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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2017年08月23日(水)更新

関西勢何するものぞ ムスコローソが主役を張る

早くも大詰めを迎えた夏競馬、今週のメインは新潟2歳S。今年も関西勢は強力で、特にフロンティア。何せ、新馬戦で破った2着馬は、未勝利馬ながら直後にOP特別で2着。1分38秒2の遅い時計は馬場コンディションが大きな要因。ポテンシャルは相当と見做すのが妥当。

とはいえ、美浦組も負けてはいない。口火を切って追い切ったのが、中川厩舎のプレトリア。粒揃いの前走にあって勝負処で外に張られるプレッシャーを跳ね飛ばしての上がり最速。間隔は開いたが小気味良い動きがアピールポイントになる小兵。従って、併せを5本も消化すれば十分。

加えて、3歳を5Fで1秒3も追走する道中があっても痺れるような手応えに終始しての併入と非凡さが十分に伝わってくるのだ。問題は初戦でもスッキリとした造りだったから劇的に上向いたとまでは言えない点。それでも完成度は高い

現時点でスケールを感じさせるのがムスコローソ。確かに、デビュー戦の相手は軟弱だったが、直線は離す一方。余力残しでもラスト3Fは全て11秒台と底知れないのだ。当初から質の高い調教をこなしていたが、トモの厚みは緩さ故といった感じで、叩いての上昇度ということなら抜きん出ている。古馬OPのアルタイルを凌ぐ内容だった1週前で◎と心に決めたほど。挙句、最後には3頭併せでの仕上げ。勿論、既に強い稽古を必要としない段階だから、先行しての併入。とはいえ、楽々と5F68秒を切っているのだ。フラットなコースなら更に切れそうな身のこなしといった点も心強い。

レース振りに派手さはなかったものの、確実な良化を辿るテンクウを侮ってはいけない。奥村厩舎の定番である4Fからのしまい重点というのが最終追い。唯、上がりまで13秒6ときついラップを刻みながらも気合いをつけた程度での4F50秒8。前走以上に負荷をかけての臨戦で、まだハミに凭れるような走りからの一変があればこそ。レースを1度経験しただけで洗練されたという、学習能力の高さが魅力

2歳重賞の直前には芝1400のOP特別が組まれている。京都牝馬Sでの2着があるワンスインナムーンにとって昇級は形だけ。まだ底を見せていない4歳で、1000万下だった昨夏の当条件で4着に過ぎなかったという事実は忘れて良い。短期放牧を挟んで臨むが、美浦入りしての1本目で6F80秒を切る好時計をマークできたほどだし、直前も再び長目追い。寸分の狂いもない仕上げで連勝を視野に入れている。

唯、中京記念では振るわなかったトウショウドラフタにはより大きな魅力を感じる。元々、稽古駆けするタイプだが、この中間はそれに拍車がかかった印象。特に、朝一番のウッドで3頭併せを敢行した直前では内目のコース取りだったとはいえ、実にダイナミックなフォームで6F82秒3。前走は道悪に泣かされたし、レースに注文のつくマイル。3歳時、古馬相手に豪快な差し切りを演じた舞台で真価を発揮する。

もう1鞍のOP特別が土曜のメインでこちらはダートの中距離戦。北海道遠征の反動もなく活気を呈しているのがアルタイル。しかし、3頭縦列の先頭だった5F追い、余力はあったとはいえ、半馬身遅れと少々トーンダウン。理想はコーナー2回の府中だけに◎には推せない。

6月のOP特別では、そのアルタイルに遅れを取ったセンチュリオンを中心視するのが妥当か。こちらも追い切りでは遅れた。それも2歳相手に1馬身先んじられたのだ。けれども、調教では走らないことで有名な馬。5F67秒台をマークしていれば心配は無用ということ。むしろ、筋骨隆々でダート馬として完成域に近づいている点を強調しておきたい。惜敗続きにピリオドを打つ

最終追いは北馬場で目の当たりにできなかったが、スズカリバーは是非取り上げておきたい馬。先週までは南のDやポリでの調整を続けて1週前の長目追いでは体を大きく見せてスピード感も満点。函館・マリーンCでは、本格化したテイエムジンソクにハナを奪われながらも3着。強い勝ち馬が快調に飛ばす中での2番手だったから相応の辛さがあったにも関わらず。左回りがベターで距離延長もプラス。力をつけた段階での軽ハンデなら更に冴える

他の特別戦で取り上げたいのが日曜9R。1000万下でもレベルの点で申し分がないからだ。特に、アヴニールマルシェは3年前の新潟2歳Sでハナ差の惜敗という実績の持ち主。近走、勝ち切れない競馬続きだが去勢の効果もあって安定味は抜群。向正出しの4F追いで57秒5と時計は遅いが引き締まった体を駆使して実に軽快。むしろストレスを与えない調整ぶりといった点に好感が持てる。

しかし、それのワンマンショーとまではいかない。ラストは控えて1F13秒8だったショウナンアンセムは、しまいに徹する競馬で切れに磨きがかかったし、距離に対する融通性も出てきた。前走同様の調整パターンで好調を維持

巻き返しを期すのがペルソナリテ。マイルで脚を矯めることに力点を置いた前走、結果的にはそれが仇になって進路を確保できなかった。しかも、今回は攻め強化の追走併入で5F68秒1。前回が不完全燃焼だったからこそ、反動もなく丸味帯びた体。再び上向いている

あとは昇級戦になるウィンドライジズ。中1週となるがシッカリと併せ馬で追われて高いレベルで安定。そもそも、ここ2走は距離不足ということがあったし、器用さが優先される内回りでも勝ち切れたように幅が広がった。1F延長ならクラスの壁を感じない

最後に2歳未勝利の日曜1R。上記の3歳1000万下と併せたのが牧厩舎のクワトロダッシュ。それも5Fで2馬身のビハインドがありながら脚色でも優れたのだ。確かに、前回時の追い切り時計には2秒近く劣るものの、今回は時間をかけてジックリ乗り込めた。一度使ったことでフォームが安定してきたし、捌きが少々硬いから本質は砂馬。条件替りでこそ狙う。 

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。