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競馬特集

蔵出し!清水成駿「今日のスーパーショット」ジャパンC編

2017年11月23日(木)更新

【02年・05年】活躍の場は「馬単三国志」へ。現時点・最後の外国馬V


昨年8月にこの世を去った清水成駿。ファンの皆様から追悼メッセージをいただいた中で、「清水といえばジャパンC、ジャパンCといえば清水」というお声を本当に多数頂戴いたしました。

そこで、今年のジャパンC開催を目前に控えたこの季節に、清水成駿の過去のJC予想を厳選公開。2000年代は東京スポーツでの連載『馬単三国志』にて、珠玉のコラムをお送りいたしました。(協力:東京スポーツ新聞社)


清水のキャリアは1馬を離れ、また新たなステージへ。

東京スポーツで2002年秋よりスタートした連載『馬単三国志』では、スーパーショット時代のキレ味そのままに、また新たなファン層を拡大。

なお、この秋は病気のため、初回連載後にしばし休載を余儀なくされたのだが、復帰一発目が清水の十八番・ジャパンC。中山での開催となったこの年、アメリカから来日したサラファン(11人気)にポツンと◎を放ち、デットーリが騎乗したファルブラヴとの組み合わせで馬連2万5600円的中をお届け。清水、ここにありを印象づけたのだった。


第22回ジャパンC

(クリックして画像を拡大)
清水曰く、JCは大きな貯金箱であった
(画像提供:東京スポーツ新聞社)


【2005年:第25回ジャパンC】
現時点、最後の外国馬勝利もズバリ

とはいえ、この頃はすでに最強サイアーのサンデーサイレンスが隆盛期を迎えた日本競馬界。

名だたるビッグネームの招致が途絶えたこともあるが、この時期はジャパンカップにおける主役は外国馬ではなく日本馬にとって代わっていた。

2000年テイエムオペラオー、01年ジャングルポケット、03年タップダンスシチー、04年ゼンノロブロイと、02年のファルブラヴを除けば、2000年代は日本馬が外国馬を圧倒。

この年の三冠馬ディープインパクトの参戦こそなかったが、前年、天皇→JC→有馬を完全制覇し、年度代表馬に輝いたゼンノロブロイを筆頭に、伸び盛りの4歳ハーツクライ、天皇賞でロブロイを撃破した牝馬ヘヴンリーロマンスなど、サンデー産駒を主力に日本馬は強力な布陣。

しかし、外国勢も凱旋門賞馬バゴ、欧州年度代表馬ウィジャボード、ブリーダーズCターフ勝ち馬ベタートークナウ等、近年にない豪華メンバー。久々に国際招待競走らしい盛り上がりをみせていた。

記者の大半が近年の傾向に沿って日本馬へ◎を打つ中、清水は敢然と頭(かぶり)を振って異を唱え、名手デットーリ騎乗の英国馬に白羽の矢を立てるのだった。


第25回ジャパンC
第25回ジャパンC

(クリックして画像を拡大)
画像提供:東京スポーツ新聞社

【馬単三国志】

今年の外国馬はここ何年かの比ではない。6頭全てGIホースの少数精鋭。さらに言えば、昨年の記録ながら凱旋門賞の優勝馬(バゴ)とBCターフの優勝馬(ベタートークナウ)が顔を揃えたのは実に12年ぶり。そのうえ欧州年度代表馬(ウィジャボード)まで参戦とくれば、タイガー、ミケルソンの組でミシェル・ウィーがラウンドするようなもの。

まさに今年のJCは華やかにして強力。そんな華やかな「花」だからこそ、甘い蜜を求め「蜂」が群がる。おそらく世界の名手を集めたのはワールド・スーパー・ジョッキーズ・シリーズを除けば日本初。昨秋に秋3冠を達成したペリエさえはじかれるのだから猛烈。ただ、少々気になるのはゼンノロブロイのデザーモ。

腕ではない。前から順々に脱落していくサバイバル型のアメリカで鍛えられたジョッキー。宝塚で前が詰まった経緯と間違いなく速い今回の流れを考えれば、「積極型」より「欧州型」ではなかったか。外国馬との力関係もあるが、落とし穴があるとすれば鞍上の「アメリカ気質」が頭をよぎる。「秋冬型」を承知で▲にとどめた。

その点、日本馬なら「待てるハーツクライ」のほうがはるかに面白い。ストーミーカフェ、コスモバルク、タップダンスシチーと揃えば理想の超ハイペース。まして不器用なハーツにコーナー6回の有馬などあるわけもなく、勝負はこのラスト東京。何といっても東京2400メートルで最速2分23秒5を持つ馬。

天皇賞・秋にしてもゴール前で詰まらなければ勝ち負けになっていた。むろん、デキもいい。坂路で楽々とラスト11.9秒をマークできるのだから。それでも◎を打ちきれないのはこの馬の運の弱さ。ダービー、宝塚の2着もすべてそれ。日本馬最先着としながらも、あえて◯とした理由がそこにある。

やはり今年は外国馬。事実、それだけの馬が揃った。といって、タイトルを持つ前述の「外国3強」が絶対ではない。むしろ、そういう強い馬がコロコロ負けてきたのがJCの歴史でもある。これまで5頭の凱旋門賞馬が、あろうことか⑤⑭⑧③④着。史上2番目の2分25秒0のバゴだけは違うと思いたいが、2戦目以降は②③③③④着という今年の成績を考えると楽観できない。

“大きく負けないが勝てない競馬”は最もストレスがたまる。すでにJRAに売却済みの経緯は97年のピルサドスキーによく似ているが、果たして柳の下に2匹目のドジョウがいるかどうか。①①⑦②①②②着は馬ではなくジョッキーの好成績。デットーリが英国馬3頭にまたがった時の着順がこれ。惨敗1回はウォーサンの初騎乗。ほぼ完璧に仕事をこなしているところにムチ一本、プロの凄みを感じさせる。

そのデットーリが選んだ馬がアルカセット。シングスピール、ファルブラヴ優勝など、日本の馬場を熟知した名手の選択に狂いはあるまい。現実にサンクルー大賞では一番強いはずのバゴを4馬身引き離して快勝。2400メートルでは9回走って<4500>と連対率100%。持ちタイムにしても速い時計がないというより、速い時計の出る馬場で走ったことがないという方が真実ではないか。

キングマンボ産駒に日本の硬い馬場が合わないわけがない。数少ない産駒の中でエルコンドルパサーが98年JCを制し、キングカメハメハが昨年のダービーをレコード勝ち。たぶんデットーリはアルカセットが東京2400で大化けすることを誰より知っているはず。

大穴は全米2位のプラードが手綱をとるキングスドラマ。中1週で日米を股にかけるのだから尋常ではない。

だが日本をよく知るフランケル師の馬だけに、逆にその破れかぶれが何とも不気味。前走のGⅡレッドスミスH1着は調教代わり。「お金の出る調教」とはプラード自身のコメントであり、ゴールデンフェザントをはじめこんな馬が大穴を開けてきたのもJCの歴史ではないか。(清水 成駿)

(※1)タイガー、ミケルソンの組でミシェル・ウィーがラウンド……05年までにマスターズ4回、全米OP・全英OP各2回、全米プロ2回の海外ゴルフ・メジャー10勝と無敵の強さを誇ったタイガー・ウッズと、2004年にマスタースで初メジャー制覇、翌05年に全米プロも制した左利きの名手フィル・ミケルソン。12歳でプロ大会出場、14歳にはPGAツアーの男子プロ大会にも参加し、予選通過寸前までいった天才少女、ミシェル・ウィー。05年に全米女子プロ選手権2位、全英女子OPで3位に入賞した。


2年前の覇者タップダンスシチーが注文をつけてハナ。1000m通過58秒台前半と緩みのない流れを演出。天皇賞秋を制したヘヴンリーロマンスがちょうど中団、ウィジャボード、アルカセットもこの直後。少し控えてゼンノロブロイ、後方にハーツクライが構える形で直線へ。

残り200m地点でアルカセットとウィジャボードが抜け出す勢い、外からゼンノロブロイも勢い良く伸びかけるが若干脚色に鈍り。ハーツクライが馬群を縫うように伸びるが、ワンテンポ早く先頭に立ったアルカセットには僅か及ばずにゴール。ホーリックス・オグリキャップの死闘をしのぐ2:22.1のレコードが計時された。


『日本の馬場を熟知した名手デットーリの選択に狂いがあるはずない』 

実績的には、外国馬の中では関脇・小結クラスだったアルカセットを◎に抜擢した清水。

父キングマンボという血統背景から、日本の硬い馬場への適性を見抜いたのも流石だが、もっと興味深いのがジョッキーに大きな焦点を当てて予想を組み立てたこと。

シングスピール、ファルブラブでJCを2勝していたデットーリの選択を「狂いがあるはずない」と断言。

更には、日本の総大将ゼンノロブロイの鞍上デザーモに関しては、宝塚3着の失策も踏まえて、「積極型の米国騎手ではなく、待てる欧州型ではないか」と懸念を示し▲評価。

実際、ゼンノロブロイは直線外から一瞬突き抜けそうな勢いで迫るも、残り200Mでピタッと脚色が鈍って3着まで。

本命馬のセレクトといい、ライバルの分析・取捨といい「清水成駿のJCベスト予想」を選ぶなら、この年が一番かもしれない。そして、この年を最後に外国馬の勝利は2015年まで途絶えている。

いよいよ、2016年のジャパンCデー。清水ならばどの馬に◎を置いただろう。そう思いを巡らせながらの観戦もいかがだろうか。(文:元1馬・和田)


2005年11月27日(日)
第25回 ジャパンC(G1)

1着[英]⑭アルカセット(3人気) 2:22.1[レコード]
2着[日]⑯ハーツクライ(2人気) ハナ
3着[日]⑧ゼンノロブロイ(1人気) 1馬身3/4

単勝 ⑭ 1,060円
複勝
⑭ 260円
⑯ 180円
⑧ 110円
枠連 7-8 2,020円
馬連 14-16 3,310円
馬単 14→16 6,330円
3連単 14→16→8 15,450円