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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2017年10月19日(木)更新

菊より富士、グランシルクの充実ぶりに瞠目

ダービー馬となった上に、神戸新聞杯を秋の初戦に選んだレイデオロがJC一本に絞った為、混沌とした状況になった菊花賞。影が薄くなりつつあるGⅠではあるが、近年でも稀に見るレベルの低さということなら、ミッキースワローが急浮上。

スケールは大きいと以前から見做していたが、安定味を損なう気性面があったし、パワーに任せただけの走りと荒削りであった。しかし、夏を境に定石通りの稽古が積めるようになった。それ故のGⅡ勝ちで皐月賞馬を並ぶ間もなく抜き去ったのだから本物。

この中間も順調そのもので、1週前の6F追いでは古馬OPを寄せつけない動きだったし、菊沢師自らが手綱を取っての単走だった直前は道中でスムーズにペースUP、気持ち良さそうに四肢を伸ばしたラストもキビキビした捌き。問題は、前回時ほどビッシリ追っていないこと。勿論、体調の維持がメインテーマであってもおかしくない段階に達している。唯、GⅠを前に馬を追い込んでいないのも事実。セントライト記念の上がりが33秒4と切れに切れた反面、距離延長が本当に良いのか?また、まだ良化余地を残している分、完成度の高いタイプに及ばぬ恐れも。ここは▲の評価が妥当

頭を迷わせることには変わりないが、府中メインの富士Sは目移りがするほどのメンバー充実でマイルCSの前哨戦に相応しい。

古馬に挑戦する3歳にさえ主力を形成する力があるのだ。2度目ハロー明けに追い切ったのがサトノアレス。道悪に泣いた函館記念以来となるが、バリエーションの富んだ過程で引き締まった体。特に、追い切りではソウルスターリングを含む3頭併せで直線を迎えた中、敢えてスパートを遅らせて最後に並びかけるという目論見通りのフィニッシュ。持ち前の瞬発力を繰り出せるデキに達しているからこそ。そもそも、コーナー4回が足枷になるタイプで今春から尻すぼみだったのは成長力の問題ではない。マイルでの真価発揮に期待

唯、同じ世代ならペルシアンナイトにより大きな魅力を感じる。高速決着だった皐月賞でサトノアレスに先着しているし、阪神外回りのマイルでは爆発的な脚を見せつけての快勝と奥深い。良馬場なら主役を張れる

古馬勢ではイスラボニータの実績に一目置くべきだろう。昨年同様、念願のマイルGⅠを視野に入れてここからの始動を選んだ。前走の安田記念は直線で窮屈になっても0秒4差に過ぎなかったように6歳を迎えても意気盛んなのだ。加えて、先月の下旬から一気にピッチを上げて併せ馬はいずれも大きく追走するという負荷のかかるメニュー。2馬身遅れた最終追いにしてもシャープな捌き。ラストでセーブ気味だったのは昨年からのパターンで良い意味で枯れてきたのだ。58キロも昨年の当レースで経験済みで減点材料にはならぬ。

充実一途がグランシルク。京成杯AHはコース取りに斟酌しないレース運びで後続を圧倒。それが重賞初制覇とは思えぬほどレベルの違いを見せつけた。これは体の線がよりシャープになって正に研ぎ澄まされた故。先週の併せ馬で好時計をマークと、直前では強く追わなくても十分といった段階だったが、ラストに向かってストライドが広がる見事なフィニッシュで勢いは天井知らず。舌を越したのは前回同様でご愛敬。当然ながら◎候補。

本来ならロードクエストも俎上に載せなければならぬ。得意の新潟で期待ほど弾けずに6着となってから在厩での調整で実に入念。唯、中間には芝コースでも追われ、その相手は毎日王冠に出走したアストラE。それに比べると明らかに落ちる動きだったのが気懸かり。復活に向けての意欲は買えるが、追い切りの3頭併せでもしまい重点ともう一段階レベルUPして欲しい。

他の特別戦では土曜・秋嶺SをピックUP。昨年10月、1000万下でも当条件で好時計だったクインズサターンとオールマンリバーは強力。それに対抗する関東馬ではまず3歳ハルクンノテソーロ。レパードSは距離が微妙に長かった分、伸び一息だったがワンターンの設定ならハイレベル。特に、春のマイルでは連続2着で緩急を問わず確実に伸びる点が心強い。互角に渡り合った相手が上の世代とのOP特別でも一定以上の結果を出しているのなら信頼に値する。坂路オンリーでもまず取り上げるべき存在。

コース追いで面白いのがエネスク。前走は先行馬が揃った為に消極策。とはいえ、大外を通った直線で脚を使えたのは収穫。コース替り、距離短縮はプラスで、2歳秋には1分36秒6での差し切りがあった。中途半端な位置を取るより決め打ちの方が良さそう。また、一杯追いが1本のみだった前走は見切り発車。対して、中2週ながら6Fからの行き出しで抜群のスピード感だった追い切りで覚醒した感。本来のハリが戻ったのだ。天気が崩れて脚抜きが良くなれば更に

同じくダート戦からで日曜・最終Rのリヴェルディは確勝クラス。伸びを欠いた復帰戦は、コーナーワークに難のある中山という以上に稽古が足りずに筋肉がつき切っていなかったことが敗因。唯、それで勝てれば儲けものといった具合で府中替りを目論んでいた側面はある。現に、今回は最終追いまで併せ馬と念には念を入れての仕上げで5F68秒を切る時計を楽々マーク、躍動感が違うのだ。もう取りこぼせない

中川厩舎でもう1頭。日曜・くるみ賞のプレトリアはここでOP入りしなくてはなるまい。新潟2歳Sは前残りの展開に泣いたし、プラス体重で重目。デビュー戦から間隔が開いて調整も難しかった。リフレッシュした今回は再三の併せ馬でアクセントの利いた走りを披露。恐らく、前回とさほど変わらぬ馬体重での出走になろうが、柔軟性を持ちながら引き締まった感じで同じ一息後でも全く違う姿。相変わらず力強い動きを見せるモルトアレグロに人気が偏っているが、こちらは距離に限界がありそうなだけに配当面での妙味も。

2歳の特別戦でもう1鞍。日曜・京都のなでしこ賞は今後のダート戦線を占う意味で注目すべき鞍。手塚厩舎のオーヴァーライトは、ハードな併せ馬でも最後まで安定した走り。福島のデビュー戦は平凡な時計だけに甘く見られがちだが、余裕綽々で謂わば稽古代わり。当時は華奢な印象だったが、幅が出た上に距離延長で脚を温存するには丁度良い1400、もっと弾けそう

しかし、ハヤブサマカオーを前にしては影が薄くなる。2歳夏、しかもデビュー戦のダート1700で1分47秒台というのが凄いし、持ったままゴールに飛び込んだレース振りが何より衝撃的。今回、美浦での調整でも併せ馬全てでポテンシャルを実感させる動き。体の厚みが並みの馬と違うのだ。確かに、忙しい距離に替る分、楽ではないだろうが、この身体能力を買わぬ手はない

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。