先週のオールカマーはルメール騎手が騎乗したレーベンスティールが単勝1.5倍の圧倒的な支持に応えて勝利しました。
新馬戦で2着に好走したときからいずれはGⅠでも勝ち負けできると応援してきた馬だけに、この秋のGⅠタイトル奪取を大いに期待しています。
さらにうれしいことに、レース後、コンビを組んだルメール騎手がレーベンスティールは「GⅠレベルに行けます」とコメントし、天皇賞・秋に向かうならこの馬に乗りたいと前向きな姿勢を見せてくれました。
ただ、筆者は「GⅠレベルに行けます」という言い回しが気になりました。
というのは、ルメール騎手は「勝つ自信があります」など自信度をストレートに表現してくれるのに、「GⅠ勝てます」ではなく「GⅠレベルに行けます」というちょっと間接的な表現だったからです。
というわけで、天皇賞・秋でもレーベンスティールに騎乗したいけど、勝てるかどうかはわからないというニュアンスの発言なのかもしれないと感じました。
YouTubeに上がっていたルメール騎手のインタビューのなかで、「この秋はGⅠ5つ勝ちたい」と語っていました。
昨年イクイノックスが引退してGⅠ確勝級のお手馬がいないので、どの馬とコンビを組むのかも現時点ではハッキリしません。というわけで、ルメール騎手が秋のGⅠでどの馬に騎乗するのかも注目点のひとつになるのではないでしょうか。
レーベンスティールがその最初のピースになったことは素直に喜びたいと思います。
「競馬成駿」はコチラ!
樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。