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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2014年07月26日(土)更新

今週の馬場傾向【札幌開幕週の馬場】


【福島芝】


■広く薄く傷んでいるが、乾いて逆に速くなりそう


 Bコース2週目。2回福島最終日。

 先週は週の後半から週末にかけて雨が降り、土日とも稍重の競馬だった。芝の傷みはさらに進行したはずだし、レース映像からも内が傷んでいるように見えるが、ローカルの場合は直線に向くと馬が横一列に広がるので、内に偏って傷んでいるというより、広く薄く、全体的に傷んでいる、という傷み方をしやすい。

 先週日曜日のバーデンバーデンCでは、最後方から大きく外に持ち出した横山典騎手騎乗のマヤノリュウジン(3番人気)が派手に追い込んで勝った。だが同レースで、逃げたアルバルブライベン(7番人気)は逆に内ぴたりを通って3着に残った。ラップ的にも2F_3Fが10.4_10.8で、どちらかというと追い込んだマヤノリュウジンに向いた流れだったことを考えると、アンバルブライベンが最内を通って逃げ粘ったことを重く考えないわけにはいかない。この日は他にも数頭逃げ馬が最内を通って好走しているし、マヤノリュウジン以外に外に持ち出して結果を出した馬はいなかった。だとすると見た目ほど内外の差はなかったと考えなければならない。これぞ内目にエクイターフを張っている効果なのかもしれない。

 一方時計は週を追うごとに遅くなっているように見える。だが先週は雨が多い週だったが、今週は月曜日に2ミリ、水曜日に2ミリ降っただけ。東北の梅雨明け宣言は25日現在まだ出されていないが、土日に雨が降る予報も出ておらず、気温もほぼ真夏並み。散水をしていないのは先週と同様でも、路盤の状態は先週とは違って、むしろ乾いているはず。

 いかにも時計が速くなりそうなムードだ。0.5~1秒以上速い芝になるのではないか。内外互角。先行差し互角。




【福島ダート】


■はじめての乾いたダート。逃げ・先行有利、やや外有利


 福島は芝中心にレースが組まれていて、ダートはその間に散在するような形だ。これが含水のあるダートだと、後半に行くにしたがって急速に乾くので状態変化に神経質にならなければならないが、今週は週日に雨がなく、土日に雨予報も出ておらず、気温もここ数日30度越えが続いている。2回福島はずっと雨の開催が続いていたので、これがはじめての乾いたダートになる。午前中から砂が乾いているはずなので、1日中あまり変化がないと考えていいことは何より。

 先週は濡れたダートで、土曜日が2秒少々速く、日曜日は1秒程度速かった。今週ダートが乾いてどれくらい遅くなるかだが、砂もある程度細かくなっているはずだし、そんなに遅くならないと思う。タイム差なし~0.5秒遅い範囲か。速い上りが使えなくなる分逃げ・先行有利。やや外有利。




【中京芝】


■今週は芝が乾いて速くなる。先行差し互角。やや外有利


 Bコース2週目。3回中京最終日。

 福島と同様、3回中京も雨にたたられ続け、芝の傷みが進んだ。JRA・HPの馬場情報によると「3コーナー及び正面内柵沿いで傷みが広がっています」とあるが、たしかにそのあたりを馬群が通ると土くれが飛んで、見るからに芝が傷んでいそうだ。だが直線は坂を超えてしまうとそれほど芝が飛んでないように見える。また内めを走った馬が意外と好走している。少なくとも一方的な外伸びの馬場にはなっていない。

 先週は土曜日が稍重で2秒前後遅く、日曜日は午前中に雨が降って、午後に良に回復したが1.5秒前後遅かった。東海地方は先週の月曜日に梅雨明けして、それ以降ほとんど雨は降ってない。マメに散水しているが、この開催ではいちばん乾いた芝になるはず。それによってどれくらい時計を戻すかだが、タイム差なし~0.5秒速いの間あたりに落ち着くのではないか。速い芝で先行差し互角。やや外有利。




【中京ダート】


■はじめての乾いたダート。逃げ・先行有利。内外互角。


 先週は週日にほとんど雨が降ってないにも関わらず、当日のほんの少量の雨で土日とも稍重になった。土曜日は2秒近く速く、日曜日は午前中に雨が降ったが、午後には良に戻したものの、それでも1.5秒前後速かった。

 降水量的には先週も同じように少なかったのだが、今週は気温が上がってある程度カラカラになることが期待できる。土日に雨の予報は出ていないことから状態は安定しているはずで、タイム差なし前後の馬場になりそう。力の要る馬場になり、先行チョイ差しが有利。内外互角。




【札幌芝】


■雨が降りそうな開幕週の洋芝。先行差し互角。内外互角。


 開幕週のAコース。

 札幌は昨年の競馬をスタンド改修で休んだ。その間にコース面積の約7割にあたる3万1600mを張り替えた。芝の張り替え作業では、芝を剥がした路盤をシャタリングマシンを使って耕してから芝を張った。さらに今年に入って、開催前の5~6月にバーチドレンを入れて土をほぐした。これは冬に1m以上の積雪がある札幌では、冬の間に土が締め固まる傾向があるので、例年そうしているという。

 もともと洋芝の芝コースは野芝の芝コースに比べて軟らかく、時計がかかる傾向があるが、エアレーション、シャタリング等はそれを加速すると考えられる。今回の札幌は馬が実際に走る部分をほぼ全面張り替えた。それが速くなるほうに振れることはまずないと思うが、遅くなるとしても、どれくらい遅くなるかは実際にやってみないことにはわからない。

 今週の札幌は火曜日に3ミリ、水曜日に12ミリ降った。この降水量自体は大したことはないが、土日にも雨が降る予報が出ている。だが札幌はもともと水はけがいいし、しょっぱなの芝なので通常以上に水はけがよくなっている。多少降ったくらいではそんなに遅くはならないはず、と考え、タイム差なし~0.5秒速い範囲の時計を予想する。

 札幌と函館はゴール前直線の長さはほぼ同じだが、函館よりは差し馬が活躍する傾向がある。先行差し互角。内外互角。、 




【札幌ダート】


■多少速くなっても依然として先行有利、内有利


 クッション砂を洗浄しているが、週末に雨が降りそうなこともあり、それほど遅くならないはず。0.5秒前後速いダートと考える。先週までの函館と違ってやや内有利、やや先行有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。