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競馬コラム

今週の政治騎手

2019年05月03日(金)更新

【松岡正海騎手】研究や努力の成果

先週の天皇賞を制したのはルメール騎手が騎乗したフィエールマンでした。


ルメール騎手は、桜花賞、皐月賞に続き3戦連続のGⅠ勝利。リーディング争いでは川田騎手にリードを許していますが、あたたかくなって調子が上がってきたのではないでしょうか。昨秋の勢いに匹敵する活躍を見せていますし、今週のNHKマイルCで記録を「4」に伸ばす可能性も十分にありそうです。


そして、先週は香港でチャンピオンズデーも行われており、クイーンエリザベスⅡ世Cを松岡騎手が騎乗したウインブライトが勝利しました。


躓いて出遅れ気味のスタートになってしまいましたが、すぐに挽回。好枠を活かして、絶好のポジションで1コーナーを回ることができました。スタートから1コーナーまでの距離が短く、激しいポジション争いが繰り広げられるので、コーナーの手前では“おしくらまんじゅう状態”となっていましたが、海外の一流騎手の争いの中に入って、絶好の位置を確保するためには、よほどの胆力が必要なはず。


馬の仕上がりやコース適性などいくつもの勝因が挙げられますが、特に強調したいのは大舞台でも物怖じしない松岡騎手の度胸の良さ。日本人の若手騎手の多くは、大レースで先輩騎手に囲まれてしまうと、途端に騎乗ぶりが遠慮気味になってしまう印象がある。だから、今回の松岡騎手の騎乗から多くを学んでほしいと思いました。


そして、もっと驚かされたのは、レース後のインタビューで流暢な英語を披露したことです。


ただ、これもレースでの勝負強さにつながっていると思います。というのは、それだけ日ごろから研究や努力を積み重ねている証拠だからです。これだけの準備をしているからレースで一切の迷いがないのかもしれません。

樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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