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競馬コラム

今週の政治騎手

2018年03月29日(木)更新

【ルメール騎手】折り合い名人!?

 ルメール騎手といえば、04年のジャパンCの2着がいまでも思い出されます。あの折り合いの難しいコスモバルクを好位のインでピタリと折り合わせ好走につなげたからです。ルメール騎手の折り合いをつける技術の高さに驚かされたのを鮮明に記憶しています。

 その折り合いをつける技術の高さがあるから、折り合いの難しい馬に騎乗しても、前に壁を作って競馬をするといった工夫の必要がない。折り合いに不安があると、馬をその気にさせたくないので、どうしてもポジションを獲りにいけずに位置取りが悪くなりやすい。そういう心配のないルメール騎手はいつでもいい位置でレースができる。

 「ハーツクライで先行したら最強!」と誰しも考えると思うのですが、これまで後方からの競馬しかしていない馬をスタートから促して折り合いを欠いたらどうしようという不安があるから普通は思いついても実行できない。ただ、そういう競馬が自信をもってできるのがルメール騎手の凄さだったと思うのです。

 しかし、最近のルメール騎手の騎乗ぶりをみると、折り合いに苦労するシーンをよく目にします。

日経賞で騎乗したキセキは、1週目のホームストレットで行きたがる馬をなだめきれず、あきらめて馬の行く気に任せてしまいました。マクる形になって先頭に立っても馬が落ち着くことはなく、直線失速し人気を裏切る結果となってしまいました。

 全盛期のルメール騎手なら先週のキセキも、好位で難なく折り合わせることができたと思うので、ショックでした。  


プロフィール
樋野竜司

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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