今年もグランプリ・有馬記念がやってきた。
注目はもちろんドウデュース。
最近は出走数を抑える傾向が強く、ジャパンカップ勝ち馬が有馬記念を回避するケースも多い。そんな風潮の中、ドウデュースは天皇賞・秋、ジャパンカップと連勝したうえで、有馬記念にも出走。もし勝つことができれば、2004年のゼンノロブロイ以来となる秋GⅠ3連勝の快挙となる。
「秋のGⅠ3連勝どころか、ジャパンカップ→有馬記念の2連勝すら、2006年のディープインパクト以来いないですからね。最近6年、ジャパンカップを勝って有馬記念にも出走した馬はヴェラアズール、スワーヴリチャードの2頭のみ。しかも両頭ともに二桁着順に終わっています」(データ班)
こんな状況でも出てきてくれたドウデュースには、ただただ感謝しかない。有馬記念がラストランで、レース後には引退式も予定されているとなれば、何が何でも勝ってほしい。だが、どうしてもGⅠ連勝の反動が気になってしまう。
「最近例のないローテーションだから、誰もが疲れを心配するところ。でも、ジャパンカップの翌週には馬場入りしていたし、1週前追い切りを見ても、さすがにGⅠ2連勝時以上とまでは言えないけど、高いレベルでデキは維持している。武豊騎手が、『来年も走れる』とまで話しているくらいだから、状態がいいのは間違いない。昨年勝ったレースだし、心配は要らないんじゃないかな」(情報担当)
レース解析班も好評価だ。
「昨年の有馬記念、そして2連勝した秋のGⅠ2戦は、どれも前でレースを進めた馬が上位に残っているレース。これを後方から差し切るのだから、どれも着差以上に強いレースで、存在感は抜きん出ています。
勝ったレースは上がり勝負ばかりで、もしペースが速くなってタフな競馬になったら……との不安もありましたが、メンバーを見る限り速い流れにならなさそうですから、大丈夫だと思います」
ただ、データ班は、先程話していたジャパンカップ勝ち馬の不振が気になるようだ。
≫ 続きはログイン内で
栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!