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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2014年08月29日(金)更新

今週の馬場傾向【夏競馬も残り2週間】


【新潟芝】


■やや差し有利、やや外有利も、スローの競馬の出現に注意


 5週目のAコース。

 他場と違って夏の新潟は最初から最後までAコースが使われる。当然芝はどんどん踏み荒らされ、破れ目もできていくが、夏の野芝は原っぱの雑草みたいに元気なので、破れた部分にも週日に芝が伸び広がっていく。それを繰り返しているうちに秋が訪れ、少しずつ傷んだ部分が広がっていく。今年は中山の代替で新潟開催が長めなので、3回新潟の後半くらいになるとさすがに多少芝は傷んでくるだろうが、そうなるのは先で、今はまだ雨さえ降らなければ…というような状況。

 先週は土曜日の早朝と日曜日の昼過ぎに多少降った。大勢に影響はなかったが、土曜日と日曜日の降水前が0.4秒程度速い芝で、降水後がタイム差なし程度の速さだったと思われる。

 今週の週日の雨は分量的にちょうどスプリンクラーで水まきしているような具合で、水まきの手間が省けた感じ。金曜日は降ってないし、ちょうどいい感じで週末を迎えた。だがこの週末は雨の予報が出ている。雲に覆われて湿気が高くなっているので、雨はいつ降ってもおかしくないが、どれくらい降るかが難しい。いちおう先週並に10ミリ以下で降ると考え、先週より多少遅めで、タイム差なし~0.2秒遅い程度と想定する。

 先週の競馬でも直線は内を走った馬の伸びが外に持ち出した馬のそれに見劣る感じはなかったが、日曜日になると大きな馬番の活躍が目立った。さすがに前が止まらない芝ではなくなっている。そうなると新潟の芝は出走頭数が多く、G前直線での位置取り争い(横にずらっと展開してどこで前に出るか、ということ)が激しいので、外の差し馬が有利になる。ただし新潟は直線が長い分スローになることも多いので、そうしたケースでの先行馬の流れ込みには常に注意しなければならない。




【新潟ダート】


■やや速いダート。やや先行有利。やや外有利。


 先週は土曜日が良で0.7秒速かった。日曜日は昼過ぎに雨が降って稍重になったが、時計的にはあまり変わらなかった。今夏の新潟は例年に比べてやや速めで、先週の時計はほぼスタンダードだったといえる。

 今週の新潟は雨の予報が出ているので、もう少し速くなる可能性がある。正確な雨量は想定しがたいが、芝のところでも書いたように10ミリ以下の雨と考えて、1秒強程度速い時計になると予想する。前が止まらないので先行有利、やや外有利。




【小倉芝】


■Bコース替わりで前が止まらない芝に。先行有利、内有利


 今週からBコース。

 先週の小倉は金曜日に45ミリ降って土曜日は含水が残る芝、だが日曜日は(午前中は小雨だったが)おおむね乾いた芝だった。見た目では芝は内側の傷みがかなり進んでいて、土曜日は見た目通り外に展開した馬が伸びたが、日曜日になって芝が乾くと内の馬が伸びる競馬が目立った。10Rの西部スポニチ杯は内内を通ったバッドボーイの逃げ切りだったし、メインの北九州記念も外に持ち出した有力馬があまり伸びず、内めをついた人気薄のリトルゲルダやメイショウイザヨイが波乱の立役者になった。内側の芝が比較的傷んでいたのはたしかでも、乾けば十分レースに耐えるだけの地下茎がまだ残っていたのだろう。

 小倉は今週からBコースになり、柵が内側へ3m移動した。先週の時点で傷んでいたのはコースの内側3頭分だから、この柵移動でコーナー部分の傷みはほぼカバーされるし、直線もいちばん傷んでいる部分はカバーされる。先週の日曜日の時点であれだけ内が伸びるなら、コース替わりがあって内が伸びないわけがない、という感じだ。

 先週はタイム差なし前後の時計だった。先週は水曜日と金曜日に40ミリ程度雨が降って少なくとも土曜日の馬場は含水が多かったが、今週は晴れ間が少ないし、気温もそう高くない上、0.5~2ミリの小雨が連日降っていた。だがこれはスプリンクラーでの水まきした程度の雨量に相当する。カラカラではないけれども含水が多いともいえない、保持力と軟らかさのバランスがちょうどいい程度の良馬場になっているはずで、0.5秒速い~タイム差なし程度の時計を予想する。

 もともと先行有利な上にコース替わりで内の芝がよくなった。それによってペースが上がりすぎて前が止まる…みたいなことはめったになく、当然先行有利、内有利。




【小倉ダート】


■カラカラではない良のダート、先行チョイ差し馬が有利


 今週は連日少量ずつ雨が降り、金曜日も10ミリ少々降っている様子。それほど気温も高くないし、多少水分は残る。だが土日に雨は降らない予報で、カラカラではない良のダートと考える。最近の小倉ダートは含水があることが多かったので、久々の良になる。だが小倉のダートは最近速いので、良になったとしてもタイム差なし程度の時計だろう。

 小倉のダートは直線が下りなので構造的には先行有利。だが小倉は目いっぱい速い競馬になるのが普通だし、今週のダートは最近の中では乾いている部類なので、前崩れとまではいかなくてもいちばん前の馬はやや止まり気味になるかもしれない。先行チョイ差し馬が有利。内外互角。




【札幌芝】


■先週より乾いた芝、内有利、やや先行有利


 2週目のCコース。

 今夏の札幌は天気に恵まれ、Aコースも8日間の使用でほとんど傷まないまま先週Cコースにバトンタッチ。芝が一新された。先週は金曜日に14ミリ降ったが、すぐに水はけして良になり、あまり傷みが進んでいない。土日ともほぼタイム差なしで、Aコースの時からそれほど変わっていない。

 今週は月曜日に2.5ミリ降って以降雨がない分、連日散水している。だが水曜日以降は晴れているし、週末も雨になる心配がない。おそらく先週より乾いてやや速い時計になるはず。0.2秒速い~0.5秒速い程度になると思う。先週同様内側の芝がよく内有利。芝がある程度乾くため札幌としては切れ味が効く状況で、やや先行有利。




【札幌ダート】


■今夏いちばん遅いダート。先行有利、内有利


 今夏の札幌ダートでいちばん遅いのは火曜日以来雨が降らない状況で迎えた8月2、3日の週で、タイム差なしだった。今週もほぼ同様の過程で週末を迎えるので、タイム差なし~0.2秒速い程度の時計と想定する。時計は幾分かかるが、コース形態からいつも通り今週も先行有利、内有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。