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競馬コラム

今週の政治騎手

2017年11月17日(金)更新

【田辺裕信騎手など】極悪馬場のそのあと!?

 この秋の競馬が毎週のように大雨にたたられていましたが、先週、先々週と通常の馬場で競馬ができました。

そして、極悪馬場が穴党にボーナスステージをもたらしてくれるのではないかと淡い期待を持っていました。というのは、極悪馬場で全く力を発揮できず惨敗した馬が、良馬場で一変して波乱を演出するかもしれないし、極悪馬場で好走した馬が、反動で次走人気を裏切ることがあるかもしれないからです。

日曜の東京1R(芝2000m)は10頭立てと頭数は少なかったのですが、前走不良馬場のレースで2着と好走したミレフォリウムが1番人気に推されていたので、早速出番があるのではないかと、気合を入れて予想しました。

そこで目についたのは、ミレフォリウムと同じレースでかなり外を回りながら、直線で脚を伸ばし4着に入ったワセダインブルーです。天皇賞・秋もそうでしたが、あそこまで馬場が悪くなると、どこを走っても同じで、距離ロスの少ないインを通ったほうが有利。なのに、ワセダインブルーはかなりの距離ロスがありながら、ミレフォリウムと2馬身差。良馬場なら逆転までありそうだと考えたのです。

あとは、レイデオロが菊花賞や天皇賞・秋で消耗することなくJCに出走できる有利さをイメージして、前走極悪馬場を経験していないハービーナ。ワセダインブルー同様、外を回りながら粘りを見せていたのに人気の盲点になっているタイプムーンを抜擢。

直線、1番人気のミレフォリウムの伸び脚が鈍い。タイプムーンが粘るところに、インからハービーナの差し、これで外から本命のワセダインブルーが差してくれば大的中と力が入ったのですが、肝心のワセダインブルーが全く伸びてこず、ヒモ同士の決着でハズレでした。

極悪馬場のあとの馬の取捨は難しいと思い知らされただけでした。


プロフィール
樋野竜司

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。