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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2015年02月27日(金)更新

今週の馬場傾向【春の中山・阪神開幕週】


【中山芝】


■グリーンベルト開催で土日とも内有利、やや先行有利。     


《Aコースの1週目》
 1月の中山はCコース開催で、ラスマイ週と最終週が含水のある芝になり、少々内が傷み始めていたが、今週からはAコースに戻る。昨年暮れの開催が終わった時点で洋芝の種をまき、東京開催の間、保温シートをかぶせて洋芝を育てた。C→Aの移動で内の6mが開放されるが、Aコースは暮れの開催ですでに1カ月間(8日間)使われているので、最内よりも2頭分くらい外(Bコース最内部分に相当)の芝の状態がとくによくなる。若干特殊な状態なので、これをグリーンベルト開催と呼ぶべきかどうか少し迷ったが、Aコース使用時は芝の傷みが少なかったし、また大きく外に持ち出すより内のほうがいいという意味ではやはりこれはグリーンベルト開催なのではないかと思う。ちなみに、いわゆるグリーンベルト開催で内3mくらいがよくなる場合、芝のいい部分に馬が詰まって逆に先行馬や内の馬に不利な状況が生まれることがあるが、今回はグリーンベルトの幅が6mあるのでその心配はない。

 今週は木曜日に16.5ミリ降り、その後は晴れたが、金曜日正午の馬場発表は「重」だった。土曜日の昼過ぎに芝のレースが始まる頃に馬場発表が良になる可能性が高いが、明日は晴れるものの大して気温も上がらず風もないので、含水のある良のまま、多少力が要る状態だろう。コース替わり初日につきタイム差なし前後の芝で、内有利、先行有利。日曜日は気圧の谷の通過に伴い気温が上がり、雨が降る予報だが、今回もどれくらい降るか、いつ降り出すかが微妙。しかもまとまった雨が降って重以上になるのは馬場改修後初めてで、馬場改修の効果を見極める意味でも要注目。いちおう開催中の5ミリ以下の雨で1秒前後遅い芝になるものと想定する。内有利、やや先行有利。




【中山ダート】


■土日とも速いダートで、やや先行有利、やや外有利。


 中山の芝は路盤工事して水はけがよくなったが、ダート水はけは構造上どこの場でもそれほど変わらない。今週は木曜日に16.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表は「不良」。ただしその後晴れ、気温は上がらなかったものの多少風があって乾燥しやすかったと思われるので、土曜日には稍重にまで回復すると思う。ある程度気温も上がっているし、凍結防止剤をまいた情報もないので、土曜日は普通に速い前の止まらないダートと考えて、0.5秒速くなり、やや先行有利、やや外有利。日曜日は雨の予報が出ている。重なら1.5秒前後速くなり、不良なら2.5秒前後速くなる。同じくやや先行有利、やや外有利。




【阪神芝】


■外に行くほど芝がよくなる。雨が降ればさらに外差し傾向


《今週はAコースを使用》
 秋競馬開始以来の阪神のここまでの芝ローテーションは、A4日→B4日→A6日→B2日ときて、今開催はAコースを今週(1週2日)のみ使い、来週からBコースに移動する。昨年の阪神は比較的天候に恵まれたが、2回目のAコース開催の最終週の土曜日に雨が降り、雨中での不良開催になった。このとき馬場がかなり傷んだ。それに対してBコース開催時はほとんど雨が降っておらず、外に行くほど芝がよくなる。今開催はAコース戻しになるが、そういった理由で現在のAコースの芝は内のほうが傷んでいる。したがってグリーンベルト開催ではないどころか、外伸び傾向の馬場になっている可能性が強い。

 今週は木曜日に8ミリ、金曜日に0.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表は「稍重」だが、土曜日は晴れる予報で、芝の乾きも早そうだ。0.5~1秒前後速い芝で、先行差し互角、やや外有利になる。雨の予報が出ている日曜日、もし降れば内の芝の傷みが表面化するため0.5秒前後遅くなり、外差し傾向になるはず。




【阪神ダート】


■土曜日は先行有利、内外互角。日曜に降れば先行差し互角。やや内有利


 今週は木曜日に8ミリ、金曜日に0.5ミリ降り、金曜日正午の馬場発表は「重」。土曜日は晴れる予報だが、気温が低いので稍重までとして、0.5~1秒速い時計を想定する。その場合先行有利、内外互角。日曜日は雨の予報だが、もともと濡れているダートなので降った影響はすぐ時計に反映される。降る量にもよるが、重以上なら1.5秒以上速くなるはずだ。先行差し互角。やや内有利。




【小倉芝】


■前が止まらない芝でやや内有利、やや先行有利


《1回小倉の4週目、Bコースの2週目》
 2週使っただけでBコースにバトンタッチしたのが先週。当然芝の状態はよかった。ただし木曜日に10ミリ雨が降っているので、土曜日は乾いた芝ではなく、タイム差なしだった。さらに土曜の夜から雨が降り始めて日曜日は雨中の競馬になった。小倉は冬でも1日の芝のレース数が7~8レースと多いため、雨の競馬になると芝の傷みは急速に進む。それによって日曜日は2秒近く遅い芝になった。

 芝はゆっくり傷んだ場合は内からヘタるようにして傷みが進むが、急速に傷んだ場合は芝全体に水玉模様のように穴が空き、傷んでいる部分とそうでない部分が混在する。今週の芝はそういう状態になっていると考えられる。

 今週は土曜日が晴れで、土曜の夕方から雨が降り始め、日曜日は雨のち曇という予報で、先週と同じような流れになりそう。週日に雨は降ってないので、土曜の段階では芝は乾き目。JRA・HPの「馬場情報」には「先週は雨中の競馬開催となったことから、3~4コーナーから直線にかけて内柵沿いに傷みが出ています」とあるが、上述したような傷み方とすると、内だけが集中的に傷んでいるわけではない。だから土曜日は時計的には先週とほぼ同様のタイム差なしの芝、内外互角でやや先行有利。だが予報通り土曜の夜から雨が降って日曜の競馬を迎えた場合、2週続けての雨の競馬でさらに内の傷みが進むので、2.5秒以上遅い芝で、遅いレースになるほど外差し有利になるはず。




【小倉ダート】


■土は時計がかかるが、日は速くなる。土日を通じて内外互角、先行差し互角


 先週は木曜日に10ミリ降って土曜日が稍重、土曜日の競馬終了後から合計19ミリ降って日曜日は水の浮く不良だった。時計は土曜日が1.4秒前後速く、日曜日も1.4秒前後速かった。日曜日の雨で2月9日にまいた凍結防止剤はあらかた流れてしまったはず。

 今週は週日に雨が降っておらず、金曜日正午の馬場発表が「良」だった。したがって土曜日はある程度乾いた時計がかかるダートになるはずで、0.5秒前後遅くなり、やや先行有利、内外互角になる。だが今週も土曜日の競馬終了後から雨が降る予報で、日曜日は重~不良になりそう。1.5秒以上速いダートになり、やや先行有利、内外互角になる。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。