1. 今週の馬場傾向【台風通過後の馬場】
  2. RSSフィード ツイッター YouTube はてなブックマーク

馬券に直結する週末予想

サムネ画像⇒はじめての方はコチラ「設定理論」とは? 東京9R 昇仙峡特別 昇級...
続きを読む

【PR】アンカツ公認の競馬サイト

アンカツに聞け競馬ライフを変える!充実のコンテンツが満載!...
続きを読む

競馬JAPAN×競馬最強の法則

競馬JAPAN×競馬最強の法則 今、競馬が面白い!【最新】馬券術・情報マガジン競馬最強の法則11月号・全...
続きを読む

祝GI制覇スペシャルコラム

祝・スノードラゴン号優勝 祝!スノードラゴン号・スプリンターズS優勝 今夏より競馬JAPAN...
続きを読む

競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2014年10月17日(金)更新

今週の馬場傾向【台風通過後の馬場】


【東京芝】


■「速く」かつ「軟らかい」芝でオーバーペースになりがち


 2週目のAコース。秋の開幕2週め。

 夏の養生期間を経て、リフレッシュされた状態で迎える秋のしょっぱな開催の2週目になる。先週は台風19号が来ていたが、土日は晴れの競馬で、3日目の月曜日も午後小雨が降ったが、本降りになる前に競馬を追えることができた。先週のような3日連続開催は前半が雨に当たってしまうとずるずる傷みが進んでしまうが、先週は最終日の後半戦で少し降られただけだったので雨の影響が最小限で済んだ。今週もほぼ新品同様の芝で、まだ芝の傷みを考えるような段階ではない。

 昨年の秋はこの欄で中山の芝がシャタリングマシンの作業等で軟らかくなったことをずいぶん強調したが、東京では5~6年以上前から同じような管理を先行して行っていて、昨年の中山の芝よりもさらに軟らかい状態だった。ただし軟らかいから時計が遅いわけではない。“エクイターフ”の強靭な地下茎が均一に、高密度に張り詰めているので、路盤は軟らかくとも芝自体の弾力性が高いからだ。路盤の軟らかさは年間を通じて同じ程度に保つよう管理されるが、芝の密度は間違いなく年間で今がいちばん高い。したがって今の東京の芝は、日本でいちばん軟らかい東京の芝の中で、1年中でもっとも弾力があって速い芝であるといえるわけだ。

 先週は1週前の金曜日に芝刈りしていたが、今週は週前半が台風だったため芝刈り日が後ろにずれて水曜日の実施になった。競馬場の芝刈り機は刈り高をいつも目いっぱい長めに設定しているはずなので、今週の芝が普段より少し短めなことは間違いない。今の芝は多少伸びても洋芝にコシがないので大して力が要る芝にはならないが、芝を刈ってから間がないのであれば野芝の丈も多少短めなはずで、いつもより多少速めモードになっている可能性はある。

 ここ数年の秋東京の開幕週は多かれ少なかれ毎年雨に降られているので、時計が速かったことがなかったが、先週の東京の芝は乾いていてここ数年ではもっとも速かった。土曜日は1秒前後速く、日曜日は0.8秒前後速く、月曜日は最終レースを除き0.6秒前後速く、最終レースはほぼタイム差なしだった。

 先週の競馬は今週の月曜日までずれ込んだ。その最終日に74.5ミリ雨が降った。さらに火曜日に6.5ミリ、水曜日に4ミリ降った。火、水は水まき代わり程度の降水量だが、降り続いた影響は多少あるはずで、土曜日の時点では先週より芝が多少軟らかい状態で、日曜日にほぼ先週並の速さに戻ると考え、さらに芝丈の影響も多少考慮して、土曜日は0.3秒程度速く、日曜日が0.6秒程度速くなると予想する。

「基本は前が止まらない速い芝で先行有利、内有利だが、そうした傾向が定着するのは日曜日以降で、しょっぱなの土曜日は速くなりすぎて差し有利、外有利になることがあるので注意が必要」と先週書いたが、先週は3日間とも「速くなりすぎて差し有利、外有利」の傾向が続いていた。今の東京は「速く」かつ「軟らかい」ため、スピードに任せていくと微妙にオーバーペースになりやすい。今週も芝の状態が引き続きよいのでこの傾向は続くだろう。差し有利、やや内有利。




【東京ダート】


■秋のスタンダードなダート。先行差し互角、内外互角


「夏の間にダート路盤の全面補修をしていて、砂を洗って新砂も足しているはず。実際は1回やってみないとわからないが、秋しょっぱなの乾いたダートは0.5秒くらい遅くなることが多い」と先週書いた。実際にはそれより少し速く、土日が乾いた状態でほぼタイム差なし、月曜日は多少濡れかけた状態で気持ち速め程度だった。これくらいが今の補充砂の物性からしてスタンダードなのだろう。

 今週は月曜日に74.5ミリ、日曜日に6.5ミリ、月曜日に4ミリ降っているが、その後晴れの日が続いているから土曜日のダートはまだ下のほうの砂にちょっと湿り気が残る程度だが、日曜日には乾いたダートになるはず。土曜日が0.2秒程度速く、日曜日は0.2秒程度遅くなると考える。先行差し互角、内外互角。




【京都芝】


■「速く」かつ「軟らかい」芝でオーバーペースになりがち


 2週めのAコース。秋競馬の開幕2週め。

 先週は台風19号の影響が甚大になるかと思ったが、土日は晴れ、月曜日の競馬は火曜日に順延した。月曜日には52.5ミリ雨が降ったが、夜半に止み、その後雨がなかったので、京都もまた台風の影響を最小限でかいくぐることができた。

 先週の京都芝は週日ほとんど雨が降らない状態で土日が1秒前後速い状態、月曜日に52.5ミリ降って台風一過で晴れた火曜日がタイム差なしだった。今週の京都は火曜日以降雨が降っていない。散水もしていないし、路盤の水分はほぼ抜けているはず。また今週は土日とも降水なしで晴れで競馬できる見込み。したがって今週の芝の含水は先週の土日並のはずで、同じ程度に速いと見込める。

 現在の京都はいわゆる「前が止まらない速い芝」なのだが、先週の競馬同様、今週も「速くなりすぎて逆に前崩れが頻発」しがちなことに注意が必要だ。芝が軟らかいセッティングになっているのは東京だけの話ではなく全国的な傾向である上、ずっと軟らかかった東京に比べて京都は一昨年あたりからそうなっているので、その変化が差し有利を生んでいる面もある。先行差し互角。やや内有利。ただし東京と違って直線平坦な京都はペースが落ちると簡単に先行有利に転ぶことにも注意。




【京都ダート】


■乾いたダートで先行差し互角、やや外有利


 先週は土日がほぼ乾いた良のダートで0.3秒程度速く、台風一過の火曜日が重→稍重のダートになって1.5秒程度速くなった。

 今週は月曜日に52.5ミリ雨が降ったが、それ以降は降っておらず、週末はずっと晴れ、良で競馬できる可能性が高い。したがって先週の土日よりも多少遅くなっていいはずで、タイム差なし前後になると考える。先行差し互角、やや外有利。




【福島芝】


■開幕週だが前崩れがありうる。先行差し互角。やや内有利


 Aコースの1週め。秋の開幕週。

 今週は7200㎡張り替えた後の開幕週になる。いわゆる「速くて前が止まらない開幕週」なのだが、福島も東京や京都同様に、耕運機で路盤を耕したうえで芝を張っているし、張り替えてない部分の芝はシャタリングマシンで軟らかくしている。馬が走る部分に使われている芝のほとんどはエクイターフになっているので、芝自体も丈夫になっているが、同時に路盤は数年前に比べると軟らかくなっていることはいちおう念のため。

 福島は台風が最後に通り過ぎたところなので、今週の月曜日に20.5ミリ、火曜日に52ミリ降った。しかも木曜日も3.5ミリ、金曜日の朝にも1.5ミリ降った。土日は晴れる見込みだが、パンパンの良馬場という感じではないだろう。しかも今年から3場開催では本州のローカル場が障害レースを一手に引き受けるようにレギュレーションが変わった。今週も土日で3レース障害レースがある。その負担は大きい。とはいえ芝は新品のエクイターフだし、土日とも晴れで競馬できるわけだから、いくら負担が大きいといっても、それはボディブローのように後々効いてくるのであって、今週の芝に傷みを詮索する余地はない。

 昨年の秋の福島は、前述の障害レースに関する新ルールが適用される以前だったし、しかもほとんど雨に降られなかったので、最初から最後までとにかく芝がよかった。だが今週は前述したようにかなり雨が降っているので、開幕週であっても昨年ほど速くはないだろう。土曜日が0.5秒遅い程度、日曜日にタイム差なし程度になるのではないかと予想する。直線が短い福島だが、例年の開幕週ほど速くないので前崩れがありうる。先行差し互角。やや内有利。




【福島ダート】


■含水のある速めのダート。先行有利、内外互角


 月曜日に20.5ミリ、火曜日に52ミリ降った。しかも木曜日も3.5ミリ、金曜日の朝にも1.5ミリ降り、金曜日正午の時点で稍重。土曜日の競馬開始までには良になると思うが、それでもやや含水が残るためやや速めで、土曜日は1秒前後速く、日曜日は0.5秒前後速くなるだろう。先行有利、内外互角。



プロフィール
城崎哲

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。