今年の有馬記念で最大のテーマになるのは、言うまでもなくドウデュースが有終の美を飾るか否か。
何せ、今秋の2戦はいずれも上がり3Fが32秒台での差し切り。しかも、1200m通過1.14.5秒だったJCなどは、4角手前からのスパートで残り2Fの地点で前を呑み込もうかといった破壊力だったのが示す通り、引退間近ながら更なる充実が。
問題は、短期間でのGⅠ3戦目で反動は如何に?という点。唯、ここ2走の調整過程を振り返れば、1週前のCWから直前のポリと仕上げパターンが完全に確立されている上に、前走の直前追いが少々控えめで一旦はピッチを落としたのに対して、当週の追い切りでは5Fの時計が先月より3.7秒速いのだ。つまり、日曜に強く追えなかったことをカバーして余りあるわけ。
昨年の2.30.9秒でさえ過去10年で2番目に速い走破時計なら、それ以上のレベルに達した今は逆らえない。
叩き2走目のスターズオンアースをそのライバルとするのが妥当に。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。