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競馬コラム

今週の政治騎手

2019年03月07日(木)更新

【勝浦正樹騎手】気合が空回り

先週行われた皐月賞トライアルの弥生賞。勝ったメイショウテンゲンも、2着のシュヴァルツリーゼも1勝馬。ここで皐月賞の権利を獲らないと出走が叶わない馬のワンツーで、波乱の決着となりました。


逆に、すでに賞金を持っている馬は、ここは本番を見据えたレースに徹してのいいのですが、1番人気のニシノデイジーに騎乗して4着に敗れた勝浦騎手はどうだったのでしょうか。


ニシノデイジーはすでに重賞2勝(札幌2歳S、東スポ杯2歳S)しており、ダービーまで出走可能な賞金をすでに持っているので、本来は叩き台に徹してもいい。
しかし、ホープフルSで脚を余して3着に敗れてしまい、その鞍上を巡ってオーナーと調教師のあいだで話し合いが行われる事態になりました。その結果は、デビューから手綱を握っている勝浦騎手の継続というものだったのですが、勝浦騎手からしてみれば弥生賞でその決断が正しかったと証明したかったはず。しかし、結果は4着と振るわなかったからです。


雨が降る中で刻々と馬場が悪化していく状況。本来なら、ここは追い出しを我慢するくらいの余裕を見せて、直線は馬場のよさそうな外に持ち出す競馬でもよかったかもしれません。ただ、それまでの経緯を考えると、ここで何が何でも権利を獲らなければならない馬に騎乗するくらいの心境だったのかもしれません。


4コーナー手前で内に進路を見つけると咄嗟にそこを突いたのですが、あとから振り返ってみると内の馬場は走りにくく、それが敗因となった可能性も考えられます。


レース後、ダービーまでのコンビ継続が発表されたようなので、これからの騎乗ぶりにも注目してみたい。


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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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