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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2014年07月18日(金)更新

今週の馬場傾向【函館最終週の芝は大きな傷みなく開催】


【函館芝】


■Bコース替わり効果大きい。内有利、先行有利。


 Bコース2週目。最終週。

 洋芝の特徴は徐々に傷みが蓄積することで、それはタイムに如実に現れる。だが今年の函館は1週目こそ多少含水のある芝だったが、それ以降は雨という雨には当たっていない。その分週日に積極的に散水しているが、これは洋芝は維持管理するのに野芝以上に水を必要とするためで、こうした散水が原因で芝が軟らかくなることはない。

 平年よりも開幕当初の時計は遅めだった。これは昨年のロング開催を受けて張り替え面積が平年より多めだったため、平年よりやや路盤が軟らかめであることを示している。だがそこからほとんどタイム的な変化がないということは、今の芝の状態が非常によいことを示している。

 先週のBコース替わりで内の傷みがほぼカバーされた。先週の日曜日でも内を嫌う様子はなかったし、雨も10日ほど降っておらず本州の2場と違って今週も路盤は安定している。今年の函館は目立った傷みも生じないまま、最終週を終えてしまう可能性が高い。

 先週は木曜日に22ミリ雨が降ったが、Bコース替わりでむしろ速くなり、0.7~1秒程度速い芝だった。それ以降も雨は降っておらず、また週末は雨予報だが、大きな雲が近くにあるわけでもないので、降水量もほどほどにとどまると考える。土曜日は雨なしで競馬すると考えて0.5秒前後速い芝、競馬終了後から雨が降ると考えて、日曜日はタイム差なし前後になると考える。芝に大きな傷みがない以上今週も内有利、先行有利。




【函館ダート】


■多少速くなっても依然として先行有利、内有利


 先週の木曜日に22ミリ降って以来、10日間雨が降っていない。土曜日は乾いたダートになるとしてタイム差なし、土曜日の競馬終了後から小雨になると考えて、日曜日は0.5秒程度速くなる可能性がある。小回り函館につき多少速くなったとしても依然として先行有利。内有利。




【福島芝】


■Bコース替わりも内外幅広く傷み。先行有利、外有利。


 今週からBコース。

 JRAは今年から障害戦を本州のローカル場を中心に開催するように番組編成のルールを変えた。今週の場合は福島と中京が障害の開催場になる。障害騎手が落馬負傷した場合、代役を確保しやすくすることが主な目的なので、土、日それぞれ、どちらか1場で開催する。そのため障害戦が1日2レース組まれることもある。

 今年はどうもローカルの芝の傷みが早い、と思っていたが、障害戦の動向が原因の1つであることにようやく気付いた。というのはローカルは平地と障害のコースが基本的に共通。その中で唯一障害専用のタスキコースがある福島にしても、ホームストレッチは共通だし、障害戦は距離が長いため、1レースあたり3回もホームストレッチを走る。したがって1つの障害戦による芝の負担は、短距離戦なら3戦分に相当するわけだ。たとえば先週の福島は3日目に障害戦が2レースあった。

 先週の福島は水曜日に84ミリ、木曜日に8ミリ雨が降った。さらに4日目には小雨が朝から降った(ただし雨量はゼロ)こともあり、1レースごとに芝が傷んでいくのが映像から見て取れた。良発表だったが路盤もかなり軟らかくなっていたのだろう。1週目の福島は1秒程度速い時計になっていて驚いたが、早くも2週目の土曜日には0.2秒速い時計になり、日曜日の午後は最終的に0.5秒ほど遅い馬場になった。

 今週からBコースに替わったといっても、福島の場合はたかだか直線2m、コーナー2.5mの柵移動にすぎない上、先週までの競馬でコーナー、直線を問わず、内から一定幅で芝が傷んでいるためコース替わりの効果はあまり望めない。

 しかも今週は水曜日に16ミリ、木曜日に4ミリ、金曜日に13ミリ降り、土、日とも雨の予報が出ている。芝にダメージが蓄積しているので、雨量が少なかったとしても時計は先週より0.5秒以上遅くなるはずだし、雨の降り方次第では2秒以上遅くなる可能性もある。土曜日の時点でかなり外枠有利。だが差しが効かない馬場で先行有利。日曜日は4レース目に障害戦があるため、それ以降その傾向がさらにはっきりするはず。




【福島ダート】


■含水高くやや速め。先行有利、内外互角


 福島は芝中心にレースが組まれていて、ダートはその間に散在するような形。気温も上がっているし状態が刻々と変わっていく。先週の土曜日は週日の雨の影響で1秒ほど速かったが、日曜日の午前中は0.5秒ほど速く、午後は0.3秒ほど遅い馬場に推移した。

 今週の福島は水曜日に16ミリ、木曜日に4ミリ、金曜日に13ミリ降り、土、日とも雨の予報が出ている。ダートに関しては多少降り続いてくれたほうが傾向が安定するので歓迎だ。先々週並みに、土日とも1.5秒~2秒程度速くなると予想する。逃げ・先行有利だが、速い上りになるので差し馬にも注意が必要。内外互角。




【中京芝】


■土曜日の午前中に雨が降るかどうかがカギ。


 今週からBコース。

 先週の日曜日の11時頃、まとまった雨が降り、それまで良だった馬場が、雨の後には稍重発表になった。雨量にするとたった4ミリ。ところが雨が降った直後に障害レースがあった。先週「中京の芝は相当傷みが蓄積している」と書いてはいたものの、それにしてもたった4ミリの雨であんなに馬場が一変するとは。

 福島のところで述べたのと同様の事情で、今年から障害の番組が中央からローカルへと一斉に移動した。まだしも福島にはタスキコースがあるが、中京の障害は通常のコースに置き障害を並べただけのものなので、芝の傷みがさらに激しい。今回は障害戦の前後で少なくとも0.5秒程度時計が遅くなっていたようだ。

 先週の時計は土曜がタイム差なし、日曜は1.5秒前後遅かった。今週は月曜日に7ミリ雨が降っただけで、それ以降降っていない。金曜日正午の馬場状態は良で、土曜日はこのまま良で競馬できるとしても、土曜の夜から雨が降りそうな気配だ。ただし土曜日の1レースと4レースが障害戦で、日曜日はない。したがって土曜日の午前中に雨が降るかどうかで状況が大きく変わってくるはず。

 土曜日、このまま雨が降らないで良で競馬できるとすると、タイム差なし程度の時計になるはず。コース移動したといっても内から外へグラデーションで傷んでいく馬場である事情は変わらないので先行有利、外有利。それに対して土曜日の午前中に雨が降ったら、降水量の3倍増し程度の影響があるかもしれない。その場合5秒程度まで遅くなる可能性がある。また土曜に雨が降らず日曜日に雨が降っても10ミリ以内なら2秒程度遅くなるにとどまるが、それ以上の雨量だと降れば降るほど遅くなっていく。その場合ますます先行有利、外有利になる。




【中京ダート】


■時計は雨量次第。やや差し有利。内外互角。


 先週は水曜日に3ミリ、木曜日に7ミリ降り、土曜日はやや含水があるダートで0.3秒ほど速く、日曜日は午前中に4ミリ降って稍重になり1秒前後速くなった。

 今週は月曜日に7ミリ降ったが、それ以降は降っていない。土曜日は降らないまま良で競馬できる可能性がある。といっても湿度があるのでカラカラの馬場になるとは考えづらい。タイム差なし~0.5秒速い程度の時計と予想する。その場合先行差し互角。やや内有利。日曜日に10ミリ以上降るとなると、2秒前後速くなる可能性がある。その場合差しが効く馬場になり、内外互角。やや差し有利。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。