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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2024年12月20日(金)更新

師走競馬らしい記録を賭けた熾烈な戦い



鮫島克駿騎手は、先週、土日ともにローカルの中京で騎乗。

自身初の年間100勝が目の前なので、ローカルに足を伸ばして勝ち星量産を目論んでいたのかもしれません。2勝を挙げ、これで今年の勝ち星は98勝。残り開催は3日間ですが、どうにかどうにかあと2勝加えて大台に乗せたいところでしょう。

リーディングトレーナー争いも熾烈を極めています。
先週終了時点での勝ち星と今週末の出走数を見てみると。

須貝厩舎53勝(10頭)
矢作厩舎52勝(7頭)
友道厩舎52勝(8頭)
杉山厩舎49勝(6頭)

どの厩舎も臨戦態勢にある馬をすべてつぎ込む総力戦を挑んでいる印象。リーディングトレーナー争いも熾烈を極めています。

もうひとつ注目の争いは年間最高勝率です。
というのは、昨年、川田騎手が史上初の年間勝率3割という偉業を達成。2019年から5年連続でこのタイトルを守っています。ただ、今年は先週終了時点でルメール騎手に次ぐ2位で、6年連続の受賞に黄色信号が灯っています。
しかも、ルメール騎手は先週5勝の固め打ちで、年間勝率3割に復帰させました。というわけで、残り3日間この勝率を維持し、川田騎手に次ぐ年間勝率3割という偉業を達成し、川田騎手からタイトルを奪えるのか注目です。

一方の川田騎手、先週はアドマイヤズームで朝日杯フューチュリティステークスを制すなど、4勝を挙げる活躍を見せたのですが、16鞍騎乗していたので、なんと勝率はダウン。ルメール騎手に差をつけられてしまいました。率を上げるのは、それだけ難しいことなのですが、川田騎手もここからの逆転を狙っているはず。

有馬記念も楽しみですが、記録争いにも注目したい週末です。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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