終わってみればファニンニードル。ラスト1Fでは届かないのではとヒヤリとさせたが、次々と前を抜き去り、フィニッシュは実に鮮やかなものだった。
紙面ではナックビーナスとのラップ比較にスポットを当てたが、ファインはこのレースでも前後がブレなかった。
ただ、②③④着馬の激走はちょっとしたサプライズ。3頭全て2ケタ人気の超伏兵。とりわけ②着ラブカンプーは一旦完全に抜け出して粘り抜いただけに、3歳馬とは思えぬしたたかさを感じた。
前3F33秒0→上がり35秒3。前傾ラップは一見差し有利に映るが、09年が32秒9でハクサンムーンが逃げ粘りの②着。ハイラップでは瞬発力が封じられやすいというのも事実。
その裏返しが前2年のレッドファルクス。追走しやすいラップで終いのキレ味が生きたパターンだ。今週の注目は日曜の毎日王冠。

上田琢巳
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、 ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。

上田琢己
UEDA TAKUMI
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。