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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2024年11月07日(木)更新

エリザベス女王杯、レガレイラが春以上の仕上がりに



昨年の覇者で前哨戦にあたる府中牝馬Sの快勝さえあるブレイディヴェーグが来週のマイルCSを選んだことで3歳レガレイラ一色となりつつあるエリザベス女王杯。

当然だ。春まではオール牡馬との戦いで栄えあるGⅠ制覇まであるのだ。しかも、皐月賞→ダービーはいずれも位置取りの拙さで不完全燃焼だっただけで色褪せたわけではない。確かに、大勢が決してからの突っ込みだった秋初戦は頂けない。けれども、1.59.9秒の低調な決着を生んだスローの中、出負けと脚を矯めるといった決め打ちが裏目に出たとなれば、その5着は塗り潰して考えるべき。

何より、反動を避けるような気のない競馬は、緩めの稽古にも表れた結果だったのとは対照的に、帰厩後にまず目に飛び込んできたのは、締まって格段にスタイリッシュになった姿。それが迫力ある動きに繋がって強度UPが容易かった上に、6Fからスムーズに加速してリズム良く進めた最終追いなどは、ついて行くのが苦しくなる外を尻目に実にシャープな身のこなしと楽な手応えのまま11.0秒でのフィニッシュ。前走はおろか、春を上回るデキに。

まだOPでの経験値で劣った昨年の当レースで上がり最速だったサリエラは重く扱うべき。


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柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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