今月末のスプリンターズSを占う1戦なのと同時に、サマースプリントシリーズが結末を迎えるということで、夏場にどう戦ってきたかもテーマになるセントウルS。
となると、今回のGⅡ制覇でボーナスをゲットできる立ち位置にあるピューロマジックの取り扱いが重要になってくる。
3歳限定の葵Sと異なり、歴戦の古馬を向こうに回した北九州記念では、前半3F32.3秒を刻んでも無理するシーンなしといった卓越したスピードで押し切れたのだから掛け値なしだし、同じ53キロであれば連勝を視野に入れているとするのが普通。
けれども、課せられたハンデを嫌ってのCBC賞スキップに大きな瑕疵はないにしても、そこには一旦態勢を整えた挙句、再仕上げといった要素が絡んでくる。実際、ここまでの連勝は在厩期間を短くしたパターンだったのとは逆な上に、最終追いが4F行き出しでそこからが15.5秒と通常より軽目。ここ2走と違い、長い直線+坂も控えているとなれば黄色信号が灯ったとするのが妥当に。
同様に、シリーズ制覇にリーチがかかっているのがモズメイメイ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。