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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2015年07月31日(金)更新

今週の馬場傾向【新潟・小倉・札幌の注意点】


【新潟芝】


■軟らかくてやや速い芝。やや先行有利、内外互角


《Aコース1日目》

今年の夏の新潟は2開催6週間行われるが、すべてAコースが使われる。ご存知の方も多いと思うが、新潟の芝コースは野芝がベースというだけでなく、年間を通じて洋芝のオーバーシードがなされていない。つまりピュアに野芝100%の芝コースである。こういう野芝単体の芝コースは新潟の芝コースだけである。

春の新潟は気温が低く野芝の活動がまだ活発でない。だから野芝100%といってもそれほど頑丈ではない。だが野芝の活動がピークになる夏の新潟は、春の新潟とは比べものにならないくらい芝が丈夫である。レースを消化しても芝がなかなか傷まないし、多少傷んでも1週間のインターバルの間に芝が戻ってしまうこともある。しかも2012年まで夏の新潟は2開催8週間行われていたが、2013年から開催日数が減って2開催6週間になった。8週やっていた頃だって最後までほとんど傷んでなかったのだから、それと比べると6週なんて軽いハズ。最後まで、内が傷んで外差しになる…のようなことはおそらくない。

むしろシャタリングやエアレーションによって芝がかなり軟らかくなっていることに注意しなければならない。以前の新潟のような、速くて、前が止まらないイメージで押し切ろうとすると間違える可能性があるということだ。

今週は月曜日に散水し、火曜日に9ミリ降り、木曜日に散水している。週末の天気はほぼ晴れ。今の陽気なら金曜日の夜の散水はほぼ確実と思うが、この酷暑では水分は急速に蒸発するだろう。それを勘定に入れても、2013年以降新潟の芝はそれ以前と比べると1秒近く遅くなっている。昨年の夏新潟の開幕週並と考えて、土日とも0.7秒前後速い時計を想定する。翌週からタイム差なし程度に落ち着くハズ。開幕から前が止まらない芝ではなく、やや先行有利程度。内外互角。




【新潟ダート】


■カラカラダートでも標準的な速さ。やや先行有利、内外互角


新潟のダートの傾向として、秋、春よりも夏のほうが時計が速めだ。今週の週末は晴れ。気候的にカラカラのダートになる可能性はあるが、そうなったとしても時計的にはそんなに遅くはならないはず。昨年の開幕週並と考えて、土日ともタイム差なし~0.5秒速い前後の時計になると想定する。やや先行有利、内外互角。




【小倉芝】


■前が止まらない速い芝。逃げ・先行有利、内有利


《Aコース1週目》

夏の小倉も新潟同様2開催6週間だが、前4週をAコース、最後の2週をBコースで行う。

夏の小倉も野芝100%だが、新潟が年間を通じて野芝100%なのに対して、小倉は夏季限定の野芝100%になる。真冬の開催のために洋芝のオーバーシードをするためだ。冬の開催が終わった後で洋芝を引っこ抜いて野芝だけにする作業が間に入る分、新潟ほど夏の小倉の野芝はがっちりしてない。だから同じ野芝100%でも新潟より小倉のほうが傷みやすい。しかも新潟には内外回りがあるが小倉にはない。

小倉も新潟同様2開催6週と開催期間が短く、これくらいなら傷みが進む前に終わってしまう可能性もあるが、JRA・HPによると小倉も今年は開催前にシャタリング、エアレーションを入れてきた。とにかく馬場を軟らかく、という強い意志を感じるが、それも影響して、小倉の後半になると多少外伸びになってくる可能性がある。

今週の中間は雨が降らず、毎日散水している。土日もほぼ晴れる見込み。そこでタイム差なし~0.5秒前後速い時計を想定する。ただし過去3年分の良馬場の平均タイムを基準タイムとした場合はそうなるが、新潟同様小倉もここ数年で平均1秒程度遅くなっているので、現在進行形の仮想基準タイムみたいなものがあって、それと比較できるとすると1.5秒くらい速い時計になりそうな感じ。したがって先々はともかく今週は前が止まらない速い芝、という感覚でいいハズ。こういう芝は最近あまり出現しない。逃げ・先行有利、内有利。




【小倉ダート】


■乾いた力の要るダート。逃げ・先行有利、内外互角


今週の中間はほとんど雨が降らず。前日の夕方に埃除けの散水をすると思うが、この時期になると前日の散水が"焼け石に水"的になってくる。乾いた力の要るダートになり、タイム差なし前後の時計を想定する。逃げ・先行有利。内外互角。




【札幌芝】


■多少雨が降っても速い芝。土日とも先行有利、内有利


《Aコース1日目》

ご存知のように札幌は洋芝の芝コースである。芝文化の先進国の英仏で普通に芝と言うものが洋芝である。英仏は寒いところなので、寒いところでよく育つ芝が洋芝と思っていればだいたい大丈夫だ。

夏の札幌も2開催6週間なのは新潟や小倉と同じだが、他の2場と違うのは札幌は年間でこの2開催6週しか競馬がないということ。洋芝というと軟らかいイメージがあるが、軟らかい≠丈夫でない、ではなく、2開催6週間くらいではそう簡単に札幌の芝が傷むことはない。また、たしかに傷み始めると洋芝は軟らかくなるが、まだレースで使われていない(傷んでいない)洋芝はそんなに軟らかくない。硬度でいうと東京の芝コースとそれほど変わらないので、少なくとも今週、来週の開催ではそれほど洋芝血統みたいなものを意識する必要はないはずだ。

札幌は木曜日に10ミリ降り、金曜いっぱい小雨が降るようだ。また土曜の競馬開始前に5ミリ程度降りそうだ。それほど問題になるような雨量ではなさそうだが、雨が止んでも曇って晴れ間が出ないので、良であっても稍重に近い良だろう。だが開幕馬場であることを考えるとむしろ普通の良に近い速さと割り切って考えたほうがよさそうだ。土曜日はタイム差なし前後の時計になると想定する。土曜の雨は午前中に止み、日曜は晴れ時々曇りの予報なので、芝はある程度乾き気味で多少速くなるハズ。0.4秒前後速い時計を想定する。土日とも先行有利、内有利。




【札幌ダート】


■含水してちょっと速めのダート。内有利、逃げ・先行有利


木曜日に10ミリ降り、金曜の夜から土曜の午前中にかけても小雨が降る予報。北海道は気温が低いので含水するとそう簡単には乾かない。良になるか稍重になるか雨量次第で微妙だが、どっちにしても時計はちょっと速め程度だろう。土曜は0.5秒前後速い時計になると想定する。日曜は晴れ時々曇りの予報につき、タイム差なし前後の時計を想定する。内有利、逃げ・先行有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。