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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2014年12月19日(金)更新

今週の馬場傾向【中京最終週の馬場】


【中山芝】


■中速芝でやや先行有利、内外互角


  秋中山の3週目。馬場改修後3週目のAコース。

 中山は9月の中山開催を休んで排水性の改善を目的とする芝コースの馬場改修を実施した。主な工事内容は、コースの内側部分を中心に土を剥がして、単粒の砕石層を入れ、その上に従来と同じく30㎝の山砂層、さらに20㎝のバーク入り山砂層を載せた。要するに上50㎝は従来同様の路盤で、その下に単粒砕石層を入れた。

 他の中央場と違って中山はこの開催が秋のしょっぱな開催なので、芝の状態がいいことは間違いないが、中山に限らず路盤工事があった直後は、路盤を掘り返すことによって路盤が軟らかくなる。結果として芝コースがどれくらいの時計になるか注目だったが、ここ2週の競馬を見ると昨年の9月開催と比べて約1秒近く遅く、昨年の12月開催と比べて0.5秒近く速い時計になっている。ただし昨年の9月開催はバーチドレン等を使って積極的に軟らかくしていたので、一昨年の9月と比較すると2秒近く遅くなっている。したがって現在の中山芝は、路盤が軟らかくて芝の状態がよく、時計的にも中速、というここ数年ではもっとも理想に近い状態になっているといえる。

 今週の週日は火曜日に18ミリ雨が降ったが、その後ずっと晴れていたし、風もあったので、週日の含水の影響はもうないはず。だが今週は土曜日に気圧の谷が日本列島を西→東方向へ掃いていく過程で全国的に午後から弱い雨が降り、日曜日に晴れる感じになる。だが土曜日の雨も雨量的には大して降らないはずなので、土曜日が若干含水のある良で、日曜日が乾いた良だと思っておけばよさそう。

 先週は土日ともほぼタイム差なし前後の時計だった。JRA・HPの「馬場情報」によれば「3コーナーの内側に若干の傷みが出てきましたが…」とあるが、レース映像から見た感じでは路盤はしっかり安定している様子で、芝が緩んでいる感じも全然ないし、芝が傷んでいる感じもほとんどなかった。レースを予想する上で芝の傷みを気にする必要はまったくない。また先週同様今週も芝刈りしていないが、今週は1月並のものすごい寒さが続いたのでそもそも洋芝が伸びてないはず。

 土曜日の3時ごろから弱い雨が降るとして、それ前の芝はタイム差なし、雨が降って1時間程度経過した時点で0.5秒以内で遅くなる。だが雨量的に日曜日にはほぼ回復してまたタイム差なしに戻ると考える。中速芝でやや先行有利、内外互角。




【中山ダート】


■軽めのダートで先行差し互角、内外互角


 先週は木曜日に5.5ミリ降って金曜日の馬場発表が「重」。土曜日は晴れたが1日中稍重のままだった。日曜日は朝から良に回復した。土日とも0.5秒前後速い時計で、途中で馬場発表は変わったもののだいたい同じ程度の速さだった。

 今週は火曜日に18ミリ降って、金曜日の馬場発表が「稍重」。土曜日は良で始まる可能性が高いが、最初からある程度含水しているので、午後に雨が降れば早めに時計に影響するはず。土曜日の降水前が0.5秒前後速いダートで、降水後が1秒前後速いダート、日曜日は晴れるが回復は稍重までで0.5秒前後速いダートになると思う。軽めのダートで速い上りが出やすく先行差し互角、内外互角。




【阪神芝】


■キレ味が活きる馬場で差し有利、内有利


 秋阪神2開催目の3週めのAコース。

 前開催の阪神は中間に台風の大雨が降ったことはあったが、開催自体は一度も雨に当たっていない。また東京・京都のような3日間開催もなかった。そのため芝の傷みが最小限で済んだ。またAコースはまだ気温がそれほど下がっていない9月21日の時点までしか使われていないので、それ以降の芝の回復も望める。

 週末が毎度毎度台風や雨や雪にジャストミートしていた昨年と比べると今年はどの場も天候に恵まれていて、今開催の阪神もまだ雨に当たっていない。冬場の中央場は芝レースがかなり減らしてある上、阪神には内外回りもあるので、天候に恵まれると抜群の状態になることがままある、ということだろう。映像で見ても芝は非常に状態がよい上に、時計も適当に遅い。

 先週の阪神芝は週日の雨の影響が残った土曜日がタイム差なし、芝が乾いた日曜日は0.4秒速い芝だった。今週は火曜日に9ミリ雨が降っているが、その後はずっと晴れが続いた。土曜日は正午ごろから小雨が降り、日曜日には晴れるものと考えるが、もともとの路盤がかなり乾いているはずなので、土曜日もそれほど急速に時計がかかるようにはならないだろう。土曜日の降雨前が0.3秒前後速い芝で、降雨後は0.5秒以内の幅で遅くなる。日曜日には速やかに状態が回復し0.3秒前後速くなる。キレ味が活きる馬場で差し有利、内有利。




【阪神ダート】


■軽めのダートで先行有利、やや内有利


 先週は木曜日に4ミリ降って金曜日正午の馬場発表は「稍重」、土曜日は稍重スタートだったが、昼過ぎから良に回復し、日曜日も良だった。だが時計的にはあまり変わらなくて、土日とも0.3~0.5秒前後速い状態だった。

 今週は火曜日に9ミリ降った。金曜日正午の馬場発表は「稍重」だが、今週は土曜日に小雨が降りそう。ダートがもともと含水しているため、大した雨量でなくても降った分が上積みするはずで、土曜日の降水前が0.3秒前後速く、降水後は1秒前後速くなると考える。日曜日は晴れるのである程度乾いて午後には0.3秒前後速い状態に戻るのではないか。阪神のダートは極端なペースになりやすく読みづらい面があるが、標準ペースであれば軽めのダートで基本的に先行有利、やや内有利。




【中京芝】


■やや内外の芝の状態に差が生じて、外有利。差し有利。


 秋しょっぱな開催のAコース3週目。

 日本列島のくびれ部分にある中京には、西からの寒気と湿気がそのまま入ってくる。そのため阪神や中山より5度くらい気温が低く、雪も降りやすいようだ。今週は船橋でも相当寒かったが、それより寒いとなると、芝もすでに真冬モードに入っているはず。真冬モードだと葉っぱも縮こまり気味で、元気がない、その分芝が傷みやすい。そういう寒いところにあるのに、中京の開催時期はほとんど冬ばかり。管理が大変そうである。

 ここ2週の中京は週日にちょっと降っただけで、週末は晴れで競馬できた。そのためここまでは中京も芝の状態が非常によかった。だが中京は中山、阪神と違って内外回りがなくやや内に傷みが見えてきた上に、今週は火曜日に13.5ミリ、木曜日に4ミリ降り、金曜日正午の時点の馬場発表が唯一「稍重」だった。

 先週は中間にほとんど雨が降ってない状態で、土曜日は0.6秒前後速い芝で、日曜日は0.3秒前後速い芝だった。それに対して中間の降水がある今週は、土曜日の開催中に数ミリでも雨が降ればある程度急速に遅くなることが考えられる。土曜日の降雨前が0.2秒前後速い芝で、降雨後が1秒程度遅い芝になると思う。日曜日は朝から晴れるが多少影響が残ってタイム差なし前後になると考える。

 中京の芝コースは芝1600を除き出走可能頭数が18頭と多く、フルゲートになることも多いせいか、差しが決まりやすい。内は芝がよくても窮屈になりやすい上、今週はやや内外の芝の状態に差が生じてくるはずで、いっそう外有利。差し有利。




【中京ダート】


■速いダートで先行差し互角だが、やや内有利


 先週は木曜日に2.5ミリ降っただけで金曜日正午の発表は「稍重」だが、金曜日から晴れて土日も晴れが続いた。土曜日は朝から良になった。時計も比較的かかって土日とも0.8秒前後遅かった。

 それに対して今週は火曜日に13.5ミリ降り、木曜日に4ミリ降った。金曜日正午の発表は「重」だった。であれば土曜日は最初から稍重、午後に雨が降って重になると予想できる。日曜日に晴れても稍重のまま推移するのではないか。先週とは打って変わって速いダートになり、土曜日の降雨前は0.3秒前後速く、降雨後は1秒前後速くなると考える。日曜日は晴れるはずだが気温が低いので乾きは遅く、0.8秒前後速い状態で最後まで推移すると考える。先行差し互角だが、やや内有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。