24年最後のGⅠは、来年のクラシック戦線に繋がるホープフルS。勿論、年によっての出来不出来はあるが、レイデオロやコントレイルを輩出した上に、先週の有馬記念を制したレガレイラまで名を連ねているのだから、重要度に疑問を挟む余地なし。
その中、クロワデュノールが最右翼といった下馬評には頷ける。
デビュー戦、夏前の段階で1.47.0秒を切ったこと自体が驚異的だし、間隔を開けて臨んだ東スポ杯も難なく通過。確かに、キャリア2戦目の逃げ馬の抵抗に遭った結果、0.1秒差で時計も詰まらなかった。しかし、暮れのGⅠから逆算しての過程に過ぎぬかったから、インパクトがさほどでなかったのは織り込み済であろう。何故なら、追い切りが淡々とラップを刻む程度で目立たぬ内容だったから。
対して、追うごとに時計を詰めての直前がメリハリを利かせた挙句、上がり36.1秒と目論見通りの強度UP。スンナリと前目に位置できるセンスと追っての力強さがアピールポイントだけに、初になる中山や1F延長が足枷になるとは思えぬ。
同じく2戦2勝で駒を進めてきたのがマジックサンズ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。