕上げられていた前走時以上は確実か。
スムーズなら圧勝まで!
追い切り1等星・栗東
10/5(日)東京11R 毎日王冠
エルトンバローズ
(杉山 晴紀)
毎日王冠に杉山晴厩舎からサトノシャイングとエルトンバローズが2頭出し。
ともに最終追いは坂路で終いサッと流した程度だったが、サトノシャイニングは先週のCWでの追い切りで途中から掛かって持っていかれたのに続いて、今週も坂路の1F付近まで頭を上げるなど気性面、特に折り合い面で不安定なところを見せていた。
レースに行って影響がなく、スムーズに折り合いが付く可能性は当然あるが、人気馬が走らない時は気性面が重要なファクターとなっている場合が多い。
穴党としては評価を下げたくなるパターンの一つだ。
それに対してエルトンバローズは前走が9ヶ月ぶりの骨折放牧明け。道中はある程度流れに乗れていたが、直線はモタれる面を見せて失速、いかにも休み明けといったレース振りだった。
その前回から中6週となる今回は主戦の西村淳騎手が毎週跨って、2週前の坂路で④F51秒8の好時計。
続いて1週前のCWでも⑥F79秒1と2週続けて自己ベストを更新。
最後まで集中してまっすぐに坂路を駆け上がってきた最終追いの姿は前走時の映像と比較しても明らかに一変している。
2頭出しは人気薄から…と言う訳ではないが、GⅠ馬が揃った2年前の毎日王冠を勝利した相性の良いレースで人馬ともに復活の狼煙を上げる。
前田智基
馬券をこよなく愛し、儲かる方法を追い求めて専門紙の道を志した根っからの勝負師。"競馬は波乱が基本"をモットーとし、調教班として積み重ねた経験と分析力で常に大穴を狙い続ける。ラジオ日本のパドック推奨ではまさに役満レベルの神引きを行い、司会進行を唖然とさせることもしばしば。
中邑茂
栗東の調教評価を担当。厩舎ごとに異なる調教パターンの変化を察知することに長けており、かすかに香る勝負の気配を逃さない。その嗅覚から時には思いがけない大穴に◎を打つことも多く、一瞬のチャンスを特大の的中に繋げる。


