前回のコラムで取り上げた北村宏騎手は、日曜メインの新潟記念をノッキングポイントで制するなど3勝の活躍。弾みをつけて秋競馬に望めそうで楽しみです。
今回は札幌2歳ステークスで4番人気のパワーホールを2着に好走させた横山典騎手に注目します。
パワーホールは、新馬戦を息子の横山和騎手で勝利したのですが、先週パドックでの落馬で負傷し、代打としての騎乗だったと思われます。
レースは、横山武騎手が騎乗するセットアップが好スタートからハナを奪うとまんまと逃げ切り勝ちを決めたのですが、横山典騎手は番手で後続のプレッシャーを巧みに封じて、逃げ切りをアシストしたように見えました。
先週の騎乗馬を見ると8鞍中5鞍が前走横山和騎手の騎乗していた馬。
土曜札幌2Rアンジュグルーヴ(1番人気1着)
土曜札幌11Rパワーホール(4番人気2着)
土曜札幌12Rサムハンター(6番人気2着)
日曜札幌2Rレッドレフィナード(3番人気5着)
日曜札幌10Rダイム(3番人気4着)
1勝2着2回とキッチリと結果を残し代役を見事に勤め、さらに横山武騎手の重賞制覇のアシストと納得の結果を残せたのではないでしょうか。
今週のセントウルステークスで騎乗するアグリも横山和騎手の代役のよう。どういう騎乗を見せてくれるのか楽しみです。
「競馬成駿」はコチラ!
樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。