今回は1番人気のセラフィックコールでみやこステークスを制したM.デムーロ騎手に注目します。
8月にエージェントを変更。近年は関東で騎乗することが多かったデムーロ騎手が、関西のトラックマン甲斐氏と契約したことで関西に拠点を戻すなどなんらかの変化が予想されました。
それが、今回のみやこSの勝利にもつながったのではないかと思うのです。
■サンデーR、キャロットF、シルクR成績
20年:5勝(56勝)
21年:4勝(39鞍)
22年:2勝(19鞍)
23年:3勝(28鞍)※7月までは7鞍0勝、11月5日現在
20年にはラッキーライラック(サンデーR)やラウダシオン(シルクR)でGⅠを勝っていたのですが、年々ノーザンF系の一口クラブとの関係が疎遠になっていたのです。しかし、それがエージェントを変更した8月以降、騎乗依頼が増加に転じています。
有力馬を多数抱えるノーザンF系一口クラブからの信用を取り戻すことができれば、年々減少している勝ち星も食い止められるかもしれません。
■サンデーR、キャロットF、シルクR重賞成績
20年:3勝(16勝)
21年:2勝(15鞍)
22年:0勝(5鞍)
23年:1勝(1鞍)※11月5日現在
実は、みやこステークスのセラフィックコールが今年ノーザンF系一口クラブ馬で臨む初めての重賞騎乗だったのです。
それを勝利で期待に応えられた意味は大きいはず。という意味で、これが呼び水になってノーザンF系一口クラブからの依頼が増えるのか注目したいところです。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。